{序 説}
人・・・・ならぬ存在があるという・・・・
それは
“不死者”
や
“魔界の生物”
そして、さらには・・・
“高位の次元生命体”
と、いうのが・・・
特に後者は、その特異な存在から、
世に於いての
“神”
として、あがめられている・・・・。
そして、ここに・・・・
今のこの世に実体化した(で、あろう)者が一人・・・・
その者の名を・・・
エカティエリーヌ=リントハイム=アルダーシャクティアヌス
そう、またの名を『エリア』として愛されている少女の事です。
しかも、驚くべきことにこの名は、
この世界の有史以前に登場している、
とある人物の名に、
恐ろしく似かよっていたのです。
その・・・神話の時代から語り継がれてきた、
その人物の名とは・・・
『焔 帝 エリア』
その者は、
別称『フレイム・マスター』と呼ばれ、
かつての神話の伝承によれば、
その姿は・・・
巨大な龍の背にまたがり
灼熱の槍を武器とし、
人身を虐げたる闇の者を析伏せんがために、
この世界を疾駆したる者。
と、そう呼ばれていたのです。
そして・・・・
その者と同じ名を持つ、一少女は・・・?
エ:アダナ様・・・・今 どうしていらっしゃるのかなぁ・・・・。
ジ:エリア殿、そう心配せずとも。 今、あやつは自分を練磨する旅に出ておるのじゃ。
今の自分、『死せる賢者』として、恥ずかしくない実力を見につけるために・・・な?
エ:そう・・・ですね。 私も、頑張らないと!!
ジ:フフフ・・・。
(どうやら彼女、著しく興奮な状態にあると、我を忘れる・・・・自我を律する事が出来ないとわかり、
今は、 西の洞窟 近辺で、それを律するために、そこの洞主でもある ジョカリーヌ=ベルゼビュート=イグレィシアス を交えての、
『個人授業』の最中のようです。(そういえばエリア、ジョカリーヌさんの『特別クラス』の最中でしたよね?)
しかも、前作(『Mystic Fantasy』)最終話で、今まで慕い続けてきた、 アルディナ=フォン=ガラティーナ とも、
しばしの間、分かれているようなのであります。)