<四>

 

 

〔それよりも―――これでようやく、忌まわしき因縁の断ち切れるものと思い込み、

半歩ばかり踏み込みすぎてしまった者は―――・・・〕

 

 

清:し・・・しまっ――――(うっ・・・)

 

:覚悟ぉぉ――――!!!

 

―――鋭―――

 

―――崩―――

 

―――倒―――

 

―――破―――

 

 

 

 

〔それこそは―――すさまじくも華麗な連撃技だった・・・

 

 

左からの袈裟斬りに始まり、右下からによる足払いで相手の体勢を崩し、そこから体制を立て直さんとするところを、素早く左胴で払い、

息つく暇をも与えさせずに、すかさず右からの逆袈裟斬りによって相手を宙に浮かせたかと思うと・・・

そこから 止め の――――剣を左右交差させての、打ち下ろしの斬撃・・・

 

でも―――・・・これこそが、真・不敗の構えから繰り出されたる―――・・・〕

 

 

   極意     連ね五輪

 

 

清:ぐ―――・・・あぁぁ・・・・

 

小:ああっ―――清秀〜〜――――――!!!

 

 

:(うむ・・・)

 

 

――勝負あり――

――それまで――

 

 

〔修羅を啖らふ――羅刹・・・

それは、まさにその言葉通りだった・・・・。

 

先程までは、死合い展開を有利に運んでいたものを―――

それが・・・気がまれた―――と、いっていいのか・・・

 

しかし、まさにそれだったのです。

 

 

そして、これにより、修羅たる者は、修羅を啖らう者によってまれることとなり―――

ようやくこの死合いにも、一応の決着を見ることとなったのです・・・・〕

 

―――が―――

 

 

 

 

 

 

 

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