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〔そして―――・・・ギルドから、かなり離れた場所にて・・・〕
ピ――――ッ ピ――――――ッ ピ――――――――ッ
ア:おお・・・っと、(ピッ!) はい!こちらアルディ・・・・ジ、ジョカりん??!
あ・・・あぁ――― すんごくよく聞こえる・・・まるで、傍にいるみたいに・・・
ヱ:(えっ?!) そんな、バカな・・・ギルド、あんな遠くに見えるんですよ??
ア:なら・・・ほれ、お前試してみ?
ヱ:(う〜〜ん・・・) はい、ヱルムですけれ・・・っそぉ〜〜―――! ホントだ!!
あ・・・あんなに離れているにもかかわらず・・・こんなにも鮮明に?!!
〔そう、そこで体験した、奇妙な事とは、遠くに離れ、かなり小さく見えるギルドから、発せられたであろう、ジョカリーヌ様の声・・・
それも、かすんだような声ではなく、まるで、あたかもすぐそばにいるような、鮮明なモノ―――・・・
そして、二人共奥の院に戻ってみれば――――・・・〕
ア:な・・・なあ、ジョカりん? これが・・・『ツウシン』ってヤツなのかい?
ジ:む、その通りじゃ。
その開発者の申すにはな、こちらの“ソーシンキ”なるものから、“デンパ”なるモノを飛ばし、
そちらの“ジュシンキ”で、受けるモノ・・・なのだそうじゃ。
しかも、この地 各処にも、中継ポイントなるものを設ければ、更なる遠隔地からでも、やり取りが可能となるらしい。
ヱ:さらなる――――・・・って、フェラエボ(北東の外れ)とか、モルダウ(西南の外れ)とかにいてもです?
ジ:うむ、その近くに、中継ポイントを設ければ―――・・・の話じゃがな?
エ:でも、これ―――・・・受けられても、返す事は出来ませんのね?
ア:あれ?エリアは知ってんのか?
エ:ええ・・・先程、使わせて頂きましたから・・・。
キ:でも・・・今はそれでよいのでは? 非常呼集を行えるだけでも、これがありさえすれば、
いつぞやの時(参考;大襲撃)のようには、ならない事・・・でしょうしねぇ。
ア:キ・・・キリエ・・・お前、どこでそんなことを―――・・・
キ:あら、不思議?! とは言っても・・・それが当然でしょうね。
私達は、少しはなれたところから、 ちら とだけ伺っていたんですもの・・・・
―――そこで、何があったのか・・・―――
をね・・・。
ア:〜〜〜――――・・・っく。
(こいつ・・・全くもって油断がならない・・・一体どのヘンまで、こっちの事を知ってやがんだ?)
〔そこにあったのは、その出会いから、強烈なまでの印象を植え付けられ、剰(あまつさ)え
『伝説のM』
『変態少女』
の、称号をほしいままにしていた、一人の少女・・・の、はずだったのですが。
あの・・・大惨事であった、フレンス・ブルグの強襲を、事細かに知っていそうなその態度は、まさにその人物が 只者ではない――― 事の、証でもあったのです。〕
エ:(はぁ〜〜―――・・・)ねぇ、リヒト・・・あなたのスゴいところ、よく分かったから・・・・
それはその辺で、ヤメにして頂けない?
キ:あら、どうして―――・・・?
エ:だって、その事、今回の一件には、係わり合いのないことでしょ―――?
キ:――――・・・それも、そうね。
ヱ:あの・・・ところで、これからどこに行けば、その・・・開発者の人に会えるんです?
ジ: ・・・じゃよ。
エ: ―――ラウプ・ホルツ――― ・・・ですわ。
キ: ・・・ですよ。
ア:(さ・・・三人同時??)
でも・・・ラウプ―――・・・って、南東の、随分とまた外れのほうにあるじゃないの??
ジ:いかにも――― そこに住んでおる、
ロンベルト=ヴェダ=ゼルゲンハイム
なる者を訪ねるがよい。
なに――― 妾のことを切り出せば、お主らが何用できたのか、分かるであろう。
ヱ:はい・・・分かりました・・・。
〔しかし―――・・・まあ、今、キリエがそのことを述べだしても、時間のムダ〜〜――(&枚数のムダ〜〜〜)なので、あえて省かせてもらいまして・・・(セコ^^;;)
その ツウシン なるモノを、発明した人物の処へ行く運びとなったわけです。
――――・・・が、その場所というのが、実は『すぺっしゃる』篇で、ほんのちょこっとだけ出てきた、
ラウプ・ホルツ
という場所に居を構えている、
ロンベルト=ヴェダ=ゼルゲンハイム
なる人物だったのです。
(云うまでもなく、この作品を初めから見て頂いてる方には、説明無用! また、始めて見る方は・・・・前の作品から、併せて読んでね〜〜―――☆)(←狡猾・・・^^;;)〕