<漆>

 

(そして・・・・おひぃさんと、ナオミは・・・)

 

ル:クックックッ・・・・まぁだ、ムダなあがきをするか。   この、下等動物めらが。

 

お:う・・・っ、うぅ・・・(て、停滞の法を保ちつつ、術を練りこむというのも・・・楽ではないですわね・・・・)

 

ル:ふん・・・・・そぅら!

バキィィッ!!

 

お:あうッ!(ドサ)

  (こ・・・この、わたくしの結界が、や、役に立たないなんて・・・!!?)

 

ル:なんだ?どうした、こんな、ガラスより薄い防御結界の一枚や、二枚・・・・

  それが、役に立たないのが、不思議で敵わんか??!こいつは傑作だな!!       はーッはっはっは!!!

 

お:うぅぅ・・・っ!(も・・・もうダメ・・・なの?!)

 

(おひぃさん、もう観念したかのように、目を瞑ってしまいますが・・・・そんな時)

 

サ:おい、てめぇ・・・何してやがる!!こんの、サドヤローが!!

 

 

お:ああっ!サ、サヤさんに・・・ステラさん?!き、来てくれたのですね・・・よかった・・・・。

 

  ごめんなさい、サヤさん、わたくしの力及ばず、またもナオミさんが・・・。

 

 

サ:なに?ナオのヤツが??!(ハ・・・ッ!)  お、おい!ナオ!しっかりしろ!!おい!!

ナ:う・・・っ、うぅ・・・サ、サヤ・・・か、き、気をつけろ・・・・あいつは手強・・・(ガク)

 

サ:オイッ!!

ス:いや、大丈夫だろう、多分、出血によるショック症状だ。 だが、このままにしとくのもまずいねぇ。

 

(どうやら、近くにいたサヤとステラが駆けつけたようです。      そして、もう一組・・・)

 

臾:あっッ!!アミさん!どないしたんでっか!?

 

マ:戦線離脱させたほうがいいな、これ、おチビちゃんたち、すまないが、急患だ。

  恐らく、ロッヂには婀陀那さんと、Jokaさんがいるだろうから、

手当てが済んだなら、至急こちらに来るよう伝えてくれないか・・・?

 

コ:ハイですみゅ!!

乃:・・・・わかりまちたみぅ・・・・・。

 

 

ル:ふん・・・・よくも、まぁ・・・・おめおめと・・・この裏切り者めが・・・

マ:・・・・・・・・。

 

 

サ:おい!!この はなたれ小僧 !!   シカトぶっこいてんじゃあねぇ!!

臾:せやで?!うちらの仲間、凹にしてくれたお礼、きっちりせなぁあかんからな・・・。

 

ル:(ピク!#) 誰が・・・誰が はなたれ小僧 だと!!?なめるでないわぁぁ!!

 

サ:出でよ! “斬穫セシ者”『魔忌悧』!!               喰らえ!『雲雀掛け』!

臾:こっちも負けてヘンでー?!         喰らいや!『臥硫巫烈風波 90%オフ』!!

ド・ドォ・・・・ン!              ド・ド・ドォ〜〜〜ン・・・

 

臾:ぃやぁりぃー☆ ちょろいもんやで!!

サ:アホッ!油断するな!!

 

(そう、サヤと、臾魅が奥義を発動させて、彼の者を狙うも、以前油断は出来ません。       そして・・・)

 

お:く・・・っ!

オン・バルナ・アカラジタ・ソワカ

“汝の動きを封ぜよ”

『金鎖妖縛陣』!!

 

ル:グ・・・ッ!あの女・・・死にぞこないのクセして、まだこんな術を!!(バシ・・・・パリ・・・パリ・・・)

 

お:さあっ!今です!!シホさん、この者に止めを!!

 

(なんと、おひぃさんが、文字通り死力を尽くして、ルキフグスの動きを封じ込めるのに成功したようです。

が、しかし・・・・)

 

ル:・・・・・・できるはず・・・・・ありませんよねぇ・・・。

  だって、あなたは、元々は私と同じ存在なのだから。

 

マ:・・・・すまない、そういうことだ・・・。

  いくら卑下ているとはいえ、こやつらと私は同胞(はらから)の者・・・・

 

サ:そうか・・・だから、あんた、いつも・・・

臾:そやかて・・・・しゃあないゆうんか・・・!!?

ス:・・・・・・・・・。

お:・・・・・・・。(くうぅ・・・っ!)

 

 

ル:どうした!がっかりしたかね?つまり、お前達も、そいつに裏切られたのだよ!!

  悪魔でもなく、人でもない、虚ろな存在になぁぁ!!

 

マ:(すまない・・・シホ、しばらく変わってくれ・・・) (シュ・・・ン)

シ:く・・・ッ!!

氷雪を束ねし、白銀の刃よ、其を切り裂け

『フロスト・ベイト』!

