第伍講 大・逆・転!!?
<壱>
俗に・・・・
“真実は、小説よりも奇なり・・・”
と、いう諺があります。
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(さても、この世には、摩訶不思議な事があるわけでして。
幽霊騒動や、UFOの目撃談などは、最近ではあまり珍しくなくなってきているようではあります。
で、今回は、そんな類のお話・・・・。)
もし・・・
朝、目が覚めた時、自分が違う自分だったら・・・・
あなたは、どうしますか?
≪ここは・・・・おひぃさんの夢の中。 どうやら、彼女が隣の男性と、仲睦まじげに会話を楽しんでいるようです。
どうやら、その男性・・・・意中の男(ひと)、 杜下 驍 にも、見えなくは、ないようですが・・・?≫
お:あ・・・・あの・・・・、た、驍様はわたくしの事を、どのように思われているのです?(もぢもぢ・・・)
驍:え・・・っ?私・・・が、柾木さんを?
お:は・・・はぃ・・・。(///v///)゜゜゜
驍:素敵・・・・な、女性・・・だと思っていますよ・・・ 。
お:(あ・・・)う、嬉しい、それは本当・・・ですか?
(すると、この時、驍からは返事はなく・・・・だが、彼の者の二の腕は、一人の女性の背後(うしろ)に回り、そっと抱き寄せたのです・・・・。
と、言う事は・・・? そ~~う、おひぃさん、待望の、 く・ち・づ・け・たぁ~~いむ に、突入!)
お:(あぁ・・・・ついに、ついにこの時が来たのですわ・・・)阿恵華・・・・うれしぃ・・・。
(そして、目をそっと閉じ・・・、唇と、唇が、併わさる瞬間を ぢっ・・・・と待つ、のではあるのですが?
相手側(驍)が、中々次のアクションに踏み切らず、たまらず焦れたおひぃさんが、薄っすらと目を開けてしまったのです!
すると!なんと、そこにはっッ!?)
お:(あら?おかしいですわね・・・・驍様どうして・・・)
ス・・・・・
お:え゛っ?!あ゛っ?!てっ??! すっ・・・ステラさんっ??!(グラ・・・・)
・
・・・って、あ・・・・あれ?あれぇ~~~・・・・??(グラグラ・・・)
(そ~~~ぅ、何と、相手が驍とばかり思いきや、いつの間にか、ステラと摩り替わっていたのであーりまして・・・
んで、その顔が ドあっぷ になり、アワや・・・顔と、顔が近付こうとしたその瞬間!!
足元が急にグラついてしまった・・・・わけで。)
どっしぃ~~ン!-☆
お:あ・・・・あいててて・・・・なんなんだよ・・・・本当に・・・。
ちぇっ、折角いいところだったのに・・・・(むにゅむにゅ・・・)
あ゛~あ、ヒゲもそらにゃ・・・(ナデナデ) って、あれ?今日不思議と生えてないねぇ。
まっ、いいっか、てまぁ省けて・・・・ッと、そりよりもトイレいくべぇか・・・・。(ぼぉ~~っ・・・)
(・・・・・あのぉ~~おひぃさん??(^^;;)カメラ、回ってましよ?
と、そんなことはさておき、おひぃさん、この頭の寝呆けた状態で、トイレに行くようです。
そして、その途中の、廊下の壁に立てかけられている鏡の前を素通りしたところで・・・?)
お:・・・・・・。(すたすたすた・・・) ん・・・・?なんだ・・・・ひぃちゃんか・・・・。(はぁ~~あ・・・・)
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・・・・あ゛?!
ドタドタドタ!
お:え゛・・・・???!(ぱちぱち!)
(おひぃさん、何を寝トボケているのか、自分自身の名を呼んだどころか・・・自分の姿を見てヒジョーに驚いているようでっし。
しかも・・・?)
お:う・・・・うぞ。 な、なんで?? こ、この鏡に映ってるの、ワシでなしに・・・ひぃちゃんなワケぇぇ??!
って・・・・(はっッ!)ま、待てよ!!?(ぱっ!ぱっ!)
(何を思ったか、おひぃさん、自分の胸と、股間に手をやる・・・・)
お:(む・・・胸が・・・・)ある・・・・けど(下が・・・)ないぃ??!
(し・・・しかもこの顔・・・・)ってこたぁ、もしかしても、しなくても・・・
ワシと、ひぃちゃん(の人格)が、入れ替わったってことぉお~~??
(な、な、なな・・・なんとっ!!あの、ベッドから落ちたあたり・・・から今まで、
おひぃさんの体に宿っていたのは、ステラの人格だった・・・・ようなのでし。
っ・・・・と、いうこ~と~はぁあ~~??? 同じくして、ステラのアパートの、洗面所の鏡の前にて・・・・)
ス:・・・・・・・。(゜ロ゜ll;;)~゜(ちぃ~ん・・・) (わ・・・わたくしは、だぁれ?ここは・・・・どこ???)
