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(所変わって、ここは フレンス・ブルグ より少しばかり 北 に外れた遺跡にて・・・。
よくみれば、アダナ、ヱルム、タルタロス・・・そして、エリアとジョカリーヌの姿も見受けられる。 どうやら、ジョカリーヌの『特別クラス』のようである)
ア:あんっ・・・・あ〜〜、だっるぅ〜〜い・・・。 今朝早くからさぁ、エリアに叩き起こされちゃってさぁ・・・。(ふわぁ〜〜あ)
ヱ:あんたも・・・・あれだけ止めておいたのに、次から次へとお酒、口にするからですよ。
タ:す、スマン・・・、ちゃんと三分五厘と決めといたのに、歯止めが利かなくってなぁ・・・。
ヱ:別に、何もタルタロス様が責任感じる事じゃあありませんよ。 このウワバミの自業自得ですからねェ。
ア:うぃ〜〜ッ・・・すんまへん、反省してまふ。
(どうやらアダナ、今日は『特別クラス』の初稼動、そしてエリアと一緒の行動ということもあってか、反論しない(できない)らしい)
エ:アダナ様・・・大丈夫かなぁ・・・。
ジ:大丈夫じゃよ。 あれしきの事で、このミッションこなせぬようではハンター失格。 さすればライセンスの取り上げもありうるかものぅ。
ア:え゛ッ・・・え゛〜〜、ジョカリーん、そんなの勝手に決めないでおくれよぅ・・・。
{な、なぁ・・・ソロン、ちょっち今回だけ入れ替わってくんない??}
ソ:『ダメだ!! お前みたいなヤツは甘えやかすと、タメにならんっ!!』
ア:ちぇっ・・・なんでぃ、ケチっ!!(ぼそっ)
ヱ:は? 何か言いました?? ア:いいえ! なんでもないっす!! さぁ〜〜とっとと済まそうぜいっ!?
ジ:フフフ、そうそう、その意気じゃ。
[今回のミッションの説明]
今回のミッション、遺跡なのですが、この遺跡というのが、古来より魔界からの亡者達の侵攻を防ぐために作られた、
“遠大なる魔方陣”の一角なわけなのですが。 最近、この近辺で魔物、妖怪、化け物の類が出没するようになったのは、
この“魔方陣”の中の『魔法陣』がほころんだか、あるいは効力が失われたのでは・・・?
と、ジョカリーヌが推察したわけなのです。
そこで、自らの『特別クラス』のカリキュラムを発動させる事となったのです・・・・が
ワキワキ・・・・カキカキ・・・・
ア:おわ〜〜、いきなしスケルトンの軍団かよ・・・。(よしっ!)
大いなる魔神の盾よ、その力を発現せよ
『エクセル・ガード』!!
ヒュ・・・ヒュヒュ・・・・ピシィーーン!
ヱ:あなた方には、この私の鞭を味あわせてあげますっ! それっ!
『氷華凍波断』!!
ヒュンヒュンヒュン・・・・ピッシィ―ン!!(パキパキ)
タ:てめぇらなんぞにオレの剣を使うまでもねぇっ!! こいつで十分よっ!!
バキィッ!−☆
ア:あ、あはは・・・グーでかよ・・・。
エ:す、すごいですね!! 皆さん!
ジ:おや? そうかの? 大体このミッション一人用なのじゃからな。 このレベルにてこずっておるようではダメじゃよ。
エ:へえぇ〜〜・・・。
ア:ぃよぅし! 止めは覚えたてのこいつでっ!!
イン・ソール・マグナ・ネフティカ
“我が掌に宿りし紅蓮の力よ、契約に基づき、総てを焼き尽くせ”
『クリムゾン・フレィア』!!
ピカッ! ズドオォォォム!!