 

 

ス:やはり・・・・一足遅かったか・・・。

 

 

ル:クフフフ・・・・・フハハハハ!余興にしては、過ぎた演出だったぞ!!?

  さぁ・・・・遊びは、もう終いだ、まとめて終わらせてくれるわ!!       喰らえ!!

『ハーケン・ディストール』!!

 

ザス!                      ザシュ!                    ドシュ!               ガシュ!

お:あっ!                  サ:ぐあっ!                臾:ぅわっ!           ス:ぐぅッ!

 

ズ・・・シュッッ!!

シ:う・・・・あァァ・・

 

 

ル:おおっと、失礼? ついて元が狂ってしまってねぇェ・・一人まともに入ってしまったようだよ。

 

サ:ぅおの・・・・ゲスやろう・・・・がぁぁ!!

ル:ありがとう、最高の褒め言葉だ。

 

 

(ルキフグスの持つ固有の技により、一同負傷してしまいます。

しかもシホには、故意か、偶然か、他の誰よりも、闇の刃がその身に、深く喰い込んだようです。

 

そして、この時、婀陀那がようやくこの場に到着したのです。)

 

 

婀:姐上〜!姐上ー!        はっ!姐上!!しっかり、お気を確かにして下され!!

お:ああ・・・・ッ、婀陀那ちゃん・・・・逃げて?!い、いくらあなたでも・・・

 

ル:やかましい!とっととあの世に逝けッ!!                         『トール』!

 

婀:あっ!!危ないッ!!          ぅぉぉおおおお!!

バチィッ!                  バチバチバチバチ・・・

 

臾:ああっ!な、なんや?婀陀那はん・・・あんたのその腕・・・・に、翼・・・みたいなンは・・・!!?

サ:あ、婀陀那・・・・あんた、やっぱり・・・・

 

婀:ぬうううんっ!

バチィィ・・・・ン!

 

 

婀:・・・・・申し訳ございませぬ・・・・姐上。 実は・・・・妾の正体・・・。

お:いいのよ、婀陀那ちゃん、何も言わなくても・・・・

例え、あなたが、誰であろうとも、あなたは、わたくしの大事な友、そうじゃあございません事・・・?

 

婀:・・・・お気遣い、まことにかたじけない・・・。 されば、今しばしのご休息を・・・・。

お:・・・・はい。

 

 

婀:おのれ・・・・・許さぬぞ・・・・妾の大事なお方を、このような目に遭わせるとは・・・・

  うぬは、我が名“婀陀那”の名に賭け、必ずや葬り去ってくれる!!

 

 

ル:ククククク、別れの挨拶はもう済ませたか?低級神。 よもやお前如きが、この私をどうにかできるとでも?

 

婀:思うておるさ。 何しろ、今の妾は、怒りに滾(たぎ)っておるからな・・・・。

 

サ:だ・・・っ、ダメだ!婀陀那!!怒りに身を任せると、ロクな事がないぞ!!

 

婀:サヤ殿か・・・、分かっておるよ、そのようなことぐらい・・・。

  じゃが・・・・今は、どうにも出来ぬ!!!      出でよ!我が剣『ジグムンド』よ!!

 

ル:ほほ・・・ぅ、で?それで一体何をしよう・・・と?

婀:知れた事!!こうするまでよ!!     喰らうがよい!        『ムーン・スクレイパー』!

 

ル:クックックク・・・・効かんなぁ・・・。

婀:ならば・・・・これでどうじゃ!!                          『イレイザー・クルセイド』!

 

ル:やるだけムダよ!!      おお・・・っと、手元が・・・・

 

婀:ああ・・・っ!し、しまった・・・!!  あ、姐上!!

ズ・ドォ・・・・ッ!

 

婀:う・・・ぐぅぅ・・・・っ!!(ポタリ・・・・ポタリ・・・・)

お:(ポタ・・・)う・・・・ん・・・・っ           あ・・・・ああ!あ、婀陀那・・・ちゃん・・・!!

 

婀:よ・・・よかっ・・・た、あ、姐上・・・・ご無事でな・・・・(ズル・・・・      ドサッ!)

お:あ・・・っ!ああ!わ、わたくしを庇って・・・・そのために??!

 

ス:(婀陀那っち!!)

サ:(婀陀那!!)

臾:(んな・・・・婀陀那はんッ!!)

 

 

ル:クックックッ・・・・悔しいか?そうだろうなぁ?

  今、自分の身が動かせたなら、迷うことなくこの私に・・・・

と、そういう表情(つら)だよ、今のお前達はな!!

 

  だが、哀しいかな、現実としては、ここにおるもの、皆 虫の息だ、

満足に体を動かせる者など、おりはしまい?(ニヤニヤ)

 

 

サ:(く・・・・ッそぉぉっ!!)

ス:(・・・・・ここまでか・・・)

臾:(ちっきしぉぉぉっ!)

お:(あ、婀陀那・・・・ちゃんッ!!)

 

 

 

 

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