<肆>
―――応接室にて―――
婀:それで・・・・どこで、何をしておられたのですか・・・。
ス:やっぱ、話さんとイカンかね?
婀:うむ・・・・・女禍様。
J:な―――んかですねぇ―――臾魅ちゃんが言うには、ナオミさんが、少し様子がおかしいって、言ってんにゃそよ。
婀:おかしい――――と、言われますと?
J:うん――――なんか、ちょ――っと、ぽ――――っとなってるんだって。
婀:(ぽ―――っと?)
J:それでね?どうも・・・・・なんか思いつめてる・・・・・って、節もあるんだって。
ス:(ふぅ・・・・ん)成る程・・・・ねぇ。
婀:驍様・・・・何か、お心当たりでも?
ス:あぁ―――まあ、婀陀那っちも、報告受けてるから、分かってるとは思うけど・・・・
今日、ナオちゃんのお誘い受けて、会ってみたんだよ、したら・・・・案の定・・・・
婀:・・・・・・・。
J:・・・・・・・。
ス:何か、思いつめながら待ってるし? 自分見て、おかしなところないか・・・・だってさ。
普通なら、こんな会話なんか、しないものなのにね・・・・。
婀:・・・・・と、いうことは・・・・女禍様。
J:う――――ん、あっち行った時に、何かがあった・・・・と、考える方が、妥当・・・・だよね。
(そう・・・・賢明な皆様なら、ここで ピン――☆ と、来ただろ――が・・・
実は、ナオミ、“すぺっしゃる”の第二弾で、死に瀕する重傷を、敵に負わされたんです。(でも・・・体ァ、真っ二つデスよぉぉ??)
そして、丁度そこに居合わせた・・・・違う次元からの訪問者
“白き大魔導士”
と、
“一人の少女”
の、手によって助けられ・・・・まあ、この場合は、彼女達の世界へ、一時的に連れて行かれて、そこで、何かを施された・・・・ようなのですが・・・・。
当然そこには、こっちのギルドの者は、誰一人として、行っていなかったわけなので・・・
ナオミの身に、何かが起こり、あの時、負わされた重傷が・・・・
まるで、何事もなかったかのように
完治していたのか・・・・が、分からずじまいだったのです。
でも・・・・これから、その、 あるモノ が、次第に、頭をもたげてこようとは・・・・・)