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ア:は・・・全くの互角・・・

ヱ:で・・・でも・・・あの子の持っている得物・・・って・・・

ジ:(・・・に、しても、この娘、今、エリア殿を リントハイム と?それに、あのお三方、もしや―――)

 

 

エ:それにしても、どういうつもり? 私のやったことに、反するなんて。

 

キ:ああ〜、そのカミイラという人の事? 別に・・・こうすれば、お互いが、早くに集まるんじゃないかなァと思って。

  利用させてもらっただけよ。

 

エ:全く・・・もう・・・。(はぁ〜〜〜ッ・・・) あなたの、そういうとこ・・・って、本当に変わってないわよね!?

 

キ:あら、ご免なさい。  でも、いいじゃない?もう、この人も、敵意なんてなさそうなんだし。

  これで、万事まぁるく解決・・・よね?♡

 

エ:はあぁぁ・・・・ほんっ・・・とうにっ!#

  (・・・って)  ああっ!?ヱ、ヱルムさんっ?!(げ・・・ッ、やば!!)

 

 

ゼ:お、おいっ!!あ・・・あの女・・・!!

へ:はぅわっ!? ま、まづいじゃない・・・だ、誰かその人を止めて!!?

グ:いかんな・・・。

 

 

〔どうやら、今までのやり取りを見ていると、この少女の事を、この三人+エリアは知っているようなのですが??

そんなことよりも、ゼクス・ヘカテ・グルカ・エリアの四人、この時の、ヱルムの形相を見て、慌ててしまったようです。

 

なぜなら、怒りの色も露わに、この少女に、近付いていったからなのです。

そして・・・〕

 

ぱっちんっ――☆

 

キ:え―――えっ?!

 

ヱ:ちょいと!あなたねえ!! 一体、ど――う言うつもりなんですかっ!##

  こんな事をして・・・寿命が、縮まったじゃあないですかっ!!#  それに、いたづらにしてもですねぇ・・・・・(くどくど)

 

 

ゼ:あ・・・・ああ・・・っ、あの女・・・やっちまいやがった・・・

へ:あっちゃあ〜〜〜しかも、おあつらえ向きに、あれも、持っているじゃない・・・

グ:・・・・手遅れだな。

 

へ:手遅れ・・・・って、副団長・・・

 

 

〔そして、距離を詰めるなり、いきなり平手打ちをしたのですが・・・これがどうも、あの三人からしてみれば、芳しくなかったようなのです。

どうして――――それは・・・〕

 

 

ヱ:ちょっとっ!! あなた、人の話、聴いてんのっ?!!#

 

キ:あ――――(スリスリ・・・) ああ・・・・(クル・・・) あああ―――っ!!(キラキラ)

  よ、ようやく見つけましたわっ!!? 私の理想の方―――っ!!

 

ヱ:???へっ???

 

キ:あああ―――、この、平手打ちが、頬に入る角度といい、その力加減の、容赦のなさといい・・・・

  まさにっ!永年、求め続けていたものが、今ここにっ!!!(☆――キラキラキラ――――☆)

 

ヱ:は・・・・え?え゛え゛っ?!!

 

 

エ:・・・・・・。(―W―;;)

 

 

〔今、明らかに、ヱルムから、キツイのを一発もらって、泣き出すか、拗(す)ねるか、素直に謝るか・・・・どちらにしろ、そのいづれかになる・・・

と、思われたのですが、この少女、それどころか、こういうのを待っていたみたいで・・・逆に歓喜の声を、上げてしまったようです。

 

そして、エリアのほうを見ると、これまた、目頭を押さえ、苦悩の表情をとっていたのです・・・。

と、いうことは・・・?〕

 

 

キ:あ―――ああ・・・あなた様のお名前は・・・なんとおっしゃるのですぅ? わ、私の名は、キリエと申すものです。

  不束者(ふつつかもの)ですが、どうか―――どうか・・・お側に、いさせて下さいっ・・・。(キラキラキラ〜☆)

 

ヱ:は・・・ええ゛? ちょ・・・ちょっ・・・な、なんなんですかぁ??これ・・・

 

キ:ああ―――っ、それに、これは、必須アイテムの――鞭――でわございませんか・・・

  ああ・・・もう、ぜひ、ぜひ!!こう呼ばせて下さいっ!!  私の女王様―――っ!!

 

ヱ:ん゛っ!ぐうッ!!##(ぷちんッ#) だっ・・・誰が女王様よ―――っ!!## どぅわあれがあっ!##

 

ヒュルル・・・                     ピッシィィ――――ン!――☆

 

キ:あっはあぁ・・・ん  キリエ・・・感激いんっ♡♡  キリエ・・・感激いんっ♡♡   キリエ・・・感激いんっ♡♡   キリエ・・・感激いんっ♡♡

 

 

ゼ:あ゛・・・火に油・・・

へ:猫に鰹節

グ:水を得た魚

 

 

ア:あ・・・・あははは〜〜〜・・・な、なんだ?あれ・・・(ヒク)  な、なあ、おい、エリア??

エ:あ゛あ゛―――今、何も言わないで下さい・・・アダナ様・・・。 あれが、あの子の、悪癖なんですから。

 

ア:悪癖ぃ??

エ:・・・・実を言うと、あの子、真性の――M――なんですの・・・。

 

ア:エ・・・エムぅぅ??? なぁんだぁ?そりやぁ

ソ:『・・・・殴られて喜ぶ・・・と、いう、あれか・・・』

 

ア:あ゛?!! お・・・おい!ソロン!! な、何??世の中に、そんな、あぶね――ヤツいるの???

 

 

ゼ:いるから・・・さぁ―――困ってんだよなあ?オレ達・・・

へ:そうよね―――

グ:まあ、是非もない事だ。

 

 

〔そう・・・・だからだったのです、エリアを始め、彼の三人、ゼクス・ヘカテ・グルカが、慌てふためいてしまったのは。

しかし―――そうなってしまったことで、今度はヱルムが窮地に立たされ・・・(だって、ヒットしてしまったものですから・・・)

 

そうすると、黙って見ていられないのが、親友―――アダナなのですが・・・この原因を探るべく、エリアに聞いてみたところ・・・

この少女キリエは、“M”属性なようで、その M がなんたるか・・を知ろうとすると、

今度は、今まで事態を静観していた、ソロンより、その特性を聞き込み―――“この世に、そんな危ないヤツが、いるのか?”

と、言ってしまうのですが・・・

 

丁度、その言葉を聞いた、ゼクス達、三人も―――エリアと同じように、『いるから、困っている』と、ぼやいたようです。〕

 

 

 

 

 

 

 

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