<弐>
(・・・・と、まあそれはさておき。
大女将、瀬戸の部屋にて、どうやら―――ステラのやつが、呼び出されたようですが―――?何かまた、やっちまったんでしょか??)
ス:―――お呼び・・・で、やんすか・・・
瀬:ねぇぇ〜〜〜・・・・
ス:へい――――。
瀬:あの子ねぇ・・・ちょっと、使えるようにしてやって頂戴よ。
ス:教える―――っつってナニをです? ひぃちゃんなら、どこへ出してもはづかしくない・・・っつったの、瀬戸さんじゃあねぇですかい。
瀬:ン―――もう。 いぢわるよねぇ、君も。
ま・・・お得意さんの前でぇ?恥ィかくのわぁ?私でなくて、あの子なんだしィ・・・
ス:やぁれ・・・やれ、まあったく、仕様のないこってすねぇ。 人を煽り立てるのが、うめぇったら・・・
瀬:ゴメンねぇ〜?(ニヤニヤ)
ス:(ふぅ―――) へぇへぇ・・・・
瀬:――――ってな事で、ヨロシクお願いね?
お:(え―――)・・・っ、え゛え゛〜〜っ?!!
――――って・・・てて・・・っ、そ、それ・・・本気なんですかあぁ〜ッ?!!
瀬:しっ!バカ!!声大きいわよっ!
お:(っっ・・・ぐっ・・・) ど・・・どうもしゅみましぇぇ〜〜ん・・・
瀬:(あっ・・・・ど―――も・・・) ほれ、見なさい、他のお客様にも、迷惑でしょっ?!
お:は・・・あ・・・。 で、でも―――
瀬:だぁ〜〜〜ッたら、この私が、血反吐はくまで、みっちりと、叩き込んであげよっか?
お:い゛っ・・・いえ・・・そっちの方も・・・(ナはは・・・)
瀬:ふふぅ〜〜ん・・・(ニヤリ) ほんじゃ、きまりね?
お:とほほほ・・・・(〒フ〒)
(しかし―――でましたですね・・・・通称『鬼の微笑』。
ところで、おひぃさん、えらい落ち込み・・・&ショックだったようでつが・・・また、瀬戸さんに、なに言われたんでしょかね?
それは―――)
臾:はぁ〜〜〜?!ステラはんとこに・・・住み込みィ?
J:それ―――って、体(てい)のいい、同棲でないでしかぁ!
婀:これ!Joka殿! メッタな事を・・・・
サ:いや―――に、してもだな、何でまた、こんな事になっちまったんだ?
お:それがねぇぇ――――それが、分かれば・・・こんな苦労なんて、しないのよ・・・・(はぁぁ〜〜〜)
乃:・・・でも、あなた、こころなしかうれしそうみぅ・・・・。
お:はあ?なにか言いましたぁ?!
コ:い―――いいえ、な、なんでもないんです―――みゅ。(あせ・・・アセ)
乃:・・・・(むぐ、むぐ)・・・・・。
(ソ―――ナンス!
実は・・・なんと、瀬戸さん、どやらおひぃさんに、ステラのアパートへ住み込め―――と、そう命じたようなのでして・・・
でも、それはどうして?(中には、“体(てい)のいい同棲”と、いってはるお人もいるようで・・・)
それはですねぇ・・・・これから、分かっていく事ナンすよ。
――――と、言うわけで・・・・ステラのアパート(展開早ッ!))
お:お・・・おじゃましまぁ―――
ス:まあ、中はイロイロと散らかっとりやんすけど、上がりなへえ。
お:は・・・あ・・・。
(なはは・・・ホントに、せぇっかく、わたくしが片付けても、前よか散らかしてくれるんですからねぇ・・・・ったく。)
ス:ンじゃ・・・まあ、とりあえずは、今日は飯食って、風呂入って、早々に寝ましょ。
お:はあ・・・。
(こりゃ!ちょっとまてや、お前・・・(^^;;)
た・・・たったそえだけ? 瀬戸さんに、“おひぃさんに何か教えろ”・・・・言われたんでないの??
知らんねぇど?ワシゃぁ・・・
と、それはともかくも、お夕飯。)
お:瀬戸様・・・ど―――して、わたくしにこんな事を・・・・(ボソ)
ス:な―――ンか、言いやしたかい?
お:いいえ、な―――んでも。 いただきます・・・・
―――今日のお献立<夕>―――
○しろご飯
○お味噌汁
○ジャガイモの煮物
○お漬物
ス:――――んっ。(もぐもぐ ごっくん!)
あ゛〜〜〜―――腹いっぱい、ごっそさん。 ホイじゃあ、後片付け、お願いね?
お:はぁ・・・で、あんたはどうすんの?
ス:ん゛――――もち、お風呂。
お:(あ・・・洗物を、わたくしがしろ・・・と!?#) ふ・・・・ふん・・・ま、まあ・・・いいですわ・・・
ス:ほんぢゃあ、おっ先ィ―――〜♪
お:ま・・・まあ・・・住み込ませて頂くのですから、このくらいはしないとね゛っ!##(ふ、不本意ですけど・・・)
(それにしても・・・・このご飯、ナニで炊いたのかしら? 以前、精神が変わった時には、炊飯器なんてなかったのに・・・
あ・・・もしかして、新しく購入したのね?)
そうよ・・・きっと、そうよ・・・ね。
(そ〜う、なんとも奇妙な事に、彼女達は、一度、その体と、精神が、入れ替わってしまった事があったのれす。<参;『大逆転編』>
そこで、おひぃさんが見た、ステラの日常とは、便利な調理器具のない、不自由な生活・・・・
その時の彼女は、不本意ながらも、コンビニ弁当で、夕食なんかを済ませていたのであります。)