第二講         帰ってきたあの人・・・・

<いち>

 

(さて・・・、代表一名、従業員一名・・・という最小の企業『ギルド』、総社員の数は二名(代表含)なんですが、実稼動してるのは一名だけ・・・という

考えようによってはとんでもないところ・・・・だったりします。

と、そんな中、仕事の方も何とか軌道に乗り、落ち着いてきた頃に、とある人物からのエア・メールが、おひぃさん宛に届いた事から今回の講釈は始まります。)

 

ス:お〜〜い、おひぃさん、手紙だにょ〜〜ん。

お:あの・・・、申し訳ありませんけど、わたくし、『柾木阿恵華』という名がついておりますので、呼ぶ時にはそちらで呼ぶようにして下さいッ!

ス:え゛っえ〜〜、いいぢゃん!? べっつにぃ〜〜、なんだかさぁ、本名で呼び合うの・・・って照れくさいジャンっ?!

お:(ホントにもぅ・・・)いいですわっ! 好きなようになさったらよろしいでしょう・・・・(フンッ!全く・・・)

 

ガサ・・・・  (ここでおひぃ、手紙の束から、一通の手紙を見つける)

 

お:(あ・・・・っ)あら・・・・懐かしの字・・・・。   そう・・・・、戻ってこられるのですね・・・、あの人・・・・。

ス:誰からの・・・?

お:いいんです! 誰からでも!!  第一あなたには関係ないでしょ?

ス:ん゛〜〜、いけづぅ〜〜。

 

(そして、その差出人に早速返事を書くおひぃ、  それから、日にちがいくらか経った日の出来事・・・。)

<ギルドにて・・・>

 

お:はぁ・・・・、毎度毎度の事ながら・・・、ま〜た今日も大遅刻してますわね、あの人・・・。 ま、あんな人に期待する方もどうかしてるんですけどね・・・。

(どうやら、代表のステラ・・・・・ここの所・・・・というか、創業以来から、ずっと遅刻の常習犯のようである)

お:このわたくしがしっかりせねばッ!!

 

<場所が変わって・・・、空港にて・・・>

(欧州からの便より、少し大柄な女性が入管を通過、よく見ると、サングラスに、自分の体を『これでもかっ!』といわんばかりに強調したような、

露出ギリギリのドレスに身を包んだ者のようである。

そのほかの身体的特徴としては、髪の色は亜麻色、その長い髪は一つに束ねても、まだ有り余るので、もう一つ『ポニーテール』に纏め上げている

3サイズは、上より98・52・87 と、中々のプロポーションの持ち主のようである(なるへそ・・・・・だから・・・ね?)

しかも、顔立ちの方も、どこか日本人離れしているようでもある。  そんな女性に、黒ずくめの数人の男達が駆け寄る。)

 

女:・・・・・、何か妾に用か?

我:お待ちしておりました・・・。 さ、お車の用意が出来ておりますので・・・。

女:いや、止めておこう・・・、少し寄りたいところが在るでな・・・。

我:そんなことを言われましても・・・・・公主様・・・。

 

(男がそう言い放った瞬間、『公主』と呼ばれた女性の、サングラスの奥の目が変わる・・・・)

 

女:この・・・・大うつけが!! その呼称は止めよと申しおいたはずであろうが!!  もうよい、邪魔じゃ・・・・どくがよい。

  怪我をしとうなかったならな・・・。

我:はっ、申し訳ありません、婀陀那様・・・。

 

(女性とは思えぬ威圧感、体格のよい男もたじろがせるほどの・・・、それに、その独特の言い回しは、どこかおひぃに似通ったところはあるものの、

こちらの方は、どこか人を寄せ付けぬ感じさえさせられる・・・。            と、そんな中・・・・・・・。)

 

婀:のぅ、我矛羅よ                           我:ハッ!

婀:なんじゃ? あの人だかりは・・・、何かあったのかの?

我:さぁ・・・ただ、今日入国してくる人間の中に要人がいるようですが・・・。

婀:要人??  どのような者じゃ。

我:はぁ・・・、何でも、ドイツの大使付きの武官のようです。

婀:(ほぅ・・・・ドイツの・・・)  では、会っている相手は誰なのじゃ?

我:そ・・・・それが・・・                                 婀:なんじゃ・・・・申してみよ。

:それが、杜下様なのです。

婀:なんと・・・・(現当主殿が・・・・) 成る程、それでこの空港内の物々しさ・・・・、納得がいくな。     さて、妾もそろそろ行かねば・・・。

我:どちらへ?                                         婀:我が旧知の友のところへじゃよ・・・・(にっ)

 

 

(さてここで、その杜下家の者と、大使の武官のやり取りを少しばかり覗いてみる事にしよう・・・(以下のやり取りは全て独語で・・・ずるい・・・?(^^;;)

 

武:久しぶりだね、Mr,杜下・・・お変わりないようで私も安心したよ・・・・。

杜:こちらもですよ、Mr,アィゼナッハ、ご健康そうで何より・・・。

アィ:・・・・、ところで、あのお方は今でもご健在ですか?

杜:あの・・・・人?

アィ:そうです、確かあなたのところのメイド長をされてた・・・・ハナコの事ですよ・・・。

杜:彼女・・・・・ですか・・・。                                  アィ:はい。

杜:亡くなりましたよ・・・。  2年前に・・・・。

アィ:なんと・・・・、それは失礼な事を・・・・・。                 杜:実に安らかな顔でしたよ・・・・・・・。

アィ:それは・・・・・・・惜しい方を・・・・。                     杜:はい・・・・。

アィ:そのお年にも負けぬくらい、ピュアな心根の持ち主でした。  私も、こちらに来た折にはよくお世話になったものです・・・・・。

杜:・・・・・・・・・・・。                                       アィ:驍殿・・・・。

驍:申し訳ありません、少し考え事をしていましたもので・・・・。

アィ:そう、気を落とされるな、我が親愛なる友よ・・・・・。               驍:ありがとう・・・・、アイゼン。

(こうして、二人の男は固い握手を交わした後、別れたそうです。)

 

 

 

 

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