第三話 絶 対 者
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(さて、エルミナール、タルタロスたちと、友情を交わしたアルディナは、早速パーティ結束を“ギルド”の長老に報告、
そして、その翌日から、単独で動いていた時よりも難解なミッションに取り組む三人、互いに庇いあい、助け合いの精神を軸に、
着々とミッションをこなす三人の姿は、まさにギルドの鏡だといえます・・・。)
(酒場『エギドナ』にて・・・・)
ア:(ゴキュ・・ゴキュ・・・)ぷっはぁ〜〜!いや〜、やっぱ仕事の後の一杯はまた格別だよなぁ〜?
ヱ:(はぁ〜・・・)それはいいけど、また今回の依頼はすんごく大変でしたねぇ・・・、誰かさんのせいでっ!(ジロッ・・・)
ア:あ? え? ・・・あ〜ハッ・・・!(^フ^;;)>
いゃ〜悪い悪い! うっかり右と左、間違えちってさぁ・・・(ケラケラ・・・)
ヱ:そ〜の些細なミスが命取りになるんですよっ! 全く・・・、私の指示通りに動いていれば、被害も最小限で済んだのに・・・。
ア:あ・・・・は・・・・・、悪かったよっ! ほれ!ヱルムもそんな愚痴言ってないでさっさと飲めよっ!
ヱ:あ・・・、私アルコールは苦手・・・・(ンゴキュッ!) ぷはぁ〜〜!!(ヒイック・・・!) あ・・・、ちひゅうがまわっへるぅ〜〜(ぱったり・・・(@w@)~゜
ア:あ〜ら、伸びちまった・・・ダメだねぇ〜、アルコール弱っちぃヤツぁ・・・・。おぃ、タルタロス・・・、あんたイケるんだろ?
タ:なぁ・・・、アダナよ・・・、オレ達、このままでいいんだろうか・・・?
ア:はぁ? あんたも・・・、こいつみたいに、辛気くせ〜こと言おうってーのかい?(カンベンしてよ・・・)
タ:いや・・・、そうじゃあないんだ、なんか最近のオレ達・・・って調子に乗りすぎてやしないかと思ってな・・・。
『天狗』になってやしないかな・・・と、ふと思うんだ・・・。
ア:あぁ・・・、そりゃ確かにそうかもしれないよな・・・。
今、私達がやってるミッション、今までの私ら個人では出来っこなかったのに・・・、三人でやれば片付いちまうもんなぁ・・・。
そうだな、もちっと気を引き締めてかからにゃ・・・・。
エ:あっ! 皆さん、お待たせしましたぁ〜、ビールお代りですよ?
ア:オッ! エリア、頑張ってんな〜? いや〜、済まないね? おヤッさん! うちのエリア、預かってもらっといて!!
マ:いゃあ、お礼言いたいのはこっちの方ですやね、エリアちゃんが手伝ってくれるお陰で、こちとら大入り満員だ!!
タ:ほぉ〜・・・、じゃあ、ここの看板娘・・・ってワケだ・・・。
エ:いえ・・・そんなこと・・・、あれっ?! エルムさん、もう寝ちゃってますよ? 起こさないと・・・・。
ア:あ〜、そいつは疲れてるんだ・・・、そっとしといてやれ・・・。
エ:はいっ! 分かりました! あっ! いらっしゃいませぇ〜!!
タ:あんなに幼いのに・・・、健気だよねぇ、彼女・・・。
ア:あぁ・・・・(うと・・・)、そうだ・・・な・・・・(うと・・・・)。
エ:あっ店主さん、私、もう時間ですし、アダナ様も帰ってきた事ですから・・・、お先に上がらせてもらいます。
マ:あぁ、有り難うエリアちゃん、はい、これ今日の分。
エ:え・・・・、い、いいですよ・・・、こんなに・・・、それに、今日も一日無事、アダナ様が帰ってこられただけでも、私、嬉しいんです。
マ:そうかい、今の子になく良い子だよねぇ、エリアちゃんは・・・。
おっ! そうだ!! よし、じゃあオジさんが取っといてあげよう、後々で便利になるようにね・・・?
エ:はい、そうしてください、それに・・・、折角のご好意を無駄にしたくはないですし・・・。 それじゃ、お休みなさい!
マ:はい、お休み・・・。
タ:ふふ・・・、頑張るよねぇ・・・、おチビちゃんも・・・。なぁ、アダ・・・・・
ア:ス―――・・・・ス――――・・・
タ:なんだ・・・・こいつも、もう寝ちまったのか・・・・。
(しかし、ここでアルディナ、急にむくりと起き上がる・・・・が、なにやら様子が変である・・・・)
ソ:・・・・・(グイッ!) ふぅ・・・・飲みたらん・・・・。
タ:な・・・・、あ、あんた・・・オッさんか・・・?
ソ:なんだ、若僧・・・、キサマ、まだいたのか・・・・?
タ:な・・・なんだ、いちゃあ悪いってーのか・・・?
ソ:フ・・・・・、一杯付き合わんか・・・・どうだ・・・・?
