〔補章〕

 

 

【14年前の悲話】

これこそがコトの始まり――――と、言っても過言ではない。

あの『一章』の、テ・ラ以前にも、似たような襲撃事件があり、

それが因となって、タケルが『夜ノ街』のギルドに出てきたのは想像上に難くない。

(ちなみに・・・今回ナオミ達『禽』は??

いますよ―――けれど、今回は余り関係ない(&絡みもない)ので、いないことにしてもらっています。)

 

 

【ザルエラ=タナトス=スービエ】

ご存知、カ・ルマの七魔将の一人――――その名に『破壊者』<デストロイヤー>を冠する大斧を携える。

 

ここで一つ―――彼ら(魔皇・サウロン含)は、まだ現世に復活して日も浅く、能力の安定期に入っているのですが―――

それを待っていられなかったザルエラが、今回の行動に及んだ模様。

ちなみに、彼が主張するのには、今回のは『戦』ではなく『狩り』だったようなのだが――――・・・

 

 

【『祝勝会』に来ていた謎の存在】

これこそが、本編で言うところの“あの人”という事。

いよいよ持って真打の登場――――といったところか。

 

総ての真理を知り尽くしているので、どちらのサイドでも動けるという、ある意味『矛盾』(とんでもない)したお方。

その言動には、やや人を茶化す傾向があり―――けれど、それは他人の目を、自分に向けさせる作用がありまして・・・・

しかも、それがもし、その人の趣向にあっちゃったら、さぁ〜〜大変、一生その人に付きまとわれる事でしょうて。(良きにしろ、悪きにしろ)

 

 

【ジィルガvs謎の人】

この――・・・一種『好まらしからざる人物』の“来訪”を、自分の所持したる『あるモノ』を“奪い”に来たものと思ったのは、

さすがに鋭い直感ではあるが―――・・・忌むべきは、自分よりレベルが“上位”の者に『喧嘩』は売らないのが吉。

 

その証拠に、ジィルガの行使した魔術、『シンゴン』『印形』は、その謎の人物に届く前に、無効化されたりかわされたりしている。

でも―――特筆すべきはその謎の人物、なぜなら、ジィルガから喧嘩を売られても、どこ吹く風か・・・全く持って涼しい顔をしていたのには、感心することしきり。

 

 

【ジィルガの行使していた魔術】

これが『シンゴン』『印形』なのですが―――・・・注目すべきは、かの謎の人もそれを知ってるし、扱えるという事。

 

『シンゴン』――――この、ラー・ジャで発達した、魔導の形態の一つ。

『印形』―――魔術・魔導の中には、長大な呪文を唱える必要のあるモノがあるが、これはそういったものを簡略化できる“システム”

 

 

【ジィルガの『瞳』を覗き込んだ謎の人】

これは、以前『6章』で、サヤがアヱカにやったのと同じコト。

実はこれで、ジィルガが『女禍の魂』を有していない事が分かった。

 

 

【謎の人がいた、遠い―――・・・遠い・・・ある処。】

それが『次元の狭間』、別名を『宙空のよどみ』と呼ばれるところ。

 

そこには、人間―――・・・というより、生き物が存続するのに必要最低限とされる、五大元素『地水火風空』―――その総てが欠けており、

無論『光』なども存在せず、ただ―――『虚無』の・・・暗黒の空間が拡がるのみ。

 

そこに長年いて―――しかも平気だったというこの者は一体???

 

 

【謎の人vsタケル】

これは、何も件の人から喧嘩を売ってきた―――と、言うものではない事を勘違いなきよう。

とどのつまりは、この人の妹が作ったとされる『貮蓮』と、この人自身が作ったモノとの、『お披露目会』に近しい事だという事。

(まァ、早い話、タケルをどうこうしようとしていたわけではないこと。)

 

その結果としては――――『うぅんいい仕事・・・してるぢゃないか

 

 

【アーティファクト・『斬獲剣』“グラム”】

これ、全身――――青黒く光っているという大振りの大剣。

その特性としては、『神』『悪魔』といった<高位次元生命体>でさえも弑することが出来、

『無機質』なものや『時空』でさえも切り裂けるという・・・・

この世に於いて、たった一人―――ある者しか持つことを許されなかった武器。

 

 

【禁句】

決して、口に出してはいけない言葉。

 

そりゃ、まァ――――『お嬢さん』『娘さん』『乙女』・・・・でないにしても、初対面の“女性”に対して――――・・・

オバサンはねぇだろうが!!ぁ゛あ゛?!!##(byガラティアおば・・・お姉さん)

 

 

【姉から語られた妹の名】

それが『マエストロ・デルフィーネ』という存在であるという事。

 

ここで少し余談を・・・実は、ガラティアは、これより少し前に『女禍』をも“妹”と呼んでいるのですが・・・

では、この『デルフィーネ』というのは??

