<参>
(しかし、そんな時、今度は婀陀那が、外回りから帰ってきたようです。 しかも、なにやら小脇に抱えて・・・・。)
婀:ただいま戻りました、姐上。
お:あっ、お帰りなさい、婀陀那ちゃん・・・。
婀:(おや?)どうかされたのですか?浮かぬ表情(かお)をされて。
お:あ・・・いえ、それが・・・ね? あら?それより、婀陀那ちゃんこそ、何を抱えていらっしゃるの?
婀:おお!すっかり、こやつの存在を忘れておりましたわ。
(婀陀那に、今の自分の表情を垣間見られ、少々気後れするおひぃさん。
ですか、彼女も然るもの、婀陀那が、なにやらタオルケットで、包(くる)んでいたのを見咎めたようです。
しかし婀陀那、全く動ずる事なく、そのタオルケットを開いてみせたのです。
すると・・・そこには?)
猫:みィ〜〜〜―――。
お:(え゛っッ?!)ね、猫ぉ? 仔猫じゃあございませんか?
J:(ええっ??!こ・・・この仔・・・は!!)
乃:・・・・・わぁ・・・・・。(ぺかー)(←一目ボレ(??)(^^;;)
コ:あぁ・・・・ああ・・・あああ! お、お前・・・・よかった・・・無事だったんみゅね??
お:ええっ?!!
コ:この仔です!この仔なんですみゅ!! 今さっき、あたしが言ってた仔猫ですみゅ!
お:(え・・・)こ、この仔・・・だったんですの? まぁ・・・なんて奇遇な・・。
婀:はぁ?妾には一向に話の先が、見えてこぬのですが?
(そう・・・婀陀那がタオルケットに、包(くる)んでいたものこそ、コみゅが気にしていた、あの仔猫だったのです。
でも、婀陀那本人には、それが何のことやら、見当もつかないようで・・・・
そこで、おひぃさんが、事の顛末を説明してあげたのです。)
婀:成る程・・・左様な事が、それにしても、なんとも不思議な “縁”(えにし) で、ありますよのぅ・・・。
J:(ピク・・・)(なんっ・・・・ですっ・・・て・・・?!!)
コ:いや・・・でもよかったね?お前・・・。 助かったんだよ?このお人にお礼をいいな?みゅ。
猫:みィィ〜〜〜。
婀:いや・・・・ははは、これは気恥ずかしいのう、なにやら横腹が、こそばゆい気分じゃ。
お:まあっ、婀陀那ちゃんたら・・・。(うふふ)
コ:あの・・・それより、おひぃさぁん・・・。
お:(ふぅ)そうね・・・・仕方ありませんですわね。、分かりました。
今回は、コみゅちゃんの勝ちです。
コ:えええ・・・・それ、ホントですか?みゅ。
お:ええ、ここのお台所に、特別にスペースを設けましょう。
コ:ぅわぁ〜〜い!ぅわぁ〜〜い!みゅ♡♡(ぴょんこ ぴょんこ)
お:ただし、面倒はきちんと見るのですよ?
コ:ハァ〜〜イ!わっかりまちた〜〜みゅ〜!!♡(ぴょ〜ん)
よかったね?お前。 あ、そだ、名前なかったら不便だよね。
え〜〜ッと、何にしよっか・・・・“みィ”って鳴くから、『ミィ』でどう?
乃:・・・・ねぇちゃま、それたんじゅんみぅ・・・・・・・・。
コ:てへへっ、でも・・・覚え易いから、ミィでいいや、よろしくね?ミィ。
猫:みィ〜〜〜―――。
J:・・・・・・・・・・・・・・。
(どうやら、名前も『ミィ』に決まり、また新たなギルドの住人が増えたようです。
しかし・・・なぜかここに冥(くら)い表情をした者が一人・・・・。
それは、なんと、あの・・・・Jokaさんだったのです。
実は彼女、先ほど婀陀那の発した、何気ない言葉に過敏に反応を示したのです。(覚えていますか??)
では、彼女は、婀陀那の発した、何に過敏になったのでしょう・・・?
それは・・・・
『縁』(えにし)
と、言う言葉・・・。
たったこの一言によって、顔色(がんしょく)を変えた彼女の真意・・・とは、一体・・・・。)