<漆>

 

 

(それにしても、バーディーも、ここを調べていて、何か、分かった事があったようです。

その事・・・とは?  それよりも、まづ・・・ナオミが署に帰ってきたところ・・・・に・・・)

 

 

ナ:・・・・ただいま・・・。

 

警:ああ、ナオミさん、あなた宛に、荷物が届いていますよ――――

 

ナ:(え?)あ・・・アタシ・・・宛に??

警:ええでも、それが変なんですよ、確かに、あなたの名前が、書いているんですけど・・・ねぇ?

 

 

(その・・・荷を受けるナオミ・・・すると??)

 

ナ:な・・・っ、なんだ?これは・・・(え、えらく難しい字体・・・・)

警:でしょう?? しかもそれ・・・送り主の名前も、住所もない・・・ってンですから・・・

 

ナ:そうか・・・・気味が悪いな・・・。  棄て・・・(え・・・?)

     カ ・ ・ ・ ・

 

 

(その・・・ナオミの意思、とは裏腹に・・・開けられた箱・・・・しかも、そこには・・・・)

 

 

ナ:(ぅ・・・っく!) こ・・・っ、これは・・・・バイザー?! し、しかも・・・あの時、無くしたヤツ・・・

 

 

(そう、そこには、かつて愛用していたバイザーが・・・あの時、自身の体と同じく、真っ二つになった・・・と、思われていたのが・・・

傷一つついてなく、元のままで、存在していた・・・・と、いうのです。

 

 

その一方で――――バーディーは・・・元締め、シホのいる、教会・・・にて)

 

 

バ:なぁ・・・・シホ。

マ:どうした・・・。

 

バ:今日、ナオミのヤツと、あそこへ行ってみたんだがなぁ・・・・

マ:何か、分かったのか?

 

バ:・・・・あぁ・・・。  (ハァ〜〜〜ッ・・・)どうやら、危惧していた通り、になったよ・・・・。

マ:・・・・・・。

 

 

バ:ここに・・・・この町の、どこかに――――拠点――――が、出来つつあるようだ・・・・。

 

マ:・・・・やはりな・・・で、どこなのか・・・見当はついたのか?

バ:私のカンでは――――港湾施設――――・・・・。

 

マ:・・・・あそこか・・・。

バ:ああ・・・・。

 

 

 

(そう・・・かの、ここの元・本部のあった場所で、バーディーが調べて、分かった事・・・

それは、特定の、あるポイント・・・それも、“魔素”と、いう“瘴気”の、数倍も、濃い媒体を、醸し出し、

そこより、這い出る魔物は、数も多ければ、かの アビス のように、高ランクの者まで、排出しうる・・・と、いう・・・

拠 点

が、出来つつある・・・と、言う事だったのです。

 

 

では・・・それを・・・阻む、と、言うことは、できるのでしょうか――――)

 

 

 

 

 

 

 

――――了――――

 

 

 

 

 

 

 

 

あと