第二講の壱    協力の輪

 

<壱>

 

ここの街の丘にある教会、そこでただ一人太母(マザー)として暮らしている

シホ=マクドガル

 

彼女は、ここの太母である以前に、サヤたちの詰める『狩り手』の元締め、だとも言っています。

そして、その身に、大悪魔『魔皇:ソロン』を宿しているというのですが・・・

 

 

(さて・・・・前回のあの教会での一件より数日後・・・

なにやら、ギルドの建物に、引越し便のトラックらしきものが・・・・

(誰か越してきたんでしょうか・・・))

 

引:ヘイ、そこ持って・・・             引:はいよ・・・っコラしょ!

 

婀:おや・・・?! どうされたか? この大荷物・・・

 

引:ああ、こちらの方でいらっしゃいますね、

こことここに、受け取りの印をお願いしやす。

 

婀:うんっ?! あぁ・・・分かった。

引:まいどどうも〜!!

 

 

お:ふぅ・・・ただい・・・あら?

  なんですの? この荷物は・・・

婀:あぁ・・・姐上、いやそれがとんと・・・

お:・・・・そうなの・・・。

 

 

(そうこうしているうちに、他のメンバーも・・・)

 

臾:ただいま〜〜。                           サ:帰ったぞ・・・

J:ただいま〜〜っす、アレ?

コ:たっだいまみゅ                          乃:・・・・・・・みぅ。

ス:はぁ〜〜ダリィ・・・・って、なんじゃ? こりゃ??

 

(メンバー一同、この大荷物に不審顔のようでっすね?

  ・・と、そこへ、この荷の主が現れたようですぞ?)

 

 

マ:フぅ〜〜邪魔するよ。  よいしょっと。

 

お:あら? あなたは・・・確か、シホ=マクドガル さんでしたわよね?

 

マ:ああ、私の事は シホ でかまわないよ、

ソレよりここに、私の荷が届いてないかね?

 

臾:はぁ〜〜っ?? ほなら、これ、ひょっとして元締めん のんかいな??

 

 

マ:ああ、そうだが?

 

お:ああ、そうだが・・・って、ちょっと待って下さい!

  あなた、さも当然そうにおっしゃってますが、どう言う事なのです??

 

マ:あれ。(と、言いつつ丘の上の教会を指差す)

 

J:お〜〜なーる・・・

 

お:ちょっと! Jokaちゃん! なに納得してるんですのっ!!

J:おわっち・・・おこらりちまったじょ・・・。

 

お:だいたいあれ・・・って・・・・

 

臾:そやんでぇ? 元締め、アレって大体あんたが、やったんやないですか。

サ:そうだぜ?! 大体てめ〜ぇは、昔っから加減てな事を・・・・おぃ

 

マ:えっ?! 何??(うるうる)

 

サ:(プルプル・・・)このヤローは・・・・

  んな目で見たってなぁ! ちぃとも同情心なんてわかねぇンだよっ!!#

 

マ:(チッ・・・!)ま、他に顔見知りがいるわけでもないからね、

  しばらく落ち着くまで、ここにいさせてもらうよ。

 

お:んまッ! なんていけずうずうしい!!#

 

 

婀:≪女禍様、あやつの狙いは・・・≫

J:≪ふぅン・・・特に心当たりないけど、まぁ、いいんじゃない?

 いざとなりゃ、ここにいる全員で追っ払えばいいんだし・・・≫

婀:≪・・・・・・・・。≫

 

 

 

(と、かくもまぁ、なんとも奇妙な同居状態になったんですが・・・)

 

臾:ち、ちょい! 元締め!! ちょとそこ持ってんか!!?

マ:・・・・・。(しかと)

 

臾:ちょっ・・・! 聞いてんのやろがぁっ!!#

  手伝うてくれても、かまへんやないかっ!!(お・・・・おも・・・・)

 

マ:(チッチッチッ)そうはいっても、私はここの従業員でもないし。

臾:こんの・・・・はくじょ〜〜もんっ!!##

 

コ:あっ、それじゃあ、アタシが持ってあげるみゅ。

臾:すんまへんなぁ、コみゅはん。

 

コ:(ソレッ!)み゛ゅ!!? お・・・重いみ゛ゅ゛・・・(ぷるぷる)

 

 

サ:おっとと・・・無理すんな、オレが持ってやるから。

コ:しゅみませんみゅ・・・。

 

 

リリリリリ・・・・・ン

 

お:ちょいと! 今、わたくし手が離せませんから、誰が出てくださいな??!

