<W>

 

 

〔閑話休題――――

 

樹海での出来事に、一応の踏ん切りをつけたグルカとキリエ――――・・・・ギルド6F『エギドナ』へと、その脚を向かわせたようです。

 

しかし――― そこには、普段、滅多と、ここには顔を見せないお二人がいたようで―――・・・・〕

 

 

ソ:フッ・・・どうした、お前達二人が、ここに顔を見せるとは・・・珍しいこともあったものだな。

 

ジ:(フフフ―――・・・)然は云えども・・・・妾とて、休養したいときもありまする。

ヱ:そ〜〜ですよぉ〜〜ソロン様・・・。

  あんなのを、面倒見なきゃならないなんてぇ〜〜、お酒でもあおらなきゃ、やってらんないわぁ・・・。(くぴ)

 

 

〔そう、ジョカリーヌ様と、ヱルムだったのですが・・・

普段は、お難(かた)いイメージのジョカリーヌ様も、一時(いっとき)の寛(くつろ)ぎを求め、ここに来ているご様子。

 

でも??しかし―――

ヱルムさん・・・・って、この人、確かアルコールは、苦手だったのでは??(『Mystic〜』≪第三話≫参照)

――――と、思いたくもなるのですが・・・・

 

その、どうやら原因の一つには、常日頃から手を焼いている、あの子の存在があったようです。

 

 

〜〜――――と、そんなところへ・・・前にも増して ゼッコーチョー になった、この人が・・・・〕

 

 

ア:にっぇえ〜〜〜い!♪ 皆―――ヤッてる?ヤッてる?! アダナぴ〜ヤッてる!ヤッてる!!(ジミーか・・・おまいわ^^;;)

 

ヱ:(は・・・いつになく、ブチ壊レモード・・・)

 

ア:おぉ〜〜い、なにしらけてやがんだよぉ〜ん、ヱルムぅ!

  おッめェ〜も、最近飲めるようになったんだろぉ〜う? うらうらぁ〜どんどんと飲めぇぇ〜〜い!♪

 

ヱ:(し―――・・・しかも、前にも増して、絡みも入ってきて・・・)

  たまりまへんわ―――・・・(ぼそ)

 

 

ソ:全く――― 騒がしい奴めが・・・もう少し、黙って飲めんのか。

ジ:(フフ・・・)まぁ・・・今まで内務の仕事しか、しておりませぬからなぁ、

  相当に、鬱憤も溜まっておったのじゃろう・・・・(クイッ)

 

ソ:う・・・ムぅ〜・・・そうはいうがなぁ・・・

 

 

ア:おぉ〜〜〜ほっ ソロンにジョカりん! お二人してヤッてる?ヤッてる?? あ―――っはっはっは!

ヱ:ちょいと――― あんた、調子に乗りすぎですよっ??

―――トンカチ〜☆―――

 

ア:あ〜〜―――いって・・・・あ――――っはははは!

  なぁ〜〜にしゃがんだよぉ〜、ヱ〜〜ルムぅ! あ――――っはっはっはは!!

 

ヱ:は―――・・・・はあぁ??(あ・・・当たり処が、悪かったのかしら??)

 

ソ:このバカが―――・・・今ので、より一層、箍(たが)が外れおったか・・・・

ジ:じゃが―――・・・“明るい”と、いうことは、ナニにもまして善い事じゃ・・・・そうですのぅ、ソロン様。

 

ソ:ム・・・ムうぅ〜〜・・・・

 

 

〔ソ〜〜ナンデス!! いつもに増しての、ブチ壊レモードになったアダナが、周り中に絡んじゃってて・・・・

そこで、ヱルムが、トンカチをして、鎮まらせようとするものの、それで一層にタガが外れたようで・・・

 

その勢いで、その魔手を、ソロンとジョカリーヌ様に向かわせるものの、

ソロンは一応は突っかかるのですが、ジョカリーヌ様は、一向に歯牙にもかけるような、素振りは見せませんで―――・・・・(大人・・・だねェ〜)

(しかし・・・まぁ、それも、自分に直接降りかかっているようなわけではないっすから・・・

え?もし、直接降りかかったなら?? それはご想像にお任せいたします――――^^;;)〕

 

 

ゼ:しっかし・・・あれも、酒のうえでの、勢いなんだろうけどもさァ・・・・おっソロしいもんだぁ〜ねぇ〜〜人間ああはなりたくな・・・・

 

 

〜〜むギュ〜〜

ゼ:お゛っ?!!(な・・・なんだぁ?い、いきなり、オレの後頭部を襲う・・・この、柔らかな感触わ゛・・・・)

 

 

〜〜ぽにゅ・ぽにゅ〜〜

ゼ:お゛お゛っ?!!(ま・・・・ましゃか・・・“女”の―――??)

