<弐>

 

 

シ:どうも、こんにちは。

 

婀:おお、これはショウコウ殿。 で、いかがなものでした?

 

シ:そうですね、特に変わったところは何も・・・。

 

婀:左様でしたか・・・、いや、妾のわがままを聞いてくださって、心苦しい限りですじゃ。

 

シ:いえいえ、私たちも、以前・・・あなたの主催したパーティーに呼ばれて、そのお礼を・・・

  と、考えていたところですよ。

  何も気にすることはありません。

 

婀:いや・・・・そうでしたな、あの時は気付かずにおって、真に無礼極まりない・・・。

  

  それにしても・・・もうそろそろ辞令が出ても、よさそうなものをの・・・

  妾も、早よう皆のところへ戻りたいものよ・・・。

 

 

(どうやら、ギルドは彼女がいなくても、上手く機能しているようです。

そして、その郷愁からか、“早く帰りたい・・・”事をつい口にもらす婀陀那さん。

(でも、辞令なくしては・・・・ねぇ・・・?)

 

ところで、その頃の女禍様は・・・・というと??)

 

 

女:(もぽぉあ〜〜(゜フ゜)~~゜)(←ただいま、魂抜けちう・・・(^^;;)

  ほぉあ・・・・ちにそ・・・だぁれか・・・・・たひけへ・・・・。

 

カ:こぉーーれ!まぁた死んだ振りしててもダメですよっ!!

  ほれっ!次はこことここに署名を。

どっちゃリ・・・(―フ―ll;;)

 

女:うぇ・・・・まぁた、こんなに・・・・。

 

  (あれ??これは・・・・・あの子の・・・)  なになに・・・

 

 

(偶然というか、必然というか、

(まぁ・・・・ここに来る命令書(辞令)などの類は、一度このお人の目に通してから・・・・

ということになりますんで、“必然”のほうでしょうな・・・)

女禍様の目に止まった一葉の辞令、それには・・・・?)

 

“右の者、 婀陀那 これより、妖魔誅罰の任につき、早急に地上界に降りるへし

伏犠”

 

 

女:ホッほぉ〜〜〜う・・・・これはこれは・・・・んっ!(ワルだくみ)

  へっへ〜〜ン、ここを・・・・こうして・・・・と!  これでよぉ〜〜し・・・・と(にぃんまり)

 

 

(なにを ひらめいた! んでしょーか・・・・

いづれにしても、最後の笑み・・・何かまたよからぬことを、企(たくら)んでるご様子で・・・

 

 

それはともかく、それより数時間後(神界標準)、彼女に下る件(くだり)の辞令を、

ショウコウさんが、もって来たご様子です。)

 

シ:婀陀那さん、あなたへの辞令、出ましたよ。

婀:おお、これはかたじけない。 ところで、ショウコウ殿、あの方の今のご様子は?

 

シ:ああ、女禍様なら今カンヅメ、まぁしかたがないといえば、それまでだけれど・・・・

  私たちには、どうすることもできやしないわ。

 

婀:はは、そうでありまするな。  どれ・・・早速辞令の方を・・・

 

  う゛・・・・っ、こ、この間の伸びきった字体は・・・・(―フ―;;)

 

 

(間の・・・・伸びきった字体??  とは、ギルドにいたとき、幾度となく見てきたあの人の字体・・・・

しかも、この辞令、当初のものよりは少しばかり、手が加えられているようデス。

 

では・・・・その、婀陀那が見た辞令・・・・とは)

 

“右の者、 婀陀那 これより、妖魔誅罰の任につき、早急に地上界に降りるへし

伏犠

女禍ちゃん♡♡

*)尚、後ほどに、ちょ〜〜素敵な上官さんが、着任するから、泣いて喜ぶヨーに

 

 

婀:(ぷるぷる・・・) な、何かしらスサマジく いやぁ〜〜 な、予感がするのは、気のせいぢゃろか・・・。

  ま、まあ・・・そんなことより、辞令が出たのじゃ、着任の支度をせねば・・・。

 

 

(婀陀那さん・・・女禍様の手に渡って、書き換えられた(であろう・・・・)自分の辞令を見て、

一瞬悪寒にも似たようなものを、背筋に感ずるも・・・

それでも、一応は 辞令 なので、文句の一つも言わずに、着任の準備に取り掛かったようです。

 

と、ところで・・・この騒動を画策した(あ、やっぱしィ?(^^;;)あの人は・・・・といいますと???)

