特別講【2】 聖 夜
<いち>
(さて前回でクライマックスに達した森野邸での『クリスマス・パーティー』普段着慣れない服と周囲の好奇の目にさらされ、いつもよりアルコールの足が速くなった
サヤとJoka、イヴの夜もふけ、ゆっくりと日付が変わろうとする頃・・・・。)
サ:あ゛〜あ〜〜・・・、もうダメ、飲めねーや(ウィ・・・) J:あちしもにゃりん・・・(悪酔いしそ・・・)
お:仕方ありませんわね、それじゃ、もう日付も変わった事ですし、今日は一旦お帰りになります?
サ:あ・・・ああ、そうす・・・・え? い、今『今日は一旦・・』って?? お:ええ、明日もありますからね、パーティー。
サ:そーか・・・、すっかり忘れてたぜ、それにしてもよぅ、明日もまた好奇の目にさらされるの・・・って、カンベンしてもらいたいねェ。
お:ま、今夜せいぜいごゆっくりとお休みなさいな。 あ、それと・・・・努々、雲隠れしようとは思わないことね。
サ:え? そらまたどして?(ギク) お:わたくしが直々迎えにあがらさせてもらいますから(う゛ふふふ)
サ:え゛? (゚◇゚;;)おいおい・・・半強制かよ・・・) J:ま・・・まぁ、こんな事滅多とないんだし・・・、いいじゃん、ね?
サ:こんな事がいつもあってたまるかよッ!! オレ・・・・胃に穴あきそ・・・。
お:んもぅ・・・、大げさなんだから。
婀:ははは、まぁとりあえず今日はお開きじゃ、妾はJoka殿を、姐上はサヤ殿を送ってはもらえませぬか?
お:そうですわね、さ・・・、行きましょ、サヤさん。 サ:は・・・・・はひ。
(と、まあ、一応のうち、彼女達はそれぞれの住み家に帰る事となったのです。そして、これはその道中のやり取り)
<婀陀那とJoka>
婀:ほぅ、そなた・・・、あの『KAKYOU』の・・・。 J:うん、そだよ、でも・・・、まだあたし下っ端なんだけどね。
婀:いや、とは申せ、あのメンバーの一員だったとは、これは明日が愉しみではあるな。
J:ふふふ、あたしもそういってもらえると嬉しいなぁ・・・。だって婀陀那さん歌とっても上手いんだもん。
婀:ははは、『下手の横好き』というヤツじゃよ、それに・・・あの方に追いつくには、まだ程遠い。
J:はへ? その『お方』・・・って、やっぱ柾木さんのことなんですかぁ?
婀:うん・・・、まぁ、姐上にも追いつきたいのじゃが・・・・・・、実はそのお方とは杜下殿の事なのじゃよ。
J:えっ!!? それって、あの“仏の”?? 婀:いや、違う、現当主殿ではのうて、妾達と同世代のお方のことなのじゃ。
J:へぇ・・・、いるんだ、そんな人が・・・
婀:ああ、妾が留学する折に勉強させてもろうた・・・。 確かに、見かけは古臭いものであっても、用はそれを使う者の“心”と“腕”次第であると言う事をな。
あれは中々追いつけぬ・・・。 妾もあちらに行って幾度か試みてみたが、中々そういう境地にはなれなんだよ・・・。
J:へぇ・・・、凄いんだ、その人。 あの・・・、名前・・・は? 婀:“杜下驍”、妾と姐上、つまり森野と柾木の上に立つお方じゃよ。
J:ふぅン・・・、そなんだ。 あ、あたしここでいいっスよ、じゃあまた明日。 婀:うむ、愉しみにしておりますぞ?
(こうして婀陀那と分かれたJoka、しかし、しばらくすると、意味不明のことを口走り始めたのです。)
J:ふィ〜〜・・・、ま、一応決まっちゃったけど、皆納得してくれるよね?
たっだ今〜〜、あっ凰蓮、明日・・・・じゃなかった今日さぁ、皆に降りてくるよう連絡取っといてくれないかなぁ?
凰:ええ゛っ?! 今日ですか? そりゃまた急ですね。皆さん納得しますでしょうか?
J:いいじゃない、どうせ皆も暇もてあましてんだろうからさ、それじゃ頼んどいたよ?!
凰:(暇をもてあましてるだなんて・・・、そんな事あの人の耳にでも入りでもしたら・・・。) はいはい、分かりましたですよ。
J:さぁってっとっ! 私も久しぶりに練習しとかなくっちゃ!
<おひぃとサヤ>
サ:しっかし、まぁ約束事とはいえ、とんでもないことやっちまったみたいだよ、オレ・・・。 お:あら? どうしてですの?
サ:考えても見ろよ、婀陀那・・・・さんのにしろ、あんたにしろ、あんなに上手い連中の後にするんだぜ? 第一、オレのとりえ・・・っていやあ・・・。
チャキッ! (ここでサヤ、おもむろに携えていた刀を取り出し・・・)
サ:こいつしかねぇからなぁ・・・。
お:あははは・・・・(なんだか、殺伐とした雰囲気になってきましたわね・・・) な、何か・・・他にあるんじゃございません? 例えば・・・歌とか・・・。
サ:あ゛あ゛?! カンベンしてほしいぜ、あんたたちみたいな歌の上手い連中の前で、オレのこの・・・唸る様な声をかい?
お:あら、それじゃあ、歌のほう嫌いではないという事ですね? サ:へ? ま・・・まぁ一応は・・・・。
お:では、それを披露してみて下さい。 何事も当たって砕けろ・・・、という事ですよ。
サ:玉砕しなけりゃいいんだけどな・・・。
お:うふふふ、それを聞いて、とやかく言うような連中がいましたら、わたくしが締め出してさしあげるから大丈夫ですよ。
サ:あんた・・・・、結構強引なのな・・・。 お:あら、そう?(うふふふ)
サ:あ、ここら辺でいいぜ。またな。 お:はい、それでは。