数ある・・・そして、広大なネットの海の一つに、そうした「共用性」のあるコンテンツは、幾つも存在しました・・・。
そして、今回語られる話題も、そうしたモノの一つ・・・
主に「呟き」を、その流れとし―――短い言葉や、文章の内に、要約された意味合いを読み取り、知識に転じた「サイト」が、過去に一つだけ存在しました・・・。
その名も―――・・・
第百八十二話;「魔女たちの呟き」
その最初期には、「イセリアクイーン」と「スカータハ」と名乗る二名が、自身の持つ疑問などを、討論形式で始めたのがきっかけでした。
そして、次々に―――「ガブリエセレスタ」「エキドナ」「ジェノヴァ」「ペイトリアーク」「マーリーン」・・・と、同志達が増え、
いつしかその者達は、その個体数と共に、「七人の魔女」と、呼ばれました。
そう・・・「現在」のこの世に、「混沌」と「不安定」を齎そうとしている者達も、同じくのその存在・・・
しかし―――なぜ・・・
時空を隔てた「現在」に、凡そ・・・数千万年前に設立された、「呟き」のサイトの住人達が、私利私欲に奔ろうとしているのか・・・
それにもし―――この事実を、数千万年前の「サイト」の住人達が、知ったらどう思うのか・・・
ですが、そんなことは、現実としてあり得るはずも、ないのですが―――・・・
そうした「現実」が、「有り得ない」と思っている事自体が、そもそもの間違いなわけであり―――・・・
ス:『ハッロ~♪ おっ邪魔するよ~ン♪』
イ:『誰かと思いましたら・・・あなたですか』
ス:『おやおや? 何やら険悪ムード?w』
イ:『あれから もう二度と会う事などないと思っていたのですが・・・』
ガ:『姉上 呼び出されて 来てしましました』
イ:『あなたもですか・・・ 何を企んでいるんです?』
ス:『 企んでいる ~だ、なんてww』
ス:『こいつはまた イタイ処をつかれたようだねw』
ジ:『それより 今回の召集の主旨は なんなのですか』
エ:『おわ! いつの間にww』
ぺ:『そう云う あんたこそwww』
誰:(フフ・・・どうやら、役者は揃ったようだね―――
それじゃ、始めるとしようか―――)
ス:『でゅわぁ~♪』
ス:『第1京 とんでとんでとんで 13兆 とんで』
ス:『7百8十5億 3千6百2十9万 4172回』
ス:『「魔女たちの呟き」を~ 開催したいと思い まっするまっするw』
エ:『お姉さま それ古っ―――w』
ジ:『あんたは 黙ってなさいってw』
ガ:『それでは 一つブチかますとしますかww』
ジ:『おわw すんごい気合いの入れ込みようw』
ぺ:『ワロタwww』
イ:『ともかく・・・ 今回の主旨を―――』
ス:『その前に・・・』
ス:『「全員」来ていると思ってたけど 一人足んないようだね』
ジ:『ああ 「マーリーン」 のことだろ』
ジ:『そう云えばあいつ 云ってる事とか むずい から』
ジ:『ここでも ちょっち 浮いてたよなw』
ガ:『そうそう それに 元はと云えば あの人が・・・』
イ:『もう止しましょう』
イ:『過去の傷みを 蒸し返しても 虚しいだけ・・・』
ス:『そのようだね』
エ:『そうとも云えませんよ』
エ:『どうやら 一名・・・ 覗き見をしている人がいるようですよ』
ガ:『そんな?? ここは 別のサイトからも 隔離されているはず・・・』
イ:『「スカータハ」・・・』
ス:『なに やりたい奴は やらしとけばいいさ』
ス:『その内 気が向いたら 出てくるだろ』
ス:『それより・・・ 私が聞きたい事は ただ一つ』
ス:『誰か 「現在」の「七人」について 知っている奴はいないかい』
ぺ:『「現在」の・・・』
ぺ:『それは恐らく』
ぺ:『 「ヴィヴィアン」 「ロクサーヌ」 「テレジア」 「クレシダ」 』
ぺ:『 「カサンドラ」 「モルドバ」 「ジルドア」 』
