第伍講 ワタシハ・・・・ダレ?
<壱>
プァン・・・ ・・ガタン・・・ガタン・ガタン・・・ガタン・・ガタン・・・・
バキッ! ドカッ! ドスッ!!
ぅぐあぁぁ・・
〔ここは・・・・この街のどこかにある、地下鉄の駅構内、そこに・・・一人の女性が、暴行されようとしている、ようなのでス・・・が?
どうやら、暴行魔達、返り討ちにされているようです。〕
ガタタ・・・ガタタタタタ・タタタタタタ・・・タタタタタ・・・・・・
・・・・! ぉおお!死ねぇ!
チャッ ドォン! ドォォン!
うわあぁぁ・・・
〔そして、その暴行魔の、うちの一人が、武器を・・・ナイフを手にし、この女性に襲い掛かろうとした、その時!
この女性、携帯していた銃を、発砲したようです。〕
・・・・タタン・・・・タタン・・・・タタン・・・
ピタ
ス・・・
(・・・・と、ここで、なんと、今走っていたはずの地下鉄が、急に止まり、おまけに・・・・駅の構内もろとも掻き消え・・・
その場は、元の通りの、とある建物の一室に戻ったようなのです。
そして、今、この女性に、撃たれたはず・・・の、男に・・・先程、打ちのめされたはずの男も、起き上がってきたのです。
すると、その一室に備え付けられた、スピーカーから・・・)
バ:よ―――し、状況の終了、皆、上がっていいぞ―――
警:へぇ〜〜え、ヤレヤレ・・・・ヤラレ役・・・ってーのも、楽じゃあないよな。
警:ああ、ナオミのヤツ、手加減しねぇンだモンなぁ・・・。
警:おぉ〜〜お、オレ・・・これからデートの約束なのによ、思いクソ、顔殴ってくれやがって・・・・
ナ:どうも・・・・すみません・・・。
警:はっ、いい・・・ってことよ。
なんせ、おまえさん・・・あの外国帰りの課長、のお気に入り・・・なんだモンなぁ。
ナ:・・・・どうも・・・・すみません・・・・。
(そう、実を言うと、ここは、県警にある地下の訓練場なのです。
しかも、今回のシュミレーションを行った、その装置は、バーディーが、本場 米 から持ち帰った・・・・
色々な状況下で、どのように動くか・・・・を、想定してできる、いわば シュミレーター を、使用しての、実技の訓練だった・・・のです。)
バ:いよっ、おーつーかーれ。
ナ:あっ、バーディーさん。
バ:大分、良くなってきているようじゃあないか、暴漢から襲われて、約一分弱で制圧できるなんて・・・。
ナ:ありがとう・・・・ございます・・・・。
(でも・・・・これは・・・・あたしの実力なんかじゃあ・・・ない。 だって・・・・)
バ:うん?どうかしたのか、あまり冴えない顔をしているようだが・・・
ナ:あぁ、いえ・・・・なんでもないんです・・・・なんでも・・・
バ:ふぅん、そっか。 ま、特訓の方も、キツイだろうけど、お前のためでもあるんだからな。
ナ:はい・・・・分かってます。
バ:(ふぅ・・・) ・・・・よし、今日はもうあがってもいいぞ。
ナ:はい・・・・お疲れさんでした・・・
バ:・・・・・・・。
(そして、その部屋を去っていくナオミ・・・。
でも、なぜかしら、表情の方は、どこか冴えていないようなのです。 一体どうして・・・?)
ナ:・・・・・・。
(確かに・・・・前までは、全部を制圧できるのに、5分はかかっていた・・・でも、今のは違う。
だって・・・今、アタシには、何者かが憑いている。 この声がなかったら・・・まだかかっていた、のかも・・・・知れないんだからな・・・・)
(そう・・・・彼女は、前回の講釈から、なぜかしら、幻聴のようなモノが、聞こえるようになっていたのです。
そして、今回のシュミレーションにしても、こんなに早い時間で、終わらせることができたのも、そのモノのおかげ・・・だというのです。
では・・・・このシュミレーションのとき、彼女の耳には、ナニが聞こえていた、というのでしょうか・・・・)