≪参≫

 

 

〔それはさておき、この週の日曜、待ち合わせ場所の、旧ギルド前にて・・・・〕

 

 

お:ふぅ・・・どうやら、間に合ったようですわね。

  それにしても、先行隊、いい場所とれたかしら・・・?

 

婀:おお、これは姐上、いつもお早いですな。  これで・・・

お:そうね、あと一人、サヤさんが・・・

 

婀:ちと・・・早くに来過ぎましたかな?

お:それも・・・ありますわね。

 

婀:・・・・・あの、姐上・・・?

お:はい、なんでしょう?

 

婀:社主殿は・・・まあ、分かるにしても・・・瀬戸様の、あのお言葉・・・

お:そうよねぇ・・・“今年も”と、おっしゃっていましたけど・・・

  わたくし達も、知らない・・・いえ、むしろ、わたくし達にも、知られたくない・・・と、言うような、口ぶりでしたわよねぇ・・・。

 

婀:気に・・・・なりますよなぁ。

お:ええ・・・・。

 

 

〔やはり、この二人、前日に、大女将・瀬戸が、発言したことが、気になってはいたようです。

でも、まだこの時、二人は、怪しい・・・と感じるまでには、なっていても、

それが何であるか・・・までは、至っていなかったのです。

 

そうこうしているうちに、最後のメンバー、サヤが到着したようです。〕

 

 

サ:いやぁ―――すまね、すまねぇ。 めいいっぱい、余裕もって出たつもりだったんだが・・・

お:いえ、いいのですよ、わたくし達も、少しばかり早くに来過ぎましたので・・・

婀:まあ、あのアホのように、大遅刻せぬだけましじゃよ。  では、参りましょうかの。

 

 

〔今回不参加なだけ・・・だっつぅのに・・・なんか、ひどくえらい言われようっすねぇ。(まあ、日頃が日頃・・・っすから(^へ^;;)

ところで、それはさておき、あんなに迷っていましたが、彼女達、結局、どこにしたのでしょうか??〕

 

 

サ:そっれにしてもさぁ、あいつ等・・・上手い事、場所取りできたんかなぁ。

婀:ま、それも、問題の一つではあるがの・・・・

 

 

〔それは、朱き立派な大鳥居に、大層な神殿造り・・・そして、一番の特徴は、この世界の“二大頂神”の肖像が飾られているところ・・・

そう、あの、困っちまった神様の、いるところ・・・そして、ここにある桜は、『八重桜』。 つまり、神宮なのです。

 

それにしても・・・〕

 

 

お:(うっわ・・・) よ、予想通り・・・と、いうか、それ以上に・・・

サ:人がいっぱい・・・

婀:(うぅむ・・・)これは・・・ベストは、望めぬかもしれぬのぅ・・・。

 

 

コ:あっ!!おひぃさん達、発見みゅぅ〜〜〜! こっち、こっちだみゅ〜〜?!

 

お:はいはい、ありがとね?コみゅちゃん。

 

乃:・・・・とるのに、くろうしたんみぅ・・・・・。

婀:おぉ、それは、ご苦労でありましたな、コみゅ、乃亜殿。  ほれ、これは、ごほうびじゃ。

 

コ:あっ!ありがとございますみゅ〜(はぐっ)

乃:・・・・したみぅ・・・・。(はぐ、はぐ・・・)

 

 

婀:いやはや・・・・に、しても・・・確かに、あの方の言われた通り、

  花を見る・・・と、いうより、人の頭の方を、見るのが多い・・・とは・・・・。

 

J:まぁ―――ここら辺で、名の通っている桜の名勝・・・っていったら、ここと、お稲荷さんしか、ないにゃそからねぇ〜〜。

  仕方がないことじょ。

 

臾:いやぁ・・・・せやけどなぁ、この場所とんのにも、えろう難儀したんでっせ?

  何しろ、うちら一番乗りや――!おもてたら、一週間前から、張り込んでた連中が、おりましてなぁ。

 

  ほんでもってな、そいつ等、一番おいしいトコばっかし、持ってっても――てなぁ・・・。

  でも、ま、うちらが、ここ取れたんも、ホンマ、奇跡にちこうおましたんで? なぁ、Jokaはん??

 

J:そうだぷ―――? ただ、この日のためだけに、場所取りと――ばんさん、だにゃんて・・・泪・・・泪が出てきますじょ・・・。

乃:・・・そのあとは、ちりがみみたいに、すてられるうんめ(むぐ)・・・・・。

コ:ダメよ、乃亜・・・それ以上言ったら・・・。

 

婀:(は・・・ははは・・・)

  ま、まあ、そなたらにしては、大手柄――と、言うところじゃな。

 

  では、杯を揚げましょうかの?

 

お:そうですわね・・・さ、皆さん、それぞれに渡りましたか?   では――――

 

 

乾杯ぃ―――――っ ――☆

 

 

 

 

 

 

 

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