第十講  Oh!my GOOD !!みたいな〜(^フ^;;)>

 

<いち>

――とある日、救急車にて、搬送される女性あり、よく見ると、血まみれの婀陀那である。 どうして彼女が? 少し時間をさかのぼってみよう。―――

(数時間前)
J:えっへへ〜、婀陀那さんと外回りするの初めてですよね〜、楽しかったなぁ〜〜。
婀:おっ、そう言われてみればそうじゃのう。 それにしてもあヤツ・・・もう少し譲歩してもよさそうなものをのぅ。
J:ええ〜っ、これだけ取れれば御の字ですよゥ! 慾かくとロクな事ないですよーっ!?
婀:フフ・・・確かにそうじゃの。  (ぅん? あの子・・・・)
J:どうしたんです??                                                   婀:うん? いやなんでも・・・・・あっ! 危ない!!

(そう思っていた時には、彼女は既に駆け出していました・・・)

J:あっ! トラックが!!  ああっ! 婀陀那さ――ん!!                      !!!

キ・キ・キ――――――――ッ!      

ドンッ!!

J:あぁ・・・・どうしよう・・・婀陀那さん、婀陀那さーん! あ、そうだ・・・ケータイ、ケータイ・・・(ピッピッピッ)
  あっ、もしもし! もしも・・・あ〜っ、ダメだ、繋がんないよ・・・おひぃさんでてよ―ッ!                    ダメだ・・・でないや、
  

よしっ! それじゃあサヤたんに・・・(ピッピッピッ)                             あれっ? サヤたん・・・電源切ってる??! も〜〜〜うっ!        

 

だったら、最後にステラさんに・・・(ピッピッピッ)
  あれっ! この人も繋がんないよ・・・どうしよ・・・あっ! そだ!! “KAKYOU”の連中に聞いてみよう!! (ピッパッポッ)
  あっ! もしもし!? あっ、ショーコーちゃん?? 大至急、ステラさんのもう一つのケータイの番号教えて!!?
  

ハイ・・・うん・・・分かった、有り難う・・・よし! (ピッポッパッ)                         これで・・・どうだ?!
  あっ! 繋がった!! もしもし! ステラさんっ!!

驍:あ、もしもし、杜下だが・・・なんだ、Jokaちんしゃないか? どうしたんだ? 一体・・・しかもこの番号にかけてくるとは。
  何? 婀陀那が交通事故で重体??!    よし! 分かった、空港に着き次第、すぐにそちらに向かう・・・・、
  

それで? もう救急の方には連絡とれたのかい?  何? まだだって!? なにやってんだよ・・・全く。
  そっちの方が優先事項だろう?!          まぁいい・・・おひぃさんたちにはこちらから連絡するから・・・頼むぞ??

J:ああ〜ん、どうしよう・・・・血が止まんないよ・・・・(グズッ・・・) しくじったなぁ・・・もう・・・・(ピッピッピッ)
  あっ! もしもし! 病院ですか??           あの・・・お願いですっ! 助けて下さい! 女の人が車にはねられて・・・・血がいっぱい出て・・・
  そうです、だから早く来て!!

 

 

 

 

(その五分後)
J:あぁ、助かった。 もう、大丈夫だよ・・・・婀陀那さん。  はィ、宜しくお願いします。

 

 

(婀陀那、無事病院に搬入・・・・・そして―――――)

バンッ!

 

お:婀陀那・・・婀陀那ちゃんはどこ!!?(ハァハァ・・・) ねぇ! どこなのです?
J:あっ! おひぃさん・・・・・ご免なさい・・・・・アタシがついていながら・・・・・うっ、うっ・・・・
お:Jokaちゃん、有り難う・・・・・救急に連絡してくれたの貴方なのね? 大丈夫よ助かるわ。  でも、それにしても、どうしてこのような事に?

J:あっ、それはですね・・・・(かくかくしかじか)
お:そうだったの、あの人らしいわね。    ところで、その救い上げた子供さんはどうなさったのです?
J:うん、婀娜那さんの体がクッションになって・・・・、無傷だったって。              お:そう、それは良かったわ。 それにしても、ステラさんは?
J:そういえば、“空港に着き次第”って言ってたから、どっか行ってたのかなぁ・・・・あの人。
お:そうですの・・・。

(そしてまた暫くして、病院の扉が開けられた、そこにはなんと・・・、こちらも返り血を浴びて、真っ赤に染まったサヤが、そこにはいたのである。

しかも、サヤ自身も深手を負っているようである)

 

サ:お・・・・・ぃ・・・・・、婀陀那のヤツが重体なんだって・・・?   うっ・・・・!!
お:あぁ!! サヤさん! あなたもひどい怪我じゃないですの。
サ:へ・・・・っ、このくらい・・・あいつのに比べりゃあ、ほんのかすり傷よ・・・それより、婀陀那は?
  

