その日「女」は、白濁の歓喜の(なか)で悶えていました。

 

今回の「相手」は、四人―――・・・

 

交々(かわるがわる)に悦楽に浸り・・・「休憩」と「試行」を繰り返し、気の行くまで「(ソドム)」は続けられました・・・。

 

そして一息ついて、また始めようとすると、「その内の一人」が、今までと別の行動を取り始めたのです。

 

 

 

マ:(はぁぁ・・・ああん〜)

  ねえ・・・あなた達、まだ()れる?

 

署:あ゛〜〜署長―――まぢ勘弁・・・

署:こ・・・腰が立たねえっす・・・

署:な・・・なんで、前の奴らが敬遠したか―――身を以て知りました・・・

 

マ:(だらしないわねぇ・・・おや?)

  君は―――・・・まだ()れるようね・・・

 

 

 

今回の「四人」の(なか)では、取り分けて体格が良い方ではない・・・どちらかと云えば「痩せぎすな彼」は、

他の三人が体力が尽きて動けないでいるなか立ち上がり、マリアに挑む姿勢を見せたのです。

 

それを見て、まだ見込みのある者だと思ったマリアは・・・

次の瞬間―――信じ難い現実を目の当たりとするのでした。

 

 

 

誰:フ―――・・・変わってしまったモノだ・・・な、マリア。

  だが・・・ワレがそう仕向けた事に、変わりはないのだが・・・な。

 

マ:(!!)その声―――その喋り方・・・まさか「お前」は!!?

 

誰:フ・フ・・・このワレに、敗北に(まみ)れておきながら、まだそのような態度に出れるモノとは・・・

  だが・・・このワレとの、「主従の契り」を交わした記憶―――薄らいではおらぬようだ・・・

 

マ:うぅっ・・・うるさいっ! わ・・・私は―――「お前」なんかと、「主従の契り」を交わした記憶(お ぼ え)なんか・・・ない・・・っ―――

 

誰:ク・ク・ク・・・だが、(からだ)と云うのは、実に正直だ・・・。

  いくら強がりを云おう・・・とも・・・な。

  それ―――その証拠に・・・甘い蜜が、だらしのない股間から滴り落ちている・・・ではないか。

  それこそが・・・ワレから「調教」を受けた、証し・・・

 

マ:うっ―――う・・・う・う・う・・・くふぅ・・・ぅ・・・

 

誰:(・・・)随分とまた・・・大人しくなったモノだ・・・なれば、享受したと云う事か―――

  このワレの、愛しき「下僕」「走狗」・・・と、成って果てる―――の、だ・・・な・・・。

 

 

 

そこでマリアは、いつもならば―――『いつまでも、お前の言い成りになどならない!』等の、強気の言葉を発していたモノでしたが・・・

 

どうしたことか・・・その時だけは―――・・・

 

 

 

マ:(・・・)はい―――あなた様は・・・この私に、「肉体の快楽」を教えて下さった大恩ある方・・・

  そして唯一・・・この私を心底屈服させた方・・・

  どうかこの私を―――好きなだけ嬲り、いぢめ、またあの時の様に「肉体の快楽」を植え付けて下さい・・・「ザッハーク」様。

 

 

 

今まで・・・自分と一緒に「肉の宴(ソ  ド  ム)」を愉しんでいた、「新人」の四人の内の一人が、実は「ある人物」だと特定づけるのに、そう時間はかかりませんでした・・・。

 

その証拠に、かつて「その人物」によって、胎内の奥底に植え付けられた「装置」が、激しく反応し・・・

その時は、いつも以上に興奮し、感度が過敏になっていたのです。

 

その事を・・・当初マリアは、「気の所為」程度にしか思ってはいませんでしたが・・・

「その人物」本人が、自分の前に正体を露わした事により、その原因が把握できたのです。

 

それに・・・どれだけ強がりな事を云おうとも、自分の肉体が「あの時」の事を鮮明に覚えている・・・

「その人物」により、「肉体の快楽」を刻み込まれている―――・・・

 

だからマリアは、「その人物」の前に、屈していたのです・・・。

 

 

第二百三十四話;光の屈折

 

 

実はマリアには・・・「公爵」に敗れたとき以上に、他人に、ひたむきに隠している事がありました・・・。

 

あれは―――・・・現在から遡る事、千数百年もの前・・・

「公爵」に敗れる以前の・・・

マリアがまだ、UPに正式採用される前の、「訓練生」時代のお話し・・・

 

 

その日の「研修プログラム」は、用意された「訓練地」にて、容疑者を確保する為の「武力制圧」の訓練が行われていました・・・。

 

そして今回の、マリアの組の訓練内容とは・・・

一人の凶悪な容疑者に対して、五人一組で総当たりして制圧・確保する―――と、云う、実にありきたりなモノでした・・・。

 

普通・・・ならば、簡単にクリアできた内容が―――

「そうでなかった」・・・と、したら・・・?