ぺ:『・・・の 事ではなかろうか』
ジ:『やけに詳しいじゃないか 「ペイトリアーク」』
ぺ:『いま 覗き見 している人の事は 云えませんがね・・・』
ぺ:『以前 「現在」の彼女達が 集まっているサイト 覗いてもうて・・・』
その日―――特別に用意された「共用交流サイト」にて、実に数千万年ぶりに、「例」のサイトの住人達が集まりました・・・。
しかもどうやら、今回の企画を、元・住人達に呼びかけた人物こそ、「イセリアクイーン」と共に、例のサイトを立ち上げた「スカータハ」・・・
それは、なんと、あのガラティアなのでした―――
そして、ガラティアが、時空を隔てた「現在」、元・住人達に、再び集うよう呼びかけた真実とは、
やはり、今現在、嘗ての自分達の交流の名称を騙り、宇宙を混沌に導こうとしている者達の事を、
自分の仲間達は、どこまで知っているのだろうか・・・と、云う事でした。
すると、その内の「ペイトリアーク」と名乗る者が、「現在」の「七人の魔女」の構成を述べるに至ったのです。
しかも・・・彼女達が集っている「共用交流サイト」に立ち寄った時、
自分達の頃とは違う・・・負の感情で彩られた言葉の数々に、居ても立ってもいられなくなり、すぐに退出してしまった―――
その事を、思い切って打ち明けた処・・・
マ:『ソウカ・・・ ヤハリ キサマ ダッタカ・・・』
ガ:『あっ!!』
ぺ:『え??!』
ジ:『おをををっ!?』
イ:『では・・・ あなたが 「今」の「七人」を 率いているのですか』
ス:『・・・ 無駄だよ 既に落ちた後みたいだ』
エ:『それにしても どうして・・・』
ガ:『心当たりなら・・・ あるよ・・・』
ガ:『あの人は 特に矜持とかが難うて』
ガ:『一片の曇りさえ 許さんかったじゃん・・・』
ジ:『おいおいw キャラ崩れてっぞww』
イ:『わての妹に対して 茶化すのはやめちょけや・・・』
ジ:『へいへい~w だったら こっちもマジで やらさして貰うけっど・・・』
ジ:『なれば これからどうする・・・』
ジ:『現在の法の下に 照らし合わせて 処罰してもらうとするかの』
ジ:『わっちは 反対なり・・・』
ジ:『現在の法は 外見では完璧に見えるが その実 内容は穴だらけ』
ジ:『これでもし 軽めの刑罰ならば 今度はわっち達を 逆恨みするであろ』
ジ:『そう・・・ まるで あの時 のように』
ス:『ヤ~レヤレ 今回は 「現在」の連中が どんな奴らなのかを 知りたかっただけなんだけどね』
ス:『思いの外 ヘヴィ な内容になっちまったようだね』
ス:『そこんところは あんた達にも 迷惑をかけたみたいだよ・・・』
その、今回の開催者からの締めの一言で、今回の「魔女たちのつぶやき」は終了しました。
それにしても・・・考えてもみなかった―――
いや・・・考えたくもなかった―――
今回の一連の騒動の発端が、元・「七人の魔女」の一人であり、「現在」の「七人の魔女」のホスト役を務めている―――「マーリーン」である・・・と、云う事を。
しかし事実として、最近「マーリーン」が、「ヴィヴィアン」として開いた「共用交流サイト」に、
メンバー以外の何者かが入り込み、「書き込み」を盗み見られた・・・と云う供述が、
どうやら「マーリーン」本人と見られる人物から、なされたのです。
それに、そうした事由を訊こうにも、相手から一方的に交流を拒絶しては、最早疑いは避けられようもない―――・・・
しかも、そうした知識に特化した者からの指摘に、ガラティアも考える処となったようです。
それから、またしばらくして―――・・・
ユ:『盟主―――お呼びでしようか・・・』
ガ:あんたが、危惧した通りとなってしまったよ・・・ユリア―――
どうやら、今回の一連の騒動、元々私らの仲間が、しでかしてしまった事のようだ・・・
ユ:『では・・・処分の方は―――』