 

うんっ!? どうやら、処置室の方が騒がしいな、行ってみようぜ・・・・。

(急いで処置室に向かう一行)

お:どうされたのです? あの・・・・何か??                                   看:失礼ですが、家族の方ですか?
お:えっ?! あ・・・は、はい                                                 看:そうですか、実は今しがた、患者が『人事不省』に陥りまして・・・
お:え・・・・・・・そ、そんな!!

 

J:う、うわ――――――ッ!!(ここでJoka駆け出してどこかへ行ってしまう)
サ:あっ! こら! 待て!! Joka! ちっくしょう・・・あいつ、今回の事、一番責任感じてやがるからなぁ・・・

すまねェ! ちょっくら後追いかけてってくるぜ!!

看:あっ! ちょっと待ってください! それよりあなたの応急手当のほうが。
サ:へっ、心配ねェーよ、こんなのツバでもつけときゃ、そのうち直るさ・・・・じゃあなッ!!

(一方その頃、空港から猛スピードで、婀陀那の搬送された病院に向かう車あり・・・)
驍:何?? たった今、患者が『人事不省』に?? それで・・・・うむ、よし、分かった。

それじゃあ、ワシが行くまでに生かすよう最大の努力をしておくように。
  

こりゃあ、うかうかしておれんぞ・・・・早まるなよ、皆。

(そして、同じ頃、病院の屋上にて)
サ:オイ・・・・・そっからどうしようってんだい。  まさか、飛び降りようってんじゃあ、あるまいな。
J:ううん・・・違うよ・・・・違うよ!!  みんな・・・全部アタシが悪いんだ・・・・あの時、私が止めてれば・・・
サ:どうにもなりゃしねェーよ、運が悪かっただけさ・・・・第一、ガキの方は無事だったって言うじゃあないか、さ、いいから、もう戻ろうぜ。

J:違うよ! 言ってる事全然違うんだよ!!   あの時・・・・あの時、私が時間停めてさえいれば!!

サ:何言ってんだ! いい加減にしろよ!! どうにもならないって言ってるじゃあねーか!!
  う゛・・・・・・ッ!! ち・ちくしょう・・・・ち、血が・・・・ 
(ドサッ)
J:サヤちゃん!! 何よ・・・・バカ・・・・あなたもひどい怪我じゃない。
サ:い、いいんだ・・・オレの事は。 それより、婀陀那のとこに行ってやれ・・・たのんだ・・・・・・・ぞ・・・・

J:そんなわけにいかないよ・・・サヤちゃんの手当ての方もしないと・・・・(グスッ)  よいしょ。

 

 

お:あら? どこに行ってらした・・・ まぁ! サヤさん!?
J:お願い、輸血頼んどいて・・・おひぃさん。  私、ちょっと用が出来たから。
お:あっ! お待ちなさい! なんなのよ・・・・この緊急の時に用事・・・って。

(そして、ようやく病院の裏口〔救急用〕にステラ〔実は驍〕の車到着)
ス:おや? Jokaちんじゃない、どうしたんだ・・・こんなところで・・・
女:お待ちしていました驍さん。  刻は一刻を争いますので・・・・速やかに・・・・
驍:・・・女禍様の方か。 よし、分かった至急手配の方を・・・それで? 患者の容態の方は?
女:依然芳しくありません、それに・・・もう一人、急患が増えましたので。

驍:ふぅむ・・・・悪い時には悪い事が重なるもんだ・・・・それで??

                                                              女:血が足りません、恐らく、ここにある血を全て使っても足りないかと。
驍:そんなにか・・・・それじゃあ・・・・                     

女:ムダです、二人の血に該当するものは恐らく今はいないでしょう・・・・ですが。

驍:あなたなら・・・・・か・・・・・                   

女:そうです、今回の一件、全て私の責です、どうか、私の血を二人に使ってください。

 

驍:そんなに自分を責めるものじゃあないですよ。 確か、婀陀那の方はABだったね、RHは?

女:+(プラス)です

 

驍:そうか・・・ならば、最寄の血液バンク、病院にかけあって、ありったけを持ってくるように指示して、それから・・・・もう一人は?
女:サヤです。                                                           驍:何? 彼女が?? ・・・・どうして・・・

女:どうやら、“仕事”にて負ったようです、本人はかすり傷だと言い張っていますが・・・・ひどく出血しています。
驍:そうか・・・・・・で、血液型は?                                     女:判別不能です。
驍:だろうな・・・・何しろ彼女・・・・                                   女:吸血鬼(ヴァンパイア)ですからね・・・・
驍:うむ、しかし血を摂る以上に、血が出てはさすがにもたないだろう、止血の方はちゃんとしておくように・・・

女:はい、・・・・・・・それと・・・。
驍:はぁ〜〜〜〜、分かってるよ、もう既に、二・三匹入り込んでいることぐらい、全く、気ぜわしい連中だ。
女:ふふ、気疲れしますね、驍さん