 

 

〜〜ぼよょ――ん・ぼよょ――ん〜〜

ゼ:を゛ぉっ??!!(た・・・たぁしけ―――・・・・)

 

―――――――ッ!

(瞬間湯沸かし器の如く・・・ ― ―;;)

 

ア:んなぁ〜〜―――っはっはっは! んなトコで、私の陰口叩いても、ぜぇぇ〜〜んぶ、聞こえてんだよぉぉ〜〜ん!♪

  ざっまぁみっさらせぇ〜!

 

 

タ:おい、大丈夫か??

ゼ:あっ―――あぁ・・・まぁ、なんとか・・・・(くらくら〜)

  しっかし――― あの『魔女』よか、性質(たち)悪ぃのな??あいつ―――・・・

 

ソ:まぁ・・・そういう眼を持っているからな・・・あいつは―――・・・

ゼ:(げ・・・)ソ、ソロン―――

 

ソ:普段は、空元気を装ってはいるが・・・今のアレは違う、逆らわん方が、身のタメだ・・・・

 

タ:(ふぅ〜〜ん・・・)だからか――― あんたが、あいつに近付こうとせんのは・・・・

ソ:(フ・・・)まぁ、それも、一理にはあるがな・・・。

 

タ:(ん―――??)

 

ジ:・・・・・。(トクトク・・・)

 

ソ:おっ―――・・・と、済まぬな、ジョカリーヌ・・・・(クイッ―――!!)

ジ:いいえ―――・・・(クイッ!)

 

 

ゼ:(はぁ〜〜・・・)なんとまぁ・・・いい雰囲気だこと・・・・。

  でも、まぁ――― “大人の雰囲気”ってば、こんなのを言うんだろうなぁ。

 

  あぁ〜〜―――あぁ〜〜――― そういってる間に、まぁたヱルムって人を標的にして・・・・

  そういやァ、あの人も、ほんっッと、気の毒だよなぁ〜〜・・・・

 

  たまァに、うちの団長から解放されたかと思うと、今は、大トラにとぐろを巻かれてやがるし―――・・・・

 

 

キ:私が――――どうかしたァ?ゼ・ク・ス・ちゃん?!!

ゼ:(ゥギ・・・)ぇえ―――?(って)だ、団長ぉ〜〜??

  ど・・・どぉ―――して、こんなトコにいィ?? 今日は・・・グルカのおやッさんと、どっか行く・・・・って・・・

 

キ:あぁ〜〜――ら、そんなの、もうとっくに済ませちゃったわよ―――

  それとも・・・なぁ〜〜に? そのまま・・・行方不明になったほうがよかったぁ〜〜??

 

ゼ:あぁ――――ッ・・・い、いえ・・・い、今のは、そういうつもりて言ったんじゃあ・・・(ヤブヘビ・・・)

 

 

〔そして―――こちらは、彼女の見えてないところで、陰口を叩いているゼクス・・・・

が―――しかし、ご多分に漏れず、それはアダナの耳に届いていたようで、急に背後から襲い掛かる柔らかな物体&感触が―――!!

 

し、しかも―――これは、彼女(彼??)が、この世で最も苦手とする、ある生物のあるモノ・・・・づばり!!

“女”

“乳房”

とは!!(うらやますぃ〜〜ぢゃないか―――!おまへ)

 

普段が普段、ソロンの剣技よりも、強力なモノを持っているくせに・・・こんなモノ(つまりは女体)の耐性は、莫きに等しいゼクスちゃん・・・

哀れ、瞬間湯沸かし器の如くになってしまうとは・・・・(修行が足らぬのよ・・・・)

 

しかぁも―――! 彼女の身に降りかかる不幸はこれだけではなくて、

見えていないから・・・と、エーデル・リッターの事実上の上司、キリエ・バッシングをしていたところ・・・

なんと、彼女のすぐ後ろには、そのキリエちゃんがぁ??!

 

これには、もはや言い逃れなど通用するはずもなく、散々イヤミを言われたようです。

 

(それにしても・・・ジョカリーヌ様と、ソロン氏、端から見ても、理想のカップル像のようで・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

>>