 

 

女:フンフフンフンフ〜〜ン♪ チャ〜リラリタッタッチャリラリラァ〜〜ッ♪

 

 

(・・・・なんと、鼻唄交じりで、お仕事こなしちゃってるみたいっす。(うっソぉ〜〜まっぢぃ〜?

 

 

ネ:(カン・ネイ:中級神、女禍様の護衛役でもあり、ソン・ショウコウと同じく『KAKYOU』の一員。)

  おい、なんか今日の女禍様、やけに機嫌がいいみたいだな。

 

イ:(キョウ・イ:中級神、彼も カン・ネイ と同じく女禍様の護衛役であり、『KAKYOU』の一員。)

  でも・・・またなにやら、よからぬ事を考えていなければ、いいんですけどね・・・。

 

コ:(チョウ・コウ:中級神、前の二人と同じく女禍様の護衛役・・・ではあるが、性格に難アリのお人・・・(^^;;)

  『KAKYOU』の一員。)

  ンン〜〜、トレビヤ〜〜〜ン

 

ネ・イ:(一生やっとれ、この凡愚めが!!)

 

 

カ:いやいや、何を言うておる、やっとあの方も、神としてのご自覚をなされたのじゃ・・・。(うるうる・・・)

 

イ:侍従長様・・・・(― ―;;)

ネ:(ジィさん、あんたそりゃ救えねぇーよ・・・(― ―;;)

 

 

 

(『KAKYOU』のメンバー、一様にして 今回何かある・・・ と目してはいるようですが、

依然、その事象の特定には至っていないみたいれす。

 

 

それはともかく婀陀那さん、着任するのに、女禍様のいるお部屋・・・に来た、のはいいんで す が・・・?)

 

コンコンコンー☆

 

婀:失礼いたします。  女禍様、この婀陀那、これより、“妖魔誅罰”の任に就きます。

 

女:・・・・・・・・・・・・・。

 

婀:(・・・・・何もいうて下されぬのか・・・イヤな予感は、思い過ごしであったか・・・・)

  では・・・・ゴメン!

 

(そして、この部屋を静かに出て行く婀陀那・・・・。(なにごつも、なかったようですかぁ??)

でも、ちょっと待って下さいよォ?! よ〜〜く見るとですねぇ・・・ほら、婀陀那さんの服の襟の部分に!!)

 

 

女:おっとと、おっと・・・・っとっと!  ぅひゃあ〜〜、うまく蚤に変化したのはいいけど・・・・

  さっすがに婀陀那ちゃんの、胸の揺れまで計算に入れてなかったわ・・・

  おっ!おっ??!(ばぃん・ばぃい〜ん)  あっぶにゃあ〜い、振り落とされるとこだったじょ〜〜。

 

  うっぷぷ、で・も、これでゲートをくぐれば、この作戦も、9割がた成功したも、お な じ

 

 

(ナニやっとンですか・・・・あんたは・・(―フ―;;) でも・・・蚤に変化・・・って??

実は、婀陀那さんが、彼女の部屋に来るよりほんのちょっと前・・・・)

 

 

女:いョ〜〜ぅし、私の形代はこれで、よし・・・・と、

後は・・・これに一番最初に触れた人に、私になってもらって・・・・ま、恐らくコーエンちゃんだろーけどね?

 

後は・・・肆宝剣で目立たないもの・・・う〜〜〜ん、虫がいいかな? それもうんとちっこいヤツ、

あっ!ソーダ!蚤だったら絶対バレないよね?

 

 

(なんと・・・まぁ・・・んな 大脱走劇 思いつくの、あんただけよ、実際・・・。

それはともかく、自分の冠の笄(こうがい/髪留めの部分)を引き抜くと・・・それが女禍様自身の武器、肆宝剣だったのデス。

 

そして・・・?)

 

 

女:うしっ!にゃらバッッ!!

ノミさんに、へ〜〜んげッ!−☆(ぷすっ!)

ぽむんっ〜☆

  にゅ〜〜ひっひっひ、これで後は、婀陀那ちゃん来るの待つだけ・・・と。

 

コンコンコンー☆

 

婀:失礼いたします・・・・。

女:おっ!来たきた・・・・そおぉ〜〜っれいっ!

ぴょょ〜〜〜ん

 

婀:女禍様、この婀陀那・・・・

 

 

 

 

 

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