 

 

(そして、オペ室にて・・・・・驍、X写真見て嘆息一つ・・・・)
驍:ふぅむ・・・・こりゃ、頭のほうにカゲリが見えるな・・・・それに腹部の方も・・・・それと、(可哀想に・・・・)

顔の方は時間がかかるな・・・・・

 

  それでは、これより、頭部切開術、並びに腫瘍の除去。 続いて腹部を切開しダメージのある部位の取替え、

  そして顔部の皮脂並びに表皮の張り替えを行います。  執刀医はここの医院長、ワシはその助手を勤めさせてもらいます。

医:うむ、それでは始めるよ、それと君・・・・しょげてちゃいかんよ。

 

女:はい・・・・・すみません・・・・
医:よし・・・それじゃあ、まず頭のほうを開いて、脳の方を見てみよう・・・・、
  ・・・・・・・・・・・・・・・(ふぅむ・・・・思った通り内出血しておるな・・・・)・・・・・・・・(問題は・・・・やっぱりあった!)
  あんまり小さいんで、見落とすところだったな・・・・・・これで・・・よし、血を拭きとって、縫合

女:見事な処置ですね、先生・・・。
驍:いや・・・・、それより問題なのはこれからだよ。

続いて、腹部の切開を行う、輸血をもう500(ml)増やして・・・     それでは、患部の切開を・・・・・・・・

 

医:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くっ! 何てことだ!! 折れたアバラが内臓に・・・
  だ・・ダメだ・・・今からドナーを調べていたんでは手遅れに・・・・・・・・・・・。

女:申し訳ございません・・・先生、驍さん。                                          驍:な・・・・・女禍様! 一体何を!!?

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

女:「次元圧縮之法」。 ここからは私の領分です。それに、この子は、私が死なせたりはしません。

“我が名、女禍の名に於いて命ずる、大いなる魂よ、目覚めよ!!”

 

婀:あ・・・・・う・・・・ん? わ、妾は?!! あ、貴方様は???

  それに・・・社主殿??            これは・・・・一体??
女:ようやく目が醒めたようですね、“婀陀那”実に、5,000年ぶりといったところかしら?

  今は、私の「次元圧縮之法」にて、時の流れを遅くしています安心なさい。

婀:え・・・・・・っ?? それにしても、妾がもう一人?? すると、妾は一体???

女:(はぁ〜っ)もう、自分が何者か忘れてしまったの? いかに、自分で封を施したとはいえ・・・・

貴方は“縁”(えにし)を司る、神の一人なのですよ??
婀:な・・・・・ッ!!  妾でさえ知りえぬ 妾の正体を看破するとは・・・・。 も、もしや・・・・貴方様は??

女:やれやれ・・・・5,000年近くも会っていないとはいえ、自分の上司の顔も忘れるなんて・・・助けるの、やめようかしら。
婀:え・・・・・あ・・・・ッ!!  も、もしかして「女禍」様!!?

  どうして下界に?         それに、今このような所に居られて大丈夫なのですか?
女:ええ、兄上に代わってもらっていますから

婀:なんと、「伏儀」様が・・・・。(お気の毒に・・・・) 

  ハッ!  こっこれは・・・・・も、申し訳ありませぬ! 知らぬこととは申せ、今まで気付かずに!!

女:いいのよ。(^ブ^##)(←あ・・・っ!(^^;;)                   でも、そんなことより、自分の事は、自分でなさいな?
婀:はぁ・・・・かしこまりました。

ホレ

これでよろしいですかな?
女:ふむ、この程度でしたら、彼らの手でどうにかなるでしょう、それでは解きますよ?
婀:はい、かしこまりました。(やれやれ、気疲れするわィ)
女:それ!! 解除!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


女:クランケ、意識回復!
驍:あ・・・・あれ? (どうしたんだ、ワシは、一体?) そ、そうか・・・・・おや?
医:(心なしか、症状が軽くなっておるような・・・・まぁ、いいか・・・) よし、これならなんとかなりそうだ!!
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ふぅ・・・・・処置終わり!   後々の処理の方、頼むぞ。

 

驍:後は・・・・・顔・・・か、

 

 

女:先生、皮膚の提供者が現れました。

医:おう、そいつは助かる、で、一体誰が?                                                  驍:やはり、彼女(おひぃさん)か・・・・
女:はい、そうです、彼女たっての願いですので・・・・
驍:よし、分かった。 それじゃあ、大腿部の皮膚を、厚さ1mm、大きさ15cm2程、採取しといて。                 よし、それでいい、

医:それでは、これより、顔面の表皮の移植に取り掛かる、
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・後は、縫合を頼む・・・・術式終了――、

驍:ようやく終わったか・・・暫くは安静だが・・・・心配なのは・・・・
女:もう一つの方ですね。                                                 驍:うむ、今夜辺りだろうな。

 

 

 

 

 


                                            
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