<捌>
(もう、誰もが助からない・・・・そういう絶望の淵に立たされた時、世界が一変したのです。
なぜなら・・・・)
ル:むんっ?!この気は・・・・そうか・・・ようやく出てきたか・・・・
神・女禍
よ!!
お:(え・・・っ?!)
サ:(なんだって??!)
臾:(う、ウソやろ??!)
ス:・・・・・・・・・。
(そう、目の前にいる魔物は、確かに、その名を口にしたのです。
この世の守護神であり、そして、この地の神宮に祭られている祭神、 二大“頂神” のうちの、一人の名を・・・
その者の名こそ、 『女禍』
しかし、そこに現れていたのは、いつも自分達が見慣れた顔であり・・・
その元気さがあまって、いつも婀陀那にたしなめられていた、一人の女性・・・・だったのです。)
J:ねぇ・・・・お願い・・・・彼女の下へ行ってやって・・・・・ソロン・・・。
ソ:・・・・・うむ。
J:なぁ〜〜に、バカ言ってんだか・・・。 こんな、あたしが・・・・神様に見える・・・・?(ッツー・・・)
神様・・・・って言うのはね・・・・(グス・・・) 強くて・・・・偉くて・・・・優しくて・・・・(ポロポロ)
とっても、公明正大で・・・・ワガママなんか一言も言わなくって・・・(ポロポロポロ)
自分の事よりも、他の人達の事を、心配できてる人の事なんだよ・・・・?(うぅっ・・・うっ・・・)
それを・・・・それを、よりによって、こんなあたしなんかが “神” ??
じ、冗談じゃ・・・・・・ないわよ・・・。(グズ・・・・)
サ:(へ・・・・っ、自分が神なんかじゃねぇ・・・・ってのに、
あんなに泣いて弁明しやがるなんて・・・説得力がねぇンだよ・・・。)
お:(Jokaちゃん・・・・そうだったの・・・・)
臾:(Jokaはん、そうやったんねや・・・)
ス:(女禍様・・・・)
ル:フフフ、まぁ・・・・それが、猿芝居かどうかは、いづれ分かることですよ・・・・。
そぅら! 『スパークリング・ミスト』!
J:(キッッ!)
我レ、無ノ効力ヲ発生セリ
『社稷之陣』!
お:ええっ?! こ、これは・・・!!(教会でも一度見た・・・)
J:・・・・もう、赦さない・・・・一度ならず、二度までも・・・!!
我レニ、光ノ束縛ヲ与エヨ!!
(一度は、自分が 神 ではない事を否定するも、
全てを無に帰する至高の術『社稷之陣』に、そして・・・・今、彼女自身が唱えた『光の束縛』の呪、
これにより、彼女の姿が明らかとなってきたのです。
その頭には、羽飾りの冠を頂き・・・・・
その身には、古代中国皇帝の服を纏う・・・
そして・・・なにより、
その気は、全てのものを、覆いつくさんとするほど、
広大かつ、強大
その、どれもが・・・・彼女の全て、だったのです。)
お:あァ・・・・あのお姿は・・・神宮に飾られている、あの錦絵と全く同じ・・・
サ:これが・・・あいつの本当の姿・・・
臾:は・・・・・っ、あ・・・・じ、Jokaはんが・・・・神さん?
ル:とうとう姿を現したか・・・・だが、そうでなくてはねぇぇ・・・(ニィィ・・・)
さぁ・・・・出て来い、我が下僕よ・・・お前達のにっくき敵は、ヤツのみだ!かかれぇ〜〜!!
(一斉に飛び掛り、群がる魔の集団。 ある者は、その体を突き、またある者は、その身を引き裂き、
そして・・・・最終的には、串刺しにした姿を、高々と掲げたのです。)
お:えぇ・・・?!う、ウソ・・・・い・・いやぁぁぁ! じ、女禍様が・・・・女禍様が・・・!!
サ:お・・・・おいおい、ウソだろ??
臾:な、なんでや・・・・?なんで、神さんがこうもあっさりと・・・・??
ス:・・・・・。(こ・・・これは??!)
ル:ハァーッハッハッハッハッハ! 惰弱なり!神よ!!もはや、キサマらの時代は、終わったのだ!!
笑え!!皆笑うがいい!!
女:プッ!フッフ・・・・・・ア〜ッハッハッハ! 何?そんなにおかしいの?
この私の形代を、そんなにめちゃくちゃにしたのが、そんなに?!
あんた、ちょっとイッちゃってんじゃないの?バ〜〜カ。
お:(ハイ??(゜フ゜;;)
サ:(なんだぁぁ?!(゜o゜;;)
臾:(あれれれ??(゜ロ゚;;)
ス:(じ・・・・女禍様・・・・シ、シリアスが・・・(― ―;;)
女:大体ねぇ、私が、そんなザコ共の手にかかると思ってんの?
あんたたちが、この私に触れる事なんて、百兆光年早いのよッ!!
ル:ク・・・・ぅおのれぇ〜〜い・・・・よくも、謀(たばか)りおったな・・・ヤツはあそこだ!やってしまえ!!
女:ふん、鈍い鈍い! さぁ・・・・どうしたの?ソロン、まだ、ダメなの??!
ル:何?!ソロンだと?!!し、しまった!!
ソ:遅ればせながら、女禍よ、今ようやく、この者の体の修復、終わりましたぞ。
さぁ・・・シホよ・・・・。
シ:はい、お任せを、ソロン様・・・・。(キン・・・ッ!)
開け、天の聖櫃、主の御名に於いて、その光に満ちよ
ル:何?その呪文は・・・!!
女:そう、死したる者さえも、甦らせる復活の術!
シ:
『リザレクション』!