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(アダナ、協会最上階にて・・・・)
ア:・・・・これで、事後報告を終わります。
長:・・・で、証拠の品は?
ア:は・・・・、これに・・・。
長:ほぅ・・・、黒曜石と・・・石英か・・・、ご苦労であった、下がってよいぞ。
ア:は・・・、失礼致します。
(ふぅ・・・、それにしてもいつ来ても緊張するところだ・・・、
さて、早くエギドナに行かないと、エリアが痺れを切らしている頃だぞ・・・?)
(と、ここでアルディナ、出掛かりに、柱の影の者と鉢合わせになってしまう)
ア:わう!(ドサッ!)
(あたたた・・・)も、申し訳ない、ちょっと考え事をしていたもので・・・。
?:立てるかい、アルディナ・・・。
ア:(えっ?!今、私の名を・・・?)はっ・・!
?:おぃおぃ、同級の顔を忘れちまったのか?アルディナ・・・、オレだよ。
ア:ああ・・・あんたは・・『タルタロス』・・・(カアッ・・・(//。//)
タ:ほ・・・、覚えていてくれたとは、光栄の至りだねぇ、さ、立てるかい?
ソ:余計な世話だ・・・このバカが・・・・。
タ:あんっ!?その声・・・・、お前・・・ソロンじゃねぇか!よくもアダナに取り憑いてくれやがって・・・・。
もし貴様が元の姿で現れたんだったら、許さんところだからな・・・!
ソ:それはワシに対する挑発か!この若造が・・・いい気になりおって・・・・。
抜け!一瞬のうちに片をつけてくれるわ!出でよ!『覇蝕の剣』よ!!
タ:ふん・・・吼えてろ・・出でよ!わが剣『丙子椒林剣』(へいししょうりんけん)!!返り討ちにしてやるわ!!
(しかし、何とここで、アルディナの影から、彼女本人が実体化する・・・・)
ア:んもぅ!いい加減にしてよ!ここをどこだと思ってんのよッ!何も長老の部屋の近くで競り合わなくてもいいでしょがッ!!##
ソ:う゛っ・・・!
タ:ぐ・・・ッ!
ア:ほれ・・・どーすんのっ・・・・。
ソ:ちっ・・・、まぁ仕方あるまい・・・。
タ:アダナに救われたな!オッさん・・・。
ギリギリ・・・(カタ―イ握手を交わす二人・・・(^^;;)
ア:それでよし!(シュイィ・・・ン!)
すまないが、エギドナに連れを待たせてあるんだ、それじゃあな!
タ:あ・・・・・あぁ・・・。(エギドナか・・・よし・・・!)
ア:ちょっと・・・ソロン、あんた少しでしゃばり過ぎだよ?!
わーかってんのっ!?
ソ:『し・・・仕方がなかろう・・、お前に悪い虫でも付かれたら、敵わんからな・・・。』
ア:はぁ???あんたは、私のジィやか!!ほんっ・・・・とにもうっ!!(プリプリ・・・)
ソ:『何をそんなに怒っておる・・・・。
そういえば、お前・・・、あの者と目と目が合った瞬間、体温が異様なまでに上昇・・・・』
ア:だぁ〜ッ!う・る・さ・い〜ッ!だーまーれ〜!!んな、はじかしい事、言うな〜〜ッ!!
(しかし、話し相手がいないので、結局のところ、独り言を言っているようにしか見えないアルディナ・・・。
そして、そんな彼女を見て、周りから嘲笑がもれてしまう・・・。そして、それにようやく気付き恥じ入ってしまうアルディナ・・・。)
ア:あ・・・あはは・・・・ども、ごめんあそばせ・・・・(そそくさ・・・(^^;;)
(そして、刻を同じくして・・・・6階の『エギドナ』にて・・・)
エ:は・・・・ぁ、ここって、もしかして・・・酒場?