(いやはや、全くもって、期待を少しも裏切っていないようデシ!!(^フ^゛)
と、それはさておいて・・・この二人の人格が入れ替わっていようが、いまいが、来るべきものは、ちゃんと来るのでありまつ。
え?何のことか・・・って?そりゃーあーた、(ここへ)来るといえば、あのお人しかいないでありましょうが。)
ヴォロロロロ・・・・・ キィィ・・・・
婀:(ふ・・・・いつもより五分早いか・・・)我ながら、上出来よのぅ。
コンコンコンー☆
婀:姐上、失礼いたします。 お迎えに上がりましたぞ。
お:でえぇーッ?!あの声は・・・・婀陀那っちぃ??(やっば・・・)ど、ど、ど・・・ど~~しよ~~・・・・。
婀:・・・・。(うん?)いつもは、ここで(ドアの前で)声を掛けたなら、すぐに出迎えるはずなのじゃがのぅ・・・・。
はて・・・・?入ってみるか・・・。
カチャカチャ・・・・ カチンッー☆
チャ・・・・・・
婀:ん??(おろ・・・)い、いかがなされたのです?姐上・・・・いまだお着替えも、なされておらぬとは。
しかも、お布団のほうも、敷きっぱなしで・・・・それに、お化粧のほうも、済まされておらぬではないですか。
日頃几帳面な姐上にしては珍しい・・・。 お布団のほうは、妾が片しますから、はようお顔のほうを洗うて下されよ。
お:あ゛・・・・いや・・・・その、ネぇ・・・・婀陀那っち・・・・。
婀:(婀陀那っち?)はは・・・何をお戯れを、社主殿のように、妾の事を 婀陀那っち ・・・とは。
いつものように 婀陀那ちゃん と、お呼び下され。
お:あの・・・いや、だからさぁ・・・ワシだよ、ワシ。
婀:(ワシ???)・・・妙な事を申される姐上ですのぅ。 妾をからかうのも、それくらいにして頂かないと・・・。
お:・・・・ワシ(ステラ)の本名・・・って、 杜下 驍 ・・・だったり~~?
婀:・・・・なぬっ??!! え゛・・・あ゛っ・・・・おお゛っ??! ほ・・・本当に・・・ございますの・・・か???
お:・・・・うん。(コク)
婀:ホントの・・・・ほんっっっっ・・・・とうに、驍様ぁ??!
お:うんうん。(コクコク)
婀:・・・・。(▼ロ▼ll;;) ど・・・・どうやら・・・・本当の事のようぢゃのう・・・。
し、しかし、ナゼにこのような事になっておるのか・・・
お:いやぁ・・・その・・・ねぇ。
ワシと、ひぃちゃんがさ、一緒に●村屋の肉まん食ってたら、座ってた長いすが急に崩れちゃってさぁ。
気付いてたら、こうなっちゃった・・・って・・・。
婀:(うぅ~~む・・・)なれば、仕方がなき事よのぅ・・・。
では驍様、この際じゃから、そのお体で、今日一日過ごしてもらいましょう。
お:え゛え゛え゛~~~ッ?!じ、冗談はよしこさんでしょう???
婀:(ギロ)なんぞ、不都合な事でも・・・?
お:い・・・いやはぁ、そ、そらぁ~~ないっしけど・・・・。(^フ^ll;;)
婀:では、早速お支度のほう、してもらいましょう。
お:(は・・・あ゛ぅぅ・・・・ど、ど~なる事やら・・・(=フ=;;)
(おひぃさん(ステラ)、どうやら婀陀那のなすがままに、ギルドへの出勤の準備をするようです。)
婀:ほれ、社主殿、一応お布団のほうは片しましたから、はようお化粧のほうを・・・・
って、な・・・何をやっておるのじゃお主は。
お:え・・・?んでも、ワシ今までに化粧なんぞ、一度もした事もなかったんだしぃ・・・・。
婀:も~~う、世話が焼けるのう!
ほれ、ファンデーションはこうして・・・ルージュは・・・ぁあ!もう!!そうやたらと、引く物ではないのですぞ??
お:う゛え゛っ! 口紅ナメちった・・・・・サイアク~~!
(ステラ、化粧初挑戦、やはり・・・・と申しましょうか、苦戦を強いられているようでっす。
(まぁ・・・特殊なばやいでもない限り、するこたぁないんデスけどねぇ・・・(^^;;)
でも、どうやら・・・婀陀那の手を借りながらも、ようやくクリアのようデシ。)