春の候

 

今夜限定の、“大”お花見すぺしゃる

 

 

≪壱≫

 

 

〔時季(とき)は、今、春風薫る卯月・・・そして、季節は、 桜が旬!! な、わけでありまして。

特に、それ――――と、言う事もないのですが、毎度の事ながら、お騒がせしております、ギルド&蜆亭・・・で、ございます。〕

 

 

お:ちょいとぉ!あーた、お膳の数、一つ足りませんわよっ!!

ス:へへぇ〜―――いっ

 

婀:これっ!それは、楓の間ではのうて、菖蒲(あやめ)の間じゃ!間違えるではないぞ!!?

臾:えっ?!ほーなんでっか??

 

サ:お――い、桜の間のお客さん、おビール追加だってよ――!

J:ははぁ―――いっ!たっだいま――!

 

コ:いらっしゃいませみゅ〜〜――!  お客様、お二人、追加ですみゅ〜〜!

乃:・・・ませみぅ・・・・。

 

 

〔そう―――今は、お花見がシーズン・・・と、いうこともありまして、ギルドの連中、全員駆り出されているところのようであります。〕

 

 

お:毎度、ありがとうございました――――。

  ふぅ・・・次から次へと、ひっきりなしに・・・でも、これぞ、働いてる―――っていう感じですわよねぇ!?

 

  ほら!そこ!無駄口叩いてないで、口でなく、手を動かせる!!

 

臾:はぁ〜〜――あ、なんやん、ひぃさん、独り大張り切りしてますなぁ・・・。

 

婀:うむ・・・何事にも、懸命になれる・・・姐上の一番、よいところぢゃ・・・。(感涙)

 

サ:婀陀那・・・おめ、感心してるとこ、ちげ――ぞ・・・

 

J:ステラさ――ん!付け出し、追加っすよぉ――?

ス:へへ―――ぇいっ!前の注文の、蚕豆、上がりだよ――?!

 

J:ほほ―――い!(へへ―――っ、ちょい味見)(ぱく) んまぁ〜〜――い

婀:これ!Joka殿、お客に出すものの・・・つまみ食いはいけませんぞ??!

 

J:うっうぅ〜〜ん 婀陀那ちゃァ〜ン、かったいこと、いーわなぁーいのっ!

 

お:女禍さま、減給対象・・・・と。

 

J:い゛っえ゛ぇ〜〜? そりゃないぷ―――

乃:・・・じごうじとくみぅ・・・・。

 

 

〔・・・・と、まぁ・・・いつもと変わらぬ、どたばた劇・・・・では、ございますが。

そんな最中、これは、とある日の、昼食(ちゅうじき)休みの時・・・・〕

 

 

J:ねぇねぇ――――今度の休みにさぁ、お花見しよーよ。(んぐんぐ)

サ:ああ、そいつはいい考えだね、で・・・どこにする?

臾:せやんなァ・・・お花見するんやったら、多勢で、ぱァ―――っと、するんが一番やなぁ。

 

婀:姐上・・・いかがいたしましょうか・・・(ズズ――――・・・)

お:そうねぇ・・・華といえば、桜木・・・お稲荷様の薄墨もよろしいですけど・・・・

 

婀:そうですなぁ―――神宮の、八重も、棄てがたいものです・・・。(ズ・ズ―――・・・)

 

ス:・・・・・・。(ズ―――――)

 

コ:あたし達んとこの、薄墨さん、今、満開みゅ〜〜〜―――!

乃:・・・みぅ・・・・。

 

 

サ:多勢で愉しむ・・・んだったら、神宮。 じっくり見るんだったら、お稲荷・・・か、

  で、どうすんだい?

 

婀:ふぅむ・・・いづれも、甲乙、つけがたきものよのぅ・・・

  なれば、ここは一つ、社主殿に、決めてもらおうではないか、のぅ・・・・社主殿。

 

ス:あぁ・・・ワシ? ワシ・・・・今回、行かんねぇっすよ・・・。(ズズ――――・・・)

 

お:はぁ?? そりゃ、また、どぉ―――いう、風の吹き回し・・・

  あんた、こういうお祭り騒ぎ、大好きではございませんでしたっけ??

 

ス:へへ―――っ、そりゃワシかて、刻と、場所ぐらいは、択びたいもんでさぁ―――ね・・・っと。

  それにね、人ゴミゃ、ワシ、苦手なんよ。

 

お:はぁ―――ん、そりゃまた、めづらしい・・・お花見の日に、雨なんか、降らなきゃよろしいんですけど・・・ねぇ。

婀:姐上・・・・それは、また、ご無体な・・・

 

ス:ま・・・ワシは、ここで、ええ子して、お留守しとりまっから、

ひぃちゃんは、ひぃちゃん達で、お花・・・見てくりゃええじゃないですか・・・。

 

お:・・・・・そうですね・・・そうさせてもらいますわ・・・。(ん―――もぅ・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

>>