ジ:ほぅ・・・あの者、『古代語魔術』(ハイ・エィンシェント)を・・・。 エ:なんなのですか? それ・・・。
ジ:うむ、あれはな、遥か太古の言葉で綴られておった文字を解読して、ようやく近年になって扱える事ができるようになったものなのじゃ。
妾も多少なりとも扱えるがの・・・。
エ:ああ、あの・・・・あなたの洞窟で・・・でした・・・ね。(ギュ) ジ:・・・・うむ。
(高等魔術 ハイ・エィンシェント を使えるまでになったとは、最近のアダナは成長著しいようです・・・・・・が??)
ヱ:どわっちゃぁ〜〜!! ちょっ・・・ちょいと!! あっ、アダナさん?? わ、私まで燃えっ??!
ア:あっ! ごっめぇ〜〜ん! これ覚えたてなんで制御できねぇーんだ・・・。
ヱ:こっ・・・このオバカ!! それじゃあ何でこんなの発動させたりすんのよっ!!?
ああーっ・・・私の髪の毛がぁ・・・。(プスプス・・・)
ア:だっ・・・・だから謝ってるじゃんかよぅ・・・。(オロオロ)
エ:成る程・・・未熟なままですと、あのようになってしまうのですね・・・・(-フ-;;)
ジ:ヤレヤレ、仕方がないのぅ。 出でよ! 我が聖魔杖『アドヴェンズ・ディア』よ!!
“炎よ、我が杖に依りて、制御の礎とならん”
喰らうがよい・・・・。
『クリムゾン・フレィア』x2
ヒュ・・・ ゴオォォォ! ズドォ・・・ ズドオォォム!!
(一瞬にして炎の中に消える骸骨達・・・)
エ:(えっ?!)ええ? 先ほどとは呪文が違うようですが・・・・??
ジ:ふふっ・・・、今のはの『言の葉』というものじゃよ。 エ:『言の葉』??
ジ:うむ、先程のアルディナの術で行き場を失くした炎を、この杖に宿らせ、制御した後に放つ・・・というな?
古えでは『魔導士』と名のつく者達なれば誰もが扱えておったそうじゃ・・・。
エ:へえぇぇ、すごいんですね、ジョカリーヌさん。 ジ:まぁ、妾も魔導士の端くれじゃからの。
ア:へぇ〜〜・・・ヤレヤレ、助かったぁ〜〜。 一時は私まで・・・・って、あれ? どったの? ヱルム・・・。
ヱ:あんた・・・まさか、昨日資料室で見てた呪文、今ここで試しに使おうってんじゃあないでしょうねぇ?#
ア:あんれぇ〜〜? 分かったぁ?
タ:おいおい、カンベンしてくれよ・・・・。 ソ:『全くだ・・・』
ヱ:(ヒクヒク・・・・このバカは・・・) ねぇ〜え、あといくつ試すつもりぃ?
ア:あっ! え〜っとね・・・『インディス・クリミネイト』でしょ? 『ヴォイド・デストラクション』に・・・あれと、あれも・・・・で、全部で五つ!!
ヱ:
オン・アビラウンケン・ソワカ
“我、彼の者に反語を約束せり”
『鏡面律砕符』
さ、行きましょ、タルタロス様。
ソ:『おい、一つ忠告しておいてやるぞ、今後あの類の術は使わんことだ』 ア:へっ??! なんで??
ソ:『自分で創り出した炎に、自分が焼かれたいか!! ワシはゴメンだからな・・・』
ヱ:・・・・。(すたすた) あっ、ジョカリーヌ様。 ジ:やるのぅ、お主。 さりげなく『反語の法』をかけおるとは。
エ:『反語の法』??
ジ:うむ、今エルミナール殿がかけたのはな、術を唱えた術者自身に、その効力がそのまま返ってくるというものなのじゃ。
じゃから、迂闊にも先程のような強大な呪文を唱えるとなると・・・。
エ:アダナ様が・・・死ぬ?! ジ:まぁ、そのようなことはないじゃろうがな、そうじゃな? エルミナール殿。
ヱ:これに懲りてさえいてくれれば・・・ですけどねぇ。(はぁ)