〔二〕
〔そして、その日の三時限目の、『古典』の時間――――――
見ると、ここの教頭先生が、この教科の担当の教師を伴い、慈瑠華のクラスに来たようですよ――――?
(しかもよく見ると、その教師“女性”