酔:おぃお〜ィ、嬢ちゃん・・・、ここは未成年者の来るとこぢゃね〜ぇぜ?とっとと家へ帰んなッ!(グビグビ・・・)
エ:わ・私はここで人を待っているのです、それに、ここに来たからには私も客の一人です。
ここの方々はお客に対して、こんなにも非礼な扱いをするのですか?
酔:ほ、ほ〜・・・、こりゃ失礼、おいっ!マスター!オレのおごりだ!この嬢ちゃんにとっときのを出してやんなッ!!
店:あいよっ!
ドンッ!
(何と、ここで出されたのは、エリアよりも大きい器に、なみなみと入った、ミルクであった・・・・。)
エ:あ・・・は・・・は・・・(ヒクヒク・・・・)
酔:おら・・・、オレのおごりだよ!飲みな・・・・嬢ちゃん・・・・。(ニタニタ・・・・)
エ:あ・・・あの・・・・済みません、ここ、オレンジ・ジュースとかありませんか?
酔:あんだとぉ〜?このオレのミルクが飲めねぇ〜ってかい!
エ:す・・・済みません・・・、あの・・・、私、生来、牛乳が苦手でして・・・。
酔:ガキのくせしゃあ〜がって・・・!好き嫌いしてるとためんなんね〜ェぜ?!
分かってんのか、コラ!ほれ・・・飲めよ!!
エ:あ・・・お、お止め下さい・・・。
(と、ここで待合席の者、入ってくる・・・)
?:済まないけど、私にオレンジ・ジュースを一杯・・・。
店:は?はぁ・・・・。
はい、どうぞ・・・。
?:有り難う・・・。
(ここで、待合席の者、エリアに歩み寄る・・・。)
?:はい、どうぞ・・・・お嬢ちゃん・・・・。
エ:あ、有り難う・・・・ございます・・・。
酔:あ゛あ?!おぃ!こら!ちょっと待て!ナニ、余計なマネしてんだよ!こんのヤロ〜!!
(・・・と、ここでその人物のフードが取れる・・・・)
?:気安く触るんじゃあ、ありません!下郎の分際で!!
酔:ほ〜う・・・、このオレにケンカ売ろうってかい!!上等じゃあねーか!!
はんっ!そのキレーな顔に、二度と消えねーような傷つけてやろうかい!!
?:危ないから下がってなさい・・・・。
え:は・・・はい・・・・。
?:まだ私の間合いに入っているのに気付かないとは・・・、ここも質が堕ちたものよねぇ・・・・。
“わが忠実なる僕に命ずる、主の召喚に答えよ” 『召喚』!!
ガムラ・マサラ!汝らが敵は一つ!やっておしまいなさい!!
ガ:はは〜っ!
マ:心得ました!!
?:マスター、ちょっと申し訳ないけど、伝言役頼みますよ・・・・?
店:あ゛・・・・・(ガンッ!)えへ?
(そして、6階にようやく着いたアダナが目にしたのは・・・?)
ア:アレ・・・、なんだかエギドナが騒がしいけど・・・なんかあったのかな・・・?
ゲッ!こっ・・・これは!!
ソ:『ふん・・・これではまるで“血の海”だな・・・・魔法によるものだ・・・・。』
ア:な・・・・なんだって?!(ハッ!)そ・・・そういえば、エリアは?!どこにいる??!
そ、そうだ・・・、おぃ!マスター!マスター!目を醒ませ!!
店:ん・・・が・・・。
ア:おい・・・、ここで、5・6歳の少女を見かけなかったか?
(マスター、何も言わずに壁を指す)
ア:(な・・・、血文字・・?“E”“l”“m”“e”「ヱルム」・・・)な・・・っ!『ヱルム』だと?!
おい!一体どういう事だ!これは!!
店:(パクパクパク・・・)
“この少女の身柄は預かった・・・、返してほしくば、9階の『ラグザ』まで来い・・・・”
ア:(こ・・・っ、これは・・・、)『言霊憑依の術』・・・、それに、この声・・・・。