第四講 探し物はなんですか〜〜

 

<いち>

 

(それは彼女にしてみれば、至極当たり前・・・。 偶然とも思えぬ二つの事象・・・。 空港と菩提寺での出来事・・・。 それと他人とも思えぬ二人の男の存在、

これだけ疑惑の材料が揃えば、婀陀那でなくとも怪しいと思ったであろう・・・・。)

 

そして・・・・、その時がこんなにも早く来ようとは・・・、彼女自身思いもよらなかった事であろう・・・。

 

(ある日のギルドにて・・・・)

 

お:ちょいと! あーた、何してるんですの!? それはそこじゃあないでしょ?

ス:え゛〜良いじゃんよぅ・・・、どこに置いたって変わるもんじゃアルマーニ。

お:(ズル・・・) 何笑えないジョーク言ってんのよっ!#  ちょっと・・・・婀陀那さんも何か言ってやって頂戴よ・・・・・。

婀:・・・・。 妾もバカを相手できるほど暇ではございませぬ故・・・。 それに、ちょっとこれから出かけなければなりませぬので・・・・、

  それでは、お先に失礼いたす・・・。

お:あっ・・・・そう・・・・。 (はぁ・・・) さぁ!早くやっておしまいなさいっ?!                      ス:あ゛〜〜〜めんどぃ・・・・・

 

 

さて、婀陀那が何の用で出たのかは、余人の想像に任せる事にして、少し時間を進めてみる事にしよう・・・・。

 

(5時間後・・・この町に一軒だけあるカフェ・バー『シャングリ・ラ』にて・・・・、よく見ると、サングラスを掛けた男が入店する・・・・)

 

ガラン・・ガラン・・・・・

 

我:いらっしゃい。  あっ! これは・・・・御前・・・何にいたしましょ。

御:あぁ、ワシはとりあえずいつものところに行っているから、何か見繕って、持ってきてくれ・・・・。 それと・・・・、いつものメンバー集まっているかい?

我:はィ、もう皆さんお待ちかねですよ。                                         御:ありがとう、分かった・・・、それじゃあ頼んだよ?

 

(そして・・・、それから30分経って・・・・・・)

 

ガラン・・ガラン・・・・・・

 

我:いらっしゃい。 あっ・・・婀陀那様でしたか・・・・。                       婀:あぁ、済まぬ・・・・我矛羅、少し一人で考え事をしたいでな・・・・。

我:では、こちらのお席へ・・・・                                               婀:うむ・・・・・。

 

我:何にいたしましょう・・・。                                                 婀:うむ、とりあえず喉を潤したい、バーボンをくれぬか・・・。

我:かしこまりました・・・。  はぃ、どうぞ・・・・。

婀:ありがとう・・・・・(グイッ!) ふぅ・・・・、今回も何の手がかりもつかめぬとは・・・・、なんとも情けない事よの・・・。

 

我:何か・・・・お調べもので・・・?                                           婀:うむ・・・・人をな・・・・。

我:人・・・・ですか、誰なんです?                                             婀:・・・(ピッ!)・・・こやつじゃよ・・・・。(婀陀那ここで一枚の写真を見せる)

我:これ・・・・誰なんです?

婀:うん、妾の今勤めておる小会社の代表“ステラバスター”とか抜かすフザケたやつじゃよ・・・・。

我:はぁ〜〜〜、これが・・・・・どもありがとうございます。

 

婀:おぉ! そうじゃ・・・・我矛羅よ、お主昔の杵柄を取ってもらえぬかのぅ?

我:ご冗談を・・・・、中間から足を洗ってもうだいぶ経つんですぜ??  勘弁して下さいよ・・・。

  それに今は、こんな小さなバーのしがないバーテンやってんすからねぇ・・・・。

婀:そうか・・・・、それは済まぬ事をしたな・・・。

 

(しかし・・・・、この時ステラバスターの写真を見せられた時の、我矛羅の目が一瞬怪しく輝いたのを・・・・彼女は見逃してしまったのである。)


ポロン・・・・・ポロロン♪


婀:・・・・(グビ)。 うん?! ここに・・・・妾以外の者がおるのか?            我:え? えぇ・・・・どうやらバンドのメンバーが揃ったようですねぇ・・・。

婀:どこで・・・・演っておるのじゃ・・・・。                                   我:ここの二階に小さなスタジオがあるんスよ・・・。

婀:ほう、そうか・・・・・・・・・・良い曲じゃのぅ・・・・、『We aer all alon』とは・・・・。

  (うと・・・)このピアノは・・・誰が・・・・・?(うと・・・)

我:・・・・・・・男の・・・・・人ですよ・・・・。

婀:そうか・・・・・(うと・・・・)うぅ・・・・・・(うと・・・・)眠い・・・・(うと・・・・・)なんじゃ・・・・・・(うと・・・・)

この強烈な眠気・・・・・(うと・・・・・)は・・・・・・。

 

ガタッ!!                             カシャ・・・・ン・・・・

 

(婀陀那が薄れ行く意識の中で、おぼろげながら聞き取った言葉があった・・・・・それは、我矛羅が言い残したこの言葉・・・・・)

“今、弾いていらっしゃるのが驍様ですよ・・・・。”

 

 

 

 
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