タ:へぇ・・・・、なんだ、珍しいじゃないか・・・・あんたからなんて・・・。
ソ:そんな事はどうでも良い事だ、ヤるのか、ヤらんのか・・・・、どっちだ・・・・。
タ:それじゃ、遠慮なしに・・・・(グイッ!)
ソ:(グイッ!)・・・・ぷふぅっ! やはり口に合わん・・・、おぃ、『スペシャル』な『ブラッディ・マリー』をくれんか・・・。
タ:(へっ?! 『スペシャル』な『ブラッディ・マリー』??? なんだ・・・そりゃあ・・・)
マ:はぁ〜〜、お客さんも相変わらずですねぇ・・・んなもん飲んでると・・・・
ソ:うるさいっ・・・・・ つべこべ云わずにさっさとつくれ・・・!
マ:へィへィ・・・・
(と、ここでマスター、一旦、裏口の方に隠れる、すると、暫くしてからなにやら、ニワトリをシメたような声がする・・・・。)
マ:はいよ、『特製、ブラッディ・マリー』お待ち・・・・。
タ:な・・・っ! その紅、まさか・・・・。
ソ:(グビ・・・・) ち・・・、やはり不味い、どうもニワトリ臭くてかなわん・・・、やはり、ヤるのなら・・・、人の血が一番だな・・・・。
タ:な・・・なんだと! おいっ!!
(するとソロン、ヱルムの方を見やりながら・・・・)
ソ:フ・・・・、可愛い寝顔をしておる・・・。さぞかし、この娘の血は旨かろうてなぁ・・・・・。
タ:く・・・・っ!!
ブウゥゥン・・・!(仲間の危機(?!)に、自身の剣『丙子椒林』を呼び出すタルタロス)
ソ:冗談だ! バカ者!! 良いからそんな物騒なものはしまえ!!
タ:だ・・・だが、あんた今・・・・。
ソ:確かに、かつてのワシならそうしていただろう・・・。だが、今は違う、こやつの・・・、アルディナの体を借りている今はな・・・・。
それに、この者はアルディナの親友だ、アイツの“友”ならば、ワシの“友”と同じ事・・・、なぜにそんな酷いマネが出来ようか・・・・。
タ:へぇ・・・、魔族にも『友情』ってなものが存在すんのか・・・・。
ソ:まぁ・・・、ほんのごく僅かだがな・・・・。どうした、意外そうな顔だな・・・?
タ:あ・・・、いや・・・。 なぁ、オッさんよ・・・、あんた、アダナの事、正直どう思っている?
ソ:うんっ?! こいつの事か・・・? まぁ、中々にいい女じゃあないか・・・。
タ:いや・・・、そんな事じゃなくてな・・・、こいつはオレ達パーティのリーダーなんだ・・・。 なのに、指揮を後方のヱルムに任せちまってる・・・。
ソ:・・・・・・・・・・・・・。
タ:そりゃ、戦術・戦略はヱルムの方が、一枚も二枚も上手なのは、このオレもよく分かっている。
それに、彼女は『白魔導』(シー・アル・ジー)も使えるし、後方支援にはもってこいだろう、だが、それとこれとは違う!
やはり、パーティの指揮は、リーダーであるアダナが執るべきなんだっ!!
ソ:・・・・うつけが・・・・・。
タ:な・・・・なんだと??!
ソ:“うつけ”だといったのだ・・・、最近は言動もしっかりしてきたから、認めてきたものを・・・・。 それで?! 今までは何とかなってきたのだろう・・・。
タ:あぁ・・・、何とかしてきたさ・・・、前衛のオレ、中衛のアダナ、そして・・・後衛のヱルムとな・・・。
だが、それが通用しなくなったとき、どうするか・・・・。
ソ:なるようになる!
タ:ならなかった時は!!
ソ:その時はその時だ、どうにかすればよかろう・・・。
(そして、無理矢理アルコール口をにしたヱルム・・・ようやく酔いから目覚める・・・・)
ヱ:はぁうっ! あ・・・・あいたたた・・・なんか、頭が割れそう・・・。
ちょっとぉ・・・・、アダナさんっ・・・・、あんたがムリヤリ飲ませようとするから・・・・。
ア:(゚口゚)゚゚゚゚゚
タ:アル・・・・デイナ・・・?
ア:はうわっ!! あ・・・あれ? 私・・・・今まで何してたんだぁ??
ヱ:(はうぅぅ・・・)あんた・・・、ナニおかしな事言ってんのよ・・・、悪酔いしたんじゃないの・・・?
私、気分が悪いから先に帰らせてもらうわ・・・、お休みなさい・・・・。
ア:は・・・、あ、あぁ・・・、なぁタルタロス、なんか私変な事言ってなかったか?
タ:さぁな、じゃオレも先に帰らせてもらうぜ・・・。
ア:あ・・・、おぃ、ちょっと待てよぅ!
マ:お客さん・・・・・
ア:はィ・・・・・。
マ:お勘定・・・。
ア:済んません・・・・ツケといて・・・(^フ^;;)>