マ:・・・・。(これもシカト)

 

リリリリ・・・・・ン

 

 

お:(む・・・っ・・・ぐぐぐ・・・)

婀:はい、もしもし、お待たせして申し訳ございません。

  はい・・・・はい・・・・

 

お:ちょいと! あ〜た、ここに居ついときながら、何もしないというわけ!!?#

 

マ:まぁ、お互いに、やることが全く違うからねぇ。

  あなた達は、ここ(ギルド)の仕事、私には、『教会』に、『狩り手』の仕事があるからね。

 

お:あら# そうですかッ!##(・・・ったくぅ!!#)

 

 

(どうやら、シホ、ここに居ついても何もしないとは・・・・

しかも屁理屈述べて、おひぃさんの怒りかってましゅし・・・・(--;;)

 

  ・・・・と、そんな時、シホの携帯に、一本の電話が・・・)

 

 

ピュルルルル・・・・・・ピュルルルル・・・・

 

マ:はい、ああ、私だが・・・・・うむ、うむ・・・・・それで? そちらはいくらご用意を?

  ふむ・・・・、分かりました。

 

  では、至急、二名ほど、送りましょう。     では・・・。(ピッ)

 

  おい、サヤに臾魅。

 

 

サ:なんだ。

臾:なんですのんや。

 

 

マ:『仕手』だ。 至急、R地点まで行ってくれ。

 

 

お:ちょ〜〜〜っと、お待ちなさい!

マ:うん?! なんだね。

 

お:あーた、さっきから聞いてれば、随分とまあ、ご自分に都合のいいことばかり。

  サヤさんに臾魅ちゃん、行く必要はございません。

 

第一、      こちらは、猫の手も借りたい程、忙しいのですからねぇ?!

 

 

臾:せやねんでぇ? 元締め・・・。

サ:そういうこった。

 

 

マ:(ふん・・・・)なら、仕方がない。

  それじゃあ、ナオミのヤツにでも頼むとするか・・・・。

 

  ああ、私だ。

 

 

 

婀:姐上・・・・ちょっと・・・・

お:(うんっ?!)なんですの・・・・婀陀那ちゃん。

 

婀:少々お耳を・・・・

 

  この際ですからなぁ、あの者に大きな貸しを作っておくのも、

  また一つの手・・・・かと。

 

お:成る程・・・・、それも一理ございますわね・・・。

  では、具体的にはどうするのです?

 

婀:こちらから、誰か人員を貸すのです。

  その、誰か・・・・は、姐上のご自由に。

 

お:(ふぅむ・・・)分かりました、何とか交渉してみましょう。

 

 

 

マ:ああ、よろしく頼むよ。(ピッ)

 

  さて・・・・後一人・・・・ぅん? どうかしたかね??

 

 

お:少し、よろしい?

  そのお仕事、わたくし達も、手伝わせて頂く・・・・というのは。

 

マ:ほほぅ・・・、こちらは一向に構いはせんが・・・・。

  あくまで、これはこちらの仕事だ、私の言う指示には従ってもらうよ?

 

  それで、どうすると・・・・?

 

お:こちらからも、人員をお貸しします。

  そのものは3人、わたくしと、コみゅ・乃亜ちゃんです。

 

マ:ははは、これはきついご冗談を。

  あなたならともかく、あの二人のおチビちゃんに一体何ができると?

  いい足手まといになるだけですよ。

 

 

コ:(ムッッ!)アタシ、そんなん役立たずじゃないみゅ〜〜〜っ!!(ぷりぷり)

乃:・・・・・・・・・・・・みぅ。

 

 

マ:まぁ、誰が来ようが、そちらの勝手だがね、

  もし、死んだ・・・・としても責任は負いかねんよ。

 

 

コ:(ヒ・・・)え゛っ?! し、死んぢゃうの・・・みゅ??

乃:・・・・・・・・ねぇちゃま、死んじゃいやみぅ・・・・・・・・・・。(半ベソ状態(^^;;)

 

 

マ:・・・・・例えば・・・・の話だよ。

  もし、そうなっても、責任は負えない、とこう言ってるんだ。

  それでも、いいかね?

 

 

お:それは一向に構いません。

 

コ・乃:(どひ・・・・)し、しょんなぁ・・・・みゅ/みぅ。

 

 

 

臾:なぁ・・・・ドン?

サ:なんだ。

 

臾:なんやん、どエライ事になって、きよりましたで?

  ひぃさんも・・・・・また大博打、打ちよりましたなぁ。

 

サ:(はぁ・・・・ヤレヤレ・・・・)

  おい、臾魅、今回は早めに片して、応援駆けつけるぞ。

 

臾:そうでなくっちゃあな!!?

 

 

(なんと、おひぃさん、取引の結果、自分と、コみゅ・乃亜ちゃんの3人で、

『狩り手』のお仕事の手伝いをするようです・・・・。

 

この彼女の、無理な申し立てに、『狩り手』のサヤと臾魅も、気が気でない様子・・・・

 

そして、この方々も・・・・)

 

 

婀:≪女禍様・・・・あなた様は、いかがなされるおつもりで・・・・?≫

J:≪高みの見物・・・・・≫

 

婀:≪い゛っ・・・・なっっ??!≫

J:≪・・・・って言うわけにもいかんないだろ〜〜しねぇ〜〜。

  まっ、何とかするわよ・・・・・何とかね。≫

 

 

 

 

 

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