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ア:とっころっでさぁ―――なんで、ここまで来て、わざわざ叱られるようなネタ、仕込んでんだ? お前・・・。

 

キ:ハア?いいじゃないですか、別に――― これが生き甲斐なんですから。

 

ア:(生き甲斐・・・―フ―;;)あっ・・・そう・・・。 (ダメだ、こりゃ)

エ:アダナ様・・・・こいつに、いくら諭してもムダですよ。

 

ア:そのようだなぁ。 さて―――と、おいで?エリア、背中、流してあげるよ。

エ:えっ?!本当ですかぁ――?♡ わぁ・・・っ、嬉しい♡

 

ア:ほぉ―――れ、ほれっ!どうだっ!? あっははは・・・

エ:きゃはっ!♡ アダナ様ぁ―――くすぐったぁ〜い!

 

 

へ:ふふ―――それにしても・・・猊下のあの嬉しそうな表情――― 実にお久しぶりです・・・。

ヱ:えっ?!そうなんですか?

 

へ:はい。 今は―――12・3歳の形をしていますが、ここにいる中でも、最も多くの事を見、聞き、考えてこられた方ですから・・・

  普段は、無表情のままのほうが多かったのです・・・。

 

  しかし――― 転生された今は、あの人が、それを補ってくれている・・・・ありがたいものです。

 

ヱ:(アダナさん・・・)     (つんつん!)ん――? はい、なんです・・・?(げっ!)

キ:私も・・・・ヱルム様のお背中、流して差し上げましょうか?

 

ヱ:え゛・・・・っ・・・・え゛え゛〜〜〜っとぉ・・・・

キ:(ニコニコ        キラキラ☆)

 

ヱ:よ・・・・よろしくおねがいしまふ・・・。(〒=〒)

 

へ:(あの・・・・無垢(そうな)微笑み、見せられた後では・・・無下に断る事は、出来んわな。)

  しかし・・・・あんな技、どこで体得してきたのやら・・・・

 

 

〔叱られる事に生き甲斐――死中に活――を見出せるとは・・・ある意味 凄い! のですが・・・・(違いますぅ?)

 

それはそうと、アダナとエリア、背中を流しあいするようですが・・・・

その時に垣間見れた、自分の主上の表情に注目し、ポツリと漏らしたヘカテさん、

彼女の・・・・この何気ない言葉には、非常に多くの意味を含んではいるのですが、まだ、この時には、それがなんなのか・・・は、分からない事だったのです。

 

そして―――今度は、こっちのほうでも、そう・・・・キリエちゃんが、ヱルムの背中を流してあげる―――と、志願したようですが・・・・

彼女、見ての通りの 困ったさん なので、ヱルムの決心のほうも鈍りがち、

すると―――、なんと、ここでキリエちゃんの恐るべきスキル “いかにも純真そうな眼差し” が発動―――

やむなく、ヱルムも、承諾しかねなかったようです。〕

 

 

ヱ:(はぁ゛〜〜〜何が起こるやら・・・・)  って・・・あら?あらら?

  (意外―――と、まともじゃない・・・この子・・・)

 

キ:うんしょ―――― うんしょ―――(ごしごし) あの―――いかがです?力加減のほうは・・・

ヱ:えっ?! あっ、あぁ・・・いいですよ?とっても―――

 

へ:(なぁるほど・・・・団長も、猊下のそれを見て―――感化なされたか・・・・)

  では、私は団長のを―――

 

キ:あら、ヨロシクね?ヘカテ。

ア:じゃあ、私は、あんたのを流してやるよ。

エ:それでは、私は、アダナ様のを―――

ヱ:では、私は、エリアちゃんのを―――

 

 

〔こうして、女5人は、互いが輪になって、背中の流し合い・・・をしたというのです。

 

 

ところ、一方で―――男湯―――の、方は・・・・と、いうと??〕

 

 

タ:・・・・・・。

グ:・・・・・・。(ちゃぷん)

 

 

〔何も騒ぐことなく、しづか―――に、お湯に浸かっているようですね。

 

あれ?でも・・・・少し待って下さいよ?後もう二人―――ジョカリーヌ様と、ゼクスちゃんは??〕

 

 

ア:いっやぁ〜〜―――それにしても、空には、満点の星だぁ―――。

  ジョカりんも、近いから、いつもここを利用してたんかなぁ〜

 

ヱ:言われてみればそうよね? ここ・・・・紹介してくれたのも、あの方ですし。

 

エ:案外、一人で入るのが、好きなのでは?

 

ア:かもな。 よう、ヱルム、あとでもう一っ風呂・・・・ってのはどうだい?

 

ヱ:いいでしわね?(うふっ♡)

ア:うっうぅ〜ん♡ よぉし!きぃ〜まりっ! ほんじゃあ、あれは後の愉しみにとっとこ。

 

ヱ:あれ・・・・って?

ア:そりゃあ、あれ―――酒だよ。 お酒♡  なんつったって、温泉に酒はつきもんだろ?

 

キ:そりゃ、あんただけだってばよ・・・

 

ア:あぁ〜ん?なんかいったかァ?

 

ヱ:いいえ―――気のせい、気のせいなんですよぉ〜?

キ:(むぐ・・・む゛ぐ・・・)

 

ア:あっそう――――まぁ、いいや。 そんじゃ、おっ先―――

エ:それでは、私もお先に―――

キ:ふぅん、皆出ちゃうんだ・・・・それじゃあ私も。

へ:では、私はもう少し湯に浸かってから、出ます。

 

ヱ:あら?そういえば・・・・ゼクスちゃんは?

へ:(ちゃん・・・(^^;;) あぁ、あいつなら、一汗かいて入る・・・って、そう言ってましたよ。

 

ヱ:そう・・・随分と、練習熱心なのね?

へ:(・・・・だと、よかったのにねぇ〜〜――) え・・・・えぇ、そうですね。(はは・・・)

 

 

〔ヘカテさんの、気になる物言いも、さらりと聞き流しながら、湯舟から出る、最後の一人・・・・〕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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