実はこれ・・・彼女達は『三姉妹』というわけなの、それで――――ガラティアが長女で、デルフィーネが次女、そして女禍が三女となる。

 

 

【『死せる賢者』リッチー・ガラティア】

――――で、今まで『謎の人』で伏せておいた存在が、この人だということ。

成る程、これならたとえ、水や空気がなくても生きていられるわけだ!!

(・・・・でも、ここに一つの疑問が―――では、この人と『姉妹』である関係の、あの人たちは・・・??

それは―――まァ・・・この物語の根幹に関わる事でありまして・・・・そのうち“必ず”やりますから、そういうことでカンベンしてクダサイ。)

 

 

【再び『狩り』に来たザルエラ】

彼らの思考では、これも嗜好の延長線上のようなもの。

 

しかも、前歴があるだけに、『多寡が人間如きに――――・・・』と、思っていた節もあるようである。

 

 

【愛しき存在を遺して逝く者の心境】

彼女が一番に後悔していたこと――――それは、自分が、愛しき義弟から護ってもらえる存在ではない・・・・

そして、それは――――周囲の者を騙しながら、獲得していた事であり・・・

そのことは、何より自分が自覚していたことだった――――

 

それを、一番最初に説いてくれたのが、『死せる賢者』であり―――――

 

でも――――・・・・

 

 

【告別の義に現れたリッチー・・・その真の意図】

この方のやりたかったことは二つ―――

一つ目は、不慮の事故(??)で亡くなったジィルガが、“遺恨”を遺していたかどうか――――と、

二つ目は、下世話ついでに、『清廉の騎士』の全スキルを習得させてやろう・・・としていたこと。

 

(ちなみに・・・一つ目の“遺恨”があったままで死去していたのを放っておくと、それがやがて妖魎の者として出て来てしまうのですが、

その点で云ってみれば、それは難なくクリアーしたのです。

――――・・・・が、このとき、タナボタ的収穫が一つ・・・

それは、どうやらジィルガさんが、ガラティアと由々しき関係の、とある人と深い関わりがあった・・・のが分かったようです。)

 

 

【『死せる賢者』の影より、這い出たる存在】

それがガラティアの、もう一つの研究成果。

名を『ベェンダー』と呼ばれる。

 

姿態(すがたかたち)はなく、その『目』だけが不気味に煌めいている存在。

 

但し―――後世(現・本編)では、“ある者”として、姿を変えて登場済み。

 

 

【もう一つの『刃』と、『晄盾』<コウジュン>の存在】

『緋刀貮蓮』とは、そもそもは柄の両側から“氣”の刃を生じ、『護るべき者』の為に振るわれるものとされている。

では、その威力は―――以前『本編』にもあったように、鋼の鎧では、その用を足しません。

(身に付けた者ごと斬っちゃってますからねぇ―――)

そして、今回のガラティアの言ってた注釈にもあるように、目に見えないものや、無機質なもの・・・果ては、時空ですら(斬ろうと思えば)斬れてしまうのです。

 

そして―――『晄盾』<コウジュン>とは・・・

このとき、ガラティアが『手本』として見せたのがこれ。

 

何も『盾』といっても、木や鉄製のモノを用いるわけではなく・・・これまた“氣”で生じさせた、いわば“部分的”『防護膜』みたいなモノ。

しかも“氣”が材料なので、『半透明』だから視界性は抜群。

だから―――といって、『盾』としての機能は失われている・・・のではなく、その逆。

剣や槍はもちろん、魔術での攻撃をも、須らく遮断してしまう・・・まさしく高レベルな『簡易性魔法障壁』が、『晄盾』<コウジュン>の実態なのです。