 

事実―――マリアが組み込まれた「班」は、一時的に音信不通となり、数時間後に全員の無事が確認された・・・と、

当時の訓練内容を記録した媒体には、そう残されているのですが・・・

果たして真相とは―――・・・?

 

 

確かに・・・マリア達の班が、一時的に音信不通になってしまったのは、本当でした。

では、その「訓練地」に、何があったのか・・・

 

正確には―――「何者か」が、いた・・・のです。

それも、「凶悪な容疑者」に、「扮した教官」・・・などではなく、「本物の凶悪なる者」が・・・

 

而して「その者」は、「凶悪」であり、また「暴威」でもあり、そして何よりも強かった・・・

未だUPに正式採用される前の、「訓練生(ひ よ っ 子)」達には、過ぎた相手でもあったのです。

 

それでもマリアは・・・果敢に挑み―――そして「完全敗北(や      ぶ)」れた・・・

 

 

次の瞬間、遠のいていた意識が戻ると、いつの間にか自分は・・・

着けているモノを剥かれ、肌を露わにされた状態で、宙に吊るされていたのです。

 

隠すモノは何もない・・・抵抗しようにも、四肢を拘束されているので、身動(み じ ろ)ぎ一つ出来ない・・・

相手の・・・なすがまま―――なされるがまま・・・

どんなにか泣き叫び、助けを・・・赦しを乞うても、虚しく響くばかりでしたが・・・

そんなマリアの嬌声は、逆に相手の感情を逆撫でしてしまい、相手が思いつくままの「肉体改造(い  た  づ  ら)」が施されてしまったのです・・・。

 

 

無理矢理に肉の花弁を押し拡げられたり・・・           無理矢理に腹を膨張させられたり・・・                   無理矢理に()り出さされたり・・・

無理矢理に粘膜を押し上げられ、刺激をされたり・・・           無理矢理に異物を挿入()れられ、胎内を激しく撹拌されたり・・・

穿(ほじ)り尽くされたり・・・                    (ねぶ)り尽くされたり・・・

過剰なホルモン剤の投与や、フェロモンを分泌させる施術を行われたり・・・

ドーパミンやアンフェタミンなどの、脳内麻薬を自在に調整できるようにされたり・・・

 

しかし―――そんな(なか)でも、特に過激で極め付けだったのが・・・

 

女性は・・・一般的には、「子宮」を支配されてしまうと、相手の云うがままとなってしまう・・・という理論が定説としてあるようですが・・・

「その相手」は、「子宮(そ  れ)」よりもまだ更に奥にある「卵巣」に、実験的に「ある仕掛け」を施したのです。

 

それが今回―――マリアに作用したのではありましたが・・・

おぞましきは、その事だけには留まらなかったのです。

 

この当時から「正義感」に燃え、UPに正式採用されても優秀な警官になっていたであろうマリア・・・

けれどこの時、今まで「同志(な か ま)」だと思い込んでいた班の仲間からも、洗礼は浴びせられたのです。

 

『今まで・・・仲間だと思っていたのに・・・』

 

その瞬間、マリアの心は挫け、まるで蝋人形の様に白濁に(まみ)れる処女の姿が・・・

 

そして、気が薄くなっていく果てで、自分に肉体の調教を施した何者か・・・「ザッハーク某」の哄笑を残し―――

マリアの意識は遠のいて行ったのです・・・。

 

 

それから数時間後―――「凶悪な容疑者役」の、教官の荒っぽい起こし方で・・・

 

 

 

教:おいっ! いい加減に目を覚まさんかぁ―――!!

 

マ:(!!)あっ・・・は・はいっ―――!

  (・・・あれ? 私―――・・・)

 

教:なにを寝惚けておるか、貴様!! たるんでおるぞ〜!

  大体貴様たちは何なんだ! このオレがUPの教官だったからよかろうモノを・・・

  本当の危険な奴だったら、命がいくつあっても足りんぞぉ!!

 

 

 

激しく頭を小突かれ、その痛さで我に返るマリア達・・・

すると、なんともなっていなかった事に、マリアは気付くのです。

 

あの人物に・・・思いのまま嬲られ、肉体の快楽を忘れられない様に忠誠を誓わされたモノ・・・だと思っていたのに・・・

 

それが―――自分はただ、教官にのされて気絶していただけ・・・だっ た??

 

それにしても、あの感覚は真に迫るモノがあったと、感じていたのに・・・

 

ならば、今まで自分は、夢か幻を見させられていたのか―――と、さえ思うのでしたが・・・

 

それからは何事もなく、マリアはUPに正式採用され、数々の栄光と挫折を重ね、現在に至るのです。

 

 

そして―――今では・・・

薄暗い闇に、「その人物」・・・ザッハーク某から与えられた「暗黒の戦闘服(ダークネス ・ スーツ)」に身を纏った、「光の戦士」の姿が・・・

 

その・・・闇色に染まってしまった、「光」最強の戦士は・・・

これから新たな「主」となる、「暗黒の暴君」の前に(かしず)・・・

そこで永遠なる忠誠を誓ったのです。

 

 

 

 

=続く=

 

 

 

 

あと