<二>
臾:とっころでなんやぁ〜〜 森野はん、どうしはったんの?
なんやん、急用あるさかいに、早めに抜けてはりましたけど・・・
お:え゛っ?? あ・・・―――あの・・・森野・・さん、です・・・か?
そ、そういえば・・・なんでも、絶対に外せないことがあるから、とか・・・で・・・
臾:は??(・・・って) ま・・・まさか・・・
お:はぁ・・・さっきから、ここ(楽屋)の隅っこのほうで・・・
〔はい?? あんですと??? あの・・・“森野”って、間違いなく・・・婀陀那さんの事ッスよねぇ?
って・・・え゛え゛?? ひょっとして、あのヒト・・・『楽屋篇』始まってた当初から、ここにいてたんですかぁ??
でも、それにしても・・・今までにもサヤや、コみゅちゃん、臾魅ちゃんとも・・・ましてや、おひぃさんとも、一言も交えることなくぅ???
それにしても・・・本編見る限りでも、仲の良いおひぃさんと、婀陀那さんがこの場に一緒にいるのに・・・って、まじぇぇ〜〜?
んで――――・・・臾魅ちゃんも、この部屋の長机に、陣取っている婀陀那さんの姿を見るにつけ、
どうして、おひぃさん・・・・と、コみゅちゃん達が、婀陀那さんを遠巻きにしているのか・・・が、分かったみたいですよぉ〜〜?
でわ、丁度、その時の、婀陀那女史の出で立ち―――・・・と、いうのが・・・?
耳には
イヤホンに、携帯のラジオ
左手には
新聞
右手には
赤鉛筆
っっ・・・ってぇ?! こりはひょっとして、もしかしなくても・・・(^x^;;)
と――――! その時―――!!〕
婀:・・・―――――!!
ガタ―――ッ ―――☆!!
お:ひッ・・・(−フ−;;/)/
臾:ひっ・・・(−フ−;;/)/
コ:ふみゅう・・・(半泣)
婀:・・・・よし・・・・よし・・・・イケ―――・・・そこだ・・・そこでさせ!させ!させぇ〜〜―――!!
んっ・・・・あ・・・・
臾:ど・・・ドないしたんやろ??(ビクビク)
お:さ・・・さァ・・・・(オドオド)
コ:目の色変わってますみゅぅぅ・・・(ひっくひっく)
婀:――――・・・っつしゃあぁ〜〜! ヤァりぃ!取ったぞぅ!万馬券!!
〔ま・・・万馬券?? ってなことは、ナニ??
この人の・・・・“外せないコト”・・・・って、『競馬』の事だったんすかぁ〜〜?(さ・サプライズ・・・・(^^;;)〕
婀:よし、よしよしよし! えぇぞぉ〜〜〜・・・今日はこの調子でぇ・・・・
さぁて、次のレースは・・・・と・・・・
お:あ・・・あのぉ〜〜〜・・・・森野さん?
婀:んん――――? なんだ、柾木かよ・・・・今、ええとこなんじゃけん、話ィかけんなよ・・・・(カリカリ・・・)
お:あ・・・・いえ、そうで、なくては・・・ねぇ??
臾:姐さぁ〜〜〜ん、カメラ、まわッてますでぇ〜?(ボソ)
婀:ああ゛ん―――? なんじゃあ、われぇ・・・ナニとッとんのんかい・・・
わし映さんと、余所行け余所!! えぇからうせや!!
カ:う゛い゛っ―――?!
〔あ゛・・・・アダナサン・・・・あんた、ホンマに、あの婀陀那さん??
話すときには、常に“妾言葉”で・・・礼節を重んじる・・・あのぉ〜〜〜?(゜フ゜;;)
えっらい―――ものっそい―――― ギャップ っちゅうもんを、感じてるんですけども・・・・?
(しかも・・・・今使ってるの・・・・って、『広島弁』???)
おまけに、おひぃさんとタメ口??(^^;;A)
いや、それよりも・・・・今、自分が競馬をしている姿を、撮影されて・・・そのカメラマンに喰って掛かってますが・・・・(こっわぁ〜〜〜)〕
お:ま・・・・まあ・・・ここは、一つ穏便に・・・
臾:そぉ〜〜――――よ、そぉ〜〜――――よ
婀:(ちっ)ん―――・・・なら、こん次、邪魔すんなよ・・・・(ジロ)
お:は・・・・はい・・・。(ゴクリ)
臾:ま・・・・まあ・・・・ぼちぼち稼ぎィや・・・・
婀:・・・・・ふん。