〔補章U−5〕

 

 

【このお話が、後手後手に廻ったワケ】

もはや見苦しいいいわけデス。

とどのつまり―――『補章2』総てを上げるまでにはなってなくて・・・で、そのままこの話が出来るまで次のを上げないでいたら、

それはそれでおそろ―――・・・・いや、困った事に。

 

―――で、(当時は)この半分も『下書き』が終了していなかったのもあり、『それじゃあ、お話が出来てく過程で〜』

ということで、自分の内で処理してく事に・・・

 

でも―――ホントに上がってよかったッす。

 

 

【村落の家々になされている“対吸血鬼用措置”】

ま・・・・それがいわゆるところの“ベタ”な手法なんですが・・・

それでは余りに面白くないということで、こういう結果になりました。(笑)

 

 

【老女の悲話に、それ以上介入しなかった『禽』】

なんだか余りに冷たい――――と、思うでしょうけれど、それ以上介入してしまって“情”に流されでもしたら、

それから先の任務にも支障をきたすため、敢えて無視する事に・・・。

 

これを見ても分かるように、『諜報』を生業とするものは、時には非情でなくてはならないのです。

 

 

【この・・・『迷い人』の身元・・・】

誰も知らない―――分からない―――・・・けれど、ある“噂”が耐えないあの『杜』より一人で・・・??

だから、そこの村落の人たちは、皆関わる事を恐れたのです・・・。

 

けれど―――偶然にも、唯一の部外者であるナオミとマキたちのいる、あの老女の家はそうは行かなかった、

うっかりマキが返事をして、扉を開けた途端、その“迷い人”はその場に倒れこみ・・・

折からの雨で冷え切ったと思われているその身体を温めてやる事で介抱されてしまい―――

 

つまり・・・そこで、その“迷い人”と、『禽』の二人と、その老女の間で<縁>が結びついてしまった・・・

 

 

それがある意味今回の大筋。

 

 

【その場にいた者達を見て、ただ怯えている“迷い人”】

その時の表情―――しぐさ―――どれをとっても、あのマキをして“幼い”といわしめたものばかり。

 

それが、ナオミも警戒を解く要因の一つともなり、それ以降はこの“迷い人”の身上などを聞いてやるのですが―――・・・

 

 

【“追っ手”と見られる者を目にしたた時にした“迷い人”の表情と、ナオミの判断】

それは―――やはり自分が『お城』より脱走したときに、“主”の手を解して放たれたあの“追っ手”らしいのですが。

 

注目すべきは、その後のナオミの冷徹なる判断。

つまり―――この娘をかばって、ここにいる全員が、追っ手である『熊狗』の餌食にならなくとも、

例え非情ではあるけれども、この娘を追っ手に差し出して―――と、するのですが・・・

それに真っ向から反対したマキは・・・

 

たとえ彼女等の素性が真に語られていないとはいえ、なにかしらの因縁がそこにはあったようではある―――

つまりは、その事がナオミの心の底にも引っかかっており、甚だ心外ではあるけれども、かの追っ手を相手にする・・・と、言う選択肢を取ったという事。

 

 

【二匹の“熊狗”・・・その素姓】

明らかにその目的は、『お城』より脱走したものを連れて帰る・・・と、言ったところ。

 

でも―――彼等にしてみれば、その『脱走者』は、『あの方』であり・・・

つまり―――彼等の追っていた“者”とは、『迷い人』などではなく、『主』そのもの。

 

 

【追っ手を見―――『禽』の二人がいなくなったところで、その本性を晒した“迷い人”】

この事で、この娘をかくまった老女が、この娘の真の姿に気付くのですが・・・

時すで遅し――――・・・その老女は、かの“ヴァンパイア”の『真祖』の術にて、それまでの記憶を消され、

ゆっくりとした眠りに落ちていくのでした・・・・

 

 

【ハイネス・ブルグの武の要】

それが“雪月花”と称される三人の『宿将』のこと。

(もう話的には、三人とも出てきてると思われますが―――流れとしてはこの話が初出なのよ? ^^;;)

 

“雪”―――(イセリア=ワイトスノウ=ドグラノフ;この三人の筆頭であり、何かと策をめぐらす、ちょい“肚黒”な女(ひと)

“月”―――(リリア=クレシェント=メリアドール;実は・・・この人、とある国のお偉いさんに傾想しているんだそうな。)

“花”―――(セシル=ベルフラワー=ティンジェル;この人には、もう一人“兄”がおります。(しかもその兄が・・・)

 

 

【十一節以降―――】

ごめんなさい――――つみませぬ〜〜〜・・・シリアスが一転してギャグになっちゃいました

 

いや・・・ほんとにね、あそこの人たちは愉快なのが多いわけよ。(いいわけにもなってない? ^^;;)

 

 

【ガセな“通説”】

吸血鬼が苦手なものが、実は大変それが好むものである―――と、いうのは、強(あなが)ち目茶苦茶な見解なんすが―――

用はこの設定のお蔭で、十一節以降のお話がギャグ展開になってる〜〜と、いうこと。

 

まァ、ご本人にしても、自分が吸血鬼であることがバレたとしても、

人間たちが自分の大好物を片手に〜〜と、言う打算があるモノだから・・・

早い話、この人は人間たちと遊ぶのが大好きなんですね。

 

中でも取り分けて仲の良かったのが、七万年前のあの人―――

その人に先立たれて、その後に残ってしまった自分―――

だから、その寂しさを紛らそうと、残ってしまった“通説”と“口伝”。

 

そして――――また・・・廻り合ってしまった・・・・・

 

 

【ヴァンパイアの悲話に激しく同情するマキ】

じつは、これ――――エルムを、追っ手であったソシアルとヘラィトスに引き渡す際に、なされていたやり取りとすごくかかわりがあるのです。

 

どうやら―――彼女達は、現在のあの人数よりも若干多めの人数構成をなしており・・・

それがどういった事からか、今の人数にまで減らされることがあり、

しかも―――(おそらく)当時一番マキが慕っていた“ある人”までも・・・・

 

それを見棄て、また弑したのが・・・ナオミであり、ユミエであり、シズネであり、ルリであり、レイカであり・・・

そして、自分だった―――・・・

 

だから、マキはあの時、エルムを追っ手であるヘラィトスたちに引き渡すのを、断固として反対したわけなのです。

 

 

【以外に人情家なエルム】

それと同時に、“人情家”でもあるこのお人は、マキの一言に胸打たれて・・・

本気で拐(かどわ)かそう―――ぢゃなかった・・・まあ、そうでないにしても、『お気に入り』には、入ってしまったようであります。

(ですから、最後のシーンで、少しウルって来てたのよ・・・)

 

 

【名品<ブラッド・チャリス>】

これが、マキがエルムとの別れの際に貰った・・・という、『銀』の『十字架』の装飾品(アクセサリー)

一見すると、何の変哲のないものなんですが、このアクセサリーには、ヴァンパイア特有の呪式が施されており・・・

事実―――これから先、マキの身に降りかかってくるる災厄から救ってくれるのです。