第壱拾参講 侵 入 者(イントルーダー)
<一>
――音を立てずに、忍び寄る――
――実態のなき影――
――それは、諜報活動において――
――最上のモノとされるものである――
〔ここは、ドイツの ニュルン・ベルク という一都市。
そしてそこには、ドイツ光学の粋、カールツァイス方式のレンズを、研究している企業群が・・・・
そのうちの一つ、ローデン・ストック社が、今回の舞台となるところであります・・・。
そして、この会社に勤める、少々大柄な女性、その容姿は・・・
深緑を思わせるかのような、緑の髪を、後ろで三つ編みにし、
瞳は、エメラルド・グリーンに、銀縁の眼鏡をかけている・・・
と、いう、パッと見た目にも、お難(かた)そうなイメージ―――まさに、キャリア・ウーマンを、地でいっているような、そんな女性・・・・
では、この女性の名は―――?
ジィルガ=アィゼナッハ
そう、杜下驍の唯一無二の親友、『悪友』と、呼ばれている、リヒャルト=アィゼナッハの、一人娘のようであります。〕
ジ:お早う――― ほら、あなたたち、何をしているというの?もう始業のベルは、鳴っているのよ?
職:あ・・・は、はいっ!
ササ・・・・サササ・・・・
職:あ、あの・・・チーフ、企画書、上がりましたんで・・・
ジ:・・・・・。(チラ)
ダメね、このままでは、これを通してしまった、私がどやされるわ。 至急、プランを練り直して頂戴・・・
職:は、はい・・・。 わ、分かりました。
ジ:ふぅ・・・・全く・・・。(キィ・・・) ・・・・・・。(サラサラ・・・・シュッ!)
〔どうやら、彼女・・・・仕事に対しては、申し述べるまでもなく、厳しいお人のようである。
でも・・・・中には、こんな意見も―――?〕
職:チーフ、冷たいようだけど・・・
職:あれで、話分かってくれるからねぇ・・・。
職:そうそう、私なんかさ? この前、恋のお悩み相談、受けてもらって・・・
職:ええっ?!それ・・・って、めっちゃ羨ましいじゃん!
職:それだったらさ―――オレもオレも!
この前、どうにも、今、やっている仕事がうまくいかなくって、チーフに相談しにいったんだけど・・・・
あの人、親身になって、聞いてくれたどころか・・・・住んでるマンション招待してくれたんだぜ??
職:うわ・・・!そ、それ・・・って・・・
職:あぁ〜そうなんだよ・・・・以前から、社内で噂になってた、あの人の寝姿な・・・・
職:・・・・。(ゴ・・・ゴク・・・)
職:実は・・・・〔この文章は、都合により、削除されました・・・^^;;〕
職:ホ、ホントだったの??あの噂!!
職:あぁ〜〜もちのろんよ! あの人のためだったら・・・・オレ、死ねるぜ!!
職:いっや―――フケツ!!
〔『いっや―――フケツ!!』って、その時、彼の口からは、なにが語られたんでしょ―――か?(それは、また後日のおたのしみ・・・ってことで。(^^;;)
ところで、どうやらこのジィルガ女史、仕事面では、厳しいようなのでつが、プライベートでは、以外に砕けたところがあるようです。
(部下を、自分の部屋にあがらせて、一晩留め置く・・・・なんてねぇ?)〕
職:とっころでさぁ――― チーフ、私達の恋の相談、受けてくれるのはいいんだけど・・・
職:そうよねぇ〜〜不思議と、チーフの身の回りには、煙が立たないっていうか―――
職:えぇ―――って・・・それじゃあ、チーフ・・・色恋沙汰には、縁がないってんじゃあ・・・
職:でも――― それにしては、実に、的確に答え返してくれるし、経験も、豊富そうに見えるのだけど・・・?
職:あっ――― もしかして、もう既に心に決めた人でもいるんじゃ―――
職:あっ、それ、ありうるかも―――
〔どうやら・・・今の、この職員達の会話で、分かってきた事には、ジィルガ女史には、浮いた話、一つもない・・・・とか?
でも・・・その一方では、好きな人もいる―――と、いうようなのですが・・・?(それも、また後日にて・・・^^;;)
それはそれとして―――実は、ここにも、今回のお話で、欠かせない人物が―――
この人物、男性なのではありますが、背丈は、この会社に勤務している誰よりも低く、年齢も、弱冠の19歳・・・という・・・
まあ、いうなれば、見習いというか―――パシリ君―――的な、存在の彼のようです。
では、この人物の容姿を―――
髪の毛は、赤毛で、少し長め
瞳は、灰褐色を宿しているようである
そして―――この者の名は・・・
ペーター=アシュクロフト
この者の名・・・よぅく覚えておいていただきたい・・・〕