ガ:幸いな事に・・・と、云っていいのかもしれない―――そこまでのことは、させなかったよ・・・
それにしても、どうしたもんかねえ~~
あんなにも、お綺麗過ぎた―――ってのに・・・
ユ:『「綺麗過ぎた」からこそ、周囲りの汚点が、より醜く見えてくるのでしょう・・・。』
『全くの「正義」と云う名の下、一個人が裁いてしまえば、最悪の事態しか待ち構えていない事を、判らないはずもないのでしょうに・・・』
『「今を生きる」―――と、云う事は、ほんのちょっとずつでも戒律を・・・僅かながらの罪を犯していくモノ・・・』
『もし、そんな存在などいない―――と、云うのならば、是非とも一度お会いしてみたいものです。』
ガ:フ―――・・・「正義」は、「悪」がいるからこそ成り立つ。
あたら「正義」だらけになると、何を基準に善悪の区別をしていいやら・・・それに、そうした矛先は、どこへと向けられるのやら・・・
そんな笑い話を、今思い出しちまったよ。
ユリア―――この問題は、お前が解決してみな・・・
その代償り、「ツアラツストラ」の「第五階層」までの解放を許可しよう。
ユ:『「第五階層」の解放を・・・では―――・・・』
ガ:ああ・・・恐らく―――いや、確実に・・・
今回は、私やジルのような存在を、「存在の消失」させる必要になってくるだろう・・・。
失敗は―――許されないよ・・・
実は、今回ガラティアが踏み切った行動の裏には、ユリアからのある報告がありました。
つまり、ユリアこそが、今回の問題の提起者であり、ガラティアは、ユリアからの報告を素に、嘗ての仲間達から言質を取ろうとしただけ・・・
けれど、想いも寄らずに、「本星」が出て来てしまった事に、責任を感じたガラティアは、
情報を提示してくれた本人が、予め云っていた通り、「容疑者を秘密裏に抹消する」ことを、決定したのです。
しかし・・・失敗は許されない―――
なぜなら、今回の対象者は、ガラティアの姉妹たちと同じ様に、「高次元生命体」でもあったのだから・・・
だから、もし失敗してしまえば、逆恨みのみに留まらない―――・・・
文字通り「手負いの獣」と化し、やがては宇宙の崩壊をも、視野に入れてくるだろう・・・
今回のガラティアの決定には、そこまでの含みが存在していたのです。
一方、処変わって・・・或る惑星では―――
妹:はあ~~なんか、すんごく心配になってきちゃった・・・
姉:―――それ処じゃないわい。
あんなぁ・・・また一人だけ、重き荷を背負うとしちょる・・・
妹:おねぃちゃん?? きちょったんね―――!
姉:こん訳にゃ、いかんじゃろうがいや・・・
それに―――恐らくガラちゃんは、「マーリーン」の抹消まで考えちょるじゃろ・・・
妹:出来るんかねぇ~~―――
姉:心配すな、「妹」よ、今回だきゃ、わてらも手を貸しちゃろうと思うちょる。
妹:本当は~~ストレス発散したいだけじゃろ?w
姉:こがいに面白い事を、あんないつだけにやらせるんも、なあ話しじゃろうが♪
一見すれば―――古代ギリシャ風の、神殿様式の建物に、少しばかり・・・どころか、とてつもなく巨大な存在(推定身長30m前後)が・・・
実は、この存在こそ、今回ガラティアが主催した、「ツイッター」の参加者でもある・・・
「ガブリエセレスタ」こと―――エリーゼ=ポルックス=フェルナンデス・・・
そして、このエリーゼの下に、あの「ツイッター」の直後訪れてきたのが、これまた驚くほど小さく・・・
得てして、人間のサイズが、平均して170cm前後ならば、この存在の身長は・・・100cmを超えるか超えないか―――
けれども、その影響力や能力値などは、自分の妹を遙かに凌ぐ・・・
「イセリアクイーン」こと―――レヴェッカ=カストゥール=フェルナンデス・・・
つまり、驚くほど身長差のある、この二人こそは、誰が信じなくとも、「双子」の姉妹なのです。
=続く=