第壱講         女将の修行

 

<壱>

 

〔さて・・・ひょんな事により、『ビッグ3』御用達の、老舗の料亭

  

に、その実行権を移す事となった、ギルド。

 

しかし・・・“移した”と、言う事は、もちのロン、ギルド本来のお仕事も、忘れてはおりませんのです。

 

つまり―――、どういう事かといいますと、年末年始や、お盆・夏休み・お花見・・・と、云った、年中行事はもとより。

(と、言うより、その時期には、料理屋が斯き入れ時となるため・・・・の、ようです)

平時は、交代制にて、コトに当たっているという・・・・。

(それはまあ、その日によって違いはあるようでつが、5人仲良くやっておりまつ。(・・・・5人???)

 

しかし―――、これは今までからしてみると、半分以上も、ギルドの労力を割かれてしまう・・・・と、いうことなのですが、

中々どうして、こちらの 蜆 のほうも、タイヘンなようでして・・・

本来いる、蜆亭の従業員達とも、仲良くやっていかねばならぬとは、そういうコトからも、わかる事なのであるようです。

 

 

さて・・・先程も、申し述べましたように、 5人 と、ありましたが・・・では、 あの3人 は 、どうなのか・・・と、申しますと?

ステラは、板場の板前さん、婀陀那は、仲居頭の見習い、そして・・・・おひぃさんは、若女将の見習いとして・・・・

と、いう事のようで、ギルドの方は、ちょっとやってらんなぁい、状態のようです。

 

それにしても、サヤ達5人・・・・は、もとより、婀陀那、おひぃさんの2人も、初めてやるお仕事なだけに、

なれるまでが、大変なようです。

(ステラは、学生時代に、バイトとして入っていた・・・と、主張してましたが・・・?)

 

あ・・・・ほら、今も、サヤと、コみゅ・乃亜ちゃんたちが―――――〕

 

 

三人:ありがとう、ございました――――。

 

 

サ:フぃ〜〜―――・・・っ、礼節重んじなきゃならない・・・ってのは、意外と疲れるもんだねぇ。

乃:みぅふふ・・・あたちたちは、ふだんやりなれてるから、かまわないのみぅ。

コ:サヤさんも、ギルドのお仕事だけなら、やりなれてるのにみゅ?

 

サ:ああ・・・・まあな。 それに、条件なら、臾魅やJoka、婀陀那やおひいのヤツ等も、同じことだからよ。

乃:・・・・・たいへんなの、まさきのほうかもみぅ・・・・。

 

サ:は?そりゃ、どうしてだい?

乃:・・・・だってあのひと、いま、ここのおおかみに、しごかれてるさいちゅうみぅ・・・・。

 

サ:はぁ〜〜〜・・・・おひぃがしごき・・・ねぇ、普段が普段だから、想像もつかねぇよなあ。

 

 

〔ソ―――ナンス! まあ、婀陀那はともかくとして、普段から礼儀正しいおひぃさん、

どうやら、今までとは勝手が違うのか、ここの大女将である、―――瀬戸亜沙華―――に、今、みっちりと、教育されてるところのようでありまつ。〕

 

 

瀬:ああっ―――! ほら、違うでしょ?畳は、目を踏まないように―――って、何度言ったら分かんの?

お:は・・・・はい。 どうも、申し訳ございませんです・・・。

 

瀬:それから―――、敷居は、絶対踏んじゃあダメよ?分かってるわね――――。

お:は・・・はぃぃ・・・・。

 

 

<休憩時間にて>

 

 

お:ああ゛〜〜〜っ・・・・そこ、そこ! も、もうちょっとだけ強くもんで・・・

  はぁ〜〜〜〜いい気持ち・・・。

 

婀:どうやら、相当に、おコリのようでございますな、姐上。

 

お:そうなのよ・・・(とほほ・・・)。 気をつけてやっているんですのにね、時々うっかり、やっちゃうときがあって―――

  それを瀬戸・・・いえ、大女将に言われるんですの・・・“やんないのっ!”・・・・って。

 

婀:ハハハ、いつもの立場とは、逆ですよな?

 

お:そうよね・・・いつもは、ステラさんや、他の人達の素行を見て、わたくしが注意しているものを・・・・

  ここでは、大女将に、されてるのですからねぇ〜〜・・・・。

 

  ありがと、気持ちよかったわ。

 

婀:いえいえ・・・このくらいの事、気にはせんで下され。

  それより―――、意外と申せば、意外なのですが・・・社主殿、ここでは、あまり・・・・

 

お:・・・・・そうですわね。

 

 

〔意外―――でしたか、まあ、日頃の態度見てれば、そう思われても仕方ない、ところのようでしが・・・・ねぇ。〕

 

 

 

 

 

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