第六話 胎 動
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冥き・・・闇の中で、蠢動する何かがあるとすれば、
ここはそういうところ・・・・・なのかも、知れない。
フレンス・ブルグより、北東の方角。
かの地は、かつて猛威を振るった〔ヴァンパイアの王〕が統治していた場所だという。
かの地の名は、『ペトロ・グラード』・・・。
そしてここに、そのヴァンパイアの王の居城がある。
そう・・・・、今では廃墟と化した城が・・・。
―――――災いがあるのだとすれば――――それはこの地にあった――――
の、かも・・・・しれない・・・。
(今では誰も住んでいないとされる、この古城の玉座に、一人の少女が座っている模様である。 そして、そこに使い(で、あろうか?)のコウモリが入ってくる)
キィキィ・・・
少:・・・・そう、ありがと。 ふぅ・・・ん、退屈ね・・・。
・ ・・・(ふん)、私もこんな忌々しい呪縛さえなければ・・・・!!(ギリ・・・)
(すると、またもそこへ一匹のコウモリが入ってくる)
キィキィキィ・・・・
少:・・・・何?! 『西の洞窟』の、あの“リッチー”が??
(くっ!!) おのれ・・・、この私をこんな姿にした張本人が・・・!! この借りはいづれ!!! (うん? 待てよ・・・そうだ・・・!)
よいか、お前達、これから私の指図どおり動け。 よいな・・・事の次第、分かっておるな・・・・。
では行け!!
キィキィ!!
少:くふふふふ、見ておるがいい、ジョカリーヌよ。 お前には、この私以上の屈辱、恥辱を与えてくれる・・・。
ハッハッハッ・・・・。
ハーッハッハッハッハ!!