第二話  協  会

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さて、辺境の村での一騒動の後、新たに仲間(?)に加わった一人の少女“エリア”を連れて旅立った、アルディナの向かった先は・・・?

エ:あの・・・アダナ様、これからどこへ向かわれるのですか?

ア:戻るのさ・・・、“フレンス・ブルグ”へ・・・・。

エ:え・・・・っ?!“フレンス・ブルグ”・・・・?

ア:ああ、ひとまず“協会”(ギルド)へ戻って、事後報告しておかないとな・・・。

  ん?どうかしたのか・・・?

エ:あ・・・、いえ・・・・、大都市は、初めてなもので・・・。

ア:フッ・・・・アーッハッハッハ!心配しなくても、あんたをとって喰うような連中はいやしないよ!

  何なら・・・・「お守り」でもつけといてやろうか?

エ:(ムッ・・・!)バカにしないで下さいっ!私こう見えても、もう子供じゃあないんですから・・・。

ア:ふふ・・・、そいつは悪かったな、謝るよ、エリア・・・・。

:あっ・・・、こちらこそ生意気な事を言って済みません・・・・アダナ様・・・。

 

(などと会話しているうちに大都市『フレンス・ブルグ』に着くアルディナとエリア、

しかし・・・、そこはエリアが想像していた以上に近代科学が発達した場所であった・・・・)

エ:は・・・・ぁ・・・・、こ・・・これが大都市・・・?!

ア:ああ・・・、時の流れと言うものは、時には残酷なものさ・・、一方では栄え、超文明が発達していると言うのに、

もう一方では電気すら通っていない未開の地もある・・・。

うぅっ!(シュイィ・・・ン!)

ソ:そして・・・一様にしてここを訪れたものの言葉はこうだ!

「神よ!このようなことが許されていいのか!」とな・・・。

  小娘よ、お前の村の現状も、こういったものの産物なのだ・・・。

  若い者が村の危機を救うため、大都市、都市に出稼ぎに出る・・・。

だが、こういったところで甘い蜜の味を知ってしまったが為に、村の危機を救うどころか、過疎の一因となってしまっているのだ・・・。

エ:そ・・・それでは・・・。

ソ:うむ・・・、衛星的な集落の滅亡の一つは、ひとえにこういった環境なのだ・・。

  げにも恐ろしきは、ワシら魔族ではなく、人間と言ったところだな・・・。

エ:そ・・・・そんな・・・・。

ア:『おぃ・・・、脅かすのもその辺にしといてやれよ・・・、こんないたいけな子が・・・・可哀想じゃあないか・・・。』

ソ:ふん・・・、だが真実を言ったまでだ・・・。

ア:『だけどさぁ・・・、時には真実を知るというのも・・・

うっ!(シュイィ・・・ン!)』

ア:う・・っ!・・・・・、全く・・・、あいつにはかなわんよなぁ・・・。

エ:あの・・・、どうかされたんですか?

ア:い・・・いや、なんでもないんだよ・・、ただ、同居しているもう一人のヤツが、勝手に出入りしているだけだから・・・。

  ま、いつもの事だからね、エリアが心配する必要はないんだよ。

エ:は・・・、はぁ・・・。

 

(そして、そうこうしているうちに、とある立派な建物の一つ、の前に出てくるアルディナとエリア)

ア:さぁ、着いたぞ・・・・、ここが私の所属している機関“協会”(ギルド)だ・・・・。

エ:は・・・・あぁぁぁ、なんて立派な・・・建物・・・。

ア:私はこれから、上の階に行って、事後報告を済ませてくるから、エリアはここの6階にある、「エギドナ」というところに行っててくれないか?

:は・・・はい、えーっと・・、「エギドナ」ですね?分かりました。

 

〔そして・・・、この時、二人のやり取りを見ていたものが二名・・・・。

一人はロビーの待合席のところに、年の頃は22・3、髪の色は漆黒にも、紫にも見え、腰まである髪を後ろで一つに束ねている。

そして、その瞳には“情熱の紅”「クリムゾン・レッド」を宿している。

容姿端麗、柳眉なところから、この者も、アルディナと同じく「魔術師系ハンター」である事が伺わせられる。

そして、もう一人は、ロビーの入口の柱の影に・・・、年の頃は20、髪の長さはやや短め、しかも巻き毛である、

色はブロンド、瞳は琥珀色をしている、肌の色は赤銅色、そして、身の丈は2mはあろうかと言う巨躯の持ち主であるが、その身のこなしに隙が見受けられない、

そう言ったところから、こちらは「戦士系ハンター」であろうことが伺われる・・・。〕

 

(そして・・・、各々が、それぞれの場所に・・・・、待合席の者はエリアに、柱の影の者はアルディナに・・・その後をついていく。)




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