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(そして、呂孟の自室にて・・・)
ア:へぇ〜〜、これがあんたの部屋・・・(うっッ!!) な・・・なんだい??こいつは・・・。(ゴク・・)
こんな変わった武器は、初めて見る・・・。
(ここの主人、呂孟の部屋には、色々な書物が散雑しているほか、もう一つ・・・壁に立てかけられた一つの長柄に目を奪われたようです。)
孟:部屋の中は散らばっとるが・・・まぁ、どこか座れるところにお座りなさい。
ア:あ・・・・ど、ども・・・。
孟:ほれ、まずは一献・・・。(トクトク・・・・)
ア:(おとと・・・)でわ、頂きまぁす・・・。(クイッ!) くぁぁ〜〜ッ!すっゲ・・・随分とキツイねぇ?これ。
孟:ははは、まぁ・・・60年は寝かせた老酒じゃからのう。
ア:老酒???
孟:うむ、この国独自の酒の事じゃよ。
(こうして・・・一献・・・また一献、と杯を重ねる二人・・・。 無論、そこには、ヤボな質問など、かわすまでもなく・・・・。
ですが、意外なことに、呂孟のほうからこう切り出してきたのです・・・。)
孟:なぁ・・・・アダナさん・・・。
ア:ウィッ!?
孟:あんたぁ・・・ワシの正体に疑問がおありなのじゃろうが・・・。
ア:・・・・・。(クイッ!)
孟:じゃが・・・今は何も言うて下されるな。 そのうち・・・本当の事を話す機会もあるじゃろうし・・・な。
ア:・・・・・。(クイッ!)
孟:一杯、一杯・・・・また一杯。 はは、ヤレヤレ、すっかり酔うたようだよ・・・。
ワシはこのまま寝るから・・・あんたも、自分の部屋へお戻りなさい・・・。
ア:ああ・・・、じゃ私も、適当なとこで切り上げとくよ。
(そして、半刻も立たぬうちに、大イビキで寝始める呂孟。 そして、それを見るアダナ・・・・。)
ア:ヘ・・・ッ、なんだかこっちが、先手を打たれた・・・って感じ、だねぇ。 このオヤジ、私が疑ってたの、見抜いてやがったよ。
ソ:『フ・・・・まるで・・・・・・だな。』
ア:はぁ?なんだってぇ??
ソ:『いや・・・なんでもない。 さて、ワシ等もそろそろ寝るとするか・・・。』
ア:(変なヤツ・・・。)
(自分の正体を疑っているアダナに、『いずれ話す機会がある・・・』とクギをさす呂孟。
しかし、その・・・“機会”は、実に意外な形で、しかも早くに訪れたのです。)