第九講 お初参りで一騒動!!

 

<いち>

 

(さて、今回の講釈は、年が改まっての初の行事、そう・・・『初詣で』での出来事なのです。

この街にあるそれは大層な造りの神宮に、おなじみの顔ぶれが見えてるようですよ・・・。)

 

パンッパンッ!−☆

 

お:・・・・・・。(どうか今年は、無病息災でありますように、それから・・・・)

婀:・・・・・・。(どうか今年こそは、平穏無事でありますように・・・・)

サ:・・・・・・。(今年は、奴等の襲撃そんなにありませんように・・・)

J:・・・・・・・。(世界が平和で・・・・・)

ス:・・・・・・・。(今年はそんなに怒られるような事ありまへんよーに・・・・)

 

(などと、まぁ・・・・願い事は各自それぞれではありますが、今回はその中の約一名の、こんな件だったのであります・・・・。

どうやら、その人物、この神宮の本殿に掲げられている一枚の 絵 に見とれているようですが?)

 

J:はぁ〜〜・・・(しっかしこの絵・・・・って・・・)

ス:おや、どったんでやんす? Jokaちん、深ぁ〜ぃタメ息ついちゃって、どっか具合悪りぃの?

J:あっ・・・い、いやぁなんでもないっしよ、なんでも・・・・                   ス:あっ、そう。

 

J:・・・・・。(はぁぁ〜〜〜っ・・・・)                          婀:いかがされましたかな? Joka殿、嘆息などつかれて。

J:あっ、婀陀那さん・・・別に、なんでも・・・。                   婀:(ちら)ふぅむ、この本殿に祀られておるここの御神体の肖像画が何か?

 

J:い゛っ?!(ギク! おわっは〜〜さっすがいいとこに目ぇつけんなぁ・・・この人は・・・) い、いっやぁ・・・そんなんじゃなくってさぁ・・・。

婀:ふむ、そうですかの。 まあ、あまり深刻になられるな? 年の初めよりそのようですと、今年一年、ずっとそういう風になりますからな?

J:あ、ありがと・・・気をつけるじょ・・・。

  (・・・・にしても、ちょっと立派過ぎるよなぁ・・・・この絵。 本物はちぃともこんなんじゃあないのにさぁ・・・・。

  それに、兄貴ちょいかっこよすぎ、そゆ私なんてもっと・・・・それとも、事実も歪曲されっと私もこんなもんなのかなぁ・・・・)

 

(この本殿に祀られている二人の御神体の絵。 それこそ、この世界の『二大頂神」と崇め奉られている 『伏犠』 と 『女禍』 だったのです)

 

J:いやぁ・・・・しっかし、自分自身にお参りするなんて、考えても見なかったじょ。

 

(神宮に祀られている、御神体の『絵』を見て大いに悩むJoka、しかも“自分自身にお参り”とは・・・?

彼女の正体とは一体??(白々しい??(^フ^;;)>

 

J:もちぃとばっかし、しっかりせねばぁっ!!(ピシピシ)                    お:あら、Jokaちゃんどうしたの?

J:えっ、あっ、おひぃさん・・・・・いや、なんでもないでしよ?           お:そう・・・。

 

J:あ、あの・・・ちょっと聞きたいんすけど・・・いいっすか?             お:はい、なんでしょう?

J:あの・・・ここの神様って、何のご利益あるんでしたっけ??

 

お:はぁ・・・、確か、『家内安全』に『交通安全』、『学業成就』から『商売繁盛』まで様々ですけど?

J:(おわ、そんなにメンドーみきれねぇっしよ・・・) ははは・・・・、そう・・・・なん・・・でしか・・・。

 

サ:あぁ、そういやぁ『商売繁盛』っつったらもう一つの方にも行くのか?

お:もう一つ? ああ、『お稲荷』さんの事ですね? そこへはわたくし一人で参りますので、皆さんは散会されて結構ですよ。

婀:では、妾達は一足先に『ギルド』に帰っておりますので・・・。 宜しくお願いしますぞ?

お:はい、任せておいて下さい・・・。

 

(そう、ここにはもう一つ、目立たないけれども、商売をするものならば必ず詣でるという『最上稲荷神社』というのがあるのですが、

実はこの神社、あまりにも目立たないところにあるので、神主はおろか、巫女さんたちまでもいないという。

考えようによってはとんでもないところだったのです。)

 

パンッパンッ!−☆

 

お:・・・・・・。(どうか、今年一年商売繁盛しますように・・・・)

  はぁ、それにしても、すごいところですわね、ここ・・・。(聞いてたよりもね)  折角来たことですし、少し掃いて帰りますか。

 

(そう、誰もいないので、掃除なんかされていないので、参道などは落ち葉が落ち放題、気の利いた人達だけが掃き掃除をするといったような・・・

ですが、本当にこんなので、ご利益あるのでしょうか・・・・?)

 

お:さて・・・・と、このくらいにしときましょうか。 全部やるとなると大変そうですし・・・・。

  あっ、それよりも・・・今度『ギルド』の人達にも呼びかけて、ここのお掃除する・・・というのはどうかしら?

  そうね、そうしましょ・・・。

 

(意外に境内は広いので、一通りのところは掃いて帰るおひぃさん。 そして、帰りの参道の脇にある林で・・・・彼女は見てしまったのです。

木によりかかり、 すやすや と眠る、齢5・6歳の少女を・・・・)

 

:あら?! こんなところに女の子が。             ちょっと、もしもし? 風邪を引きますよ? もし・・・・もし?!

少:う・・・・う〜〜ん・・・・(むニュむニュ・・・)

お:あぁ、もぅ・・・どうしましょ。  (あっ!) そうですわ、一時『ギルド』に保護するというのはどうでしょ?

  そのうち、親御さんも探しに来るでしょうし・・・、それに、警察の方にはその旨を伝えておいて・・・。

 

  ふふ・・・、それにしても可愛い寝顔ですこと。  さて、そうと決まりましたら・・・  よいしょ・・・っと。

 

 

(彼女の日頃の優しさ故か否か、この少女を一端『ギルド』に保護しようとするおひぃさん。

ですが・・・・この時少し離れた場所でおひぃさんを見つめる一つの目に彼女は気付いていなかったのです・・・)

 

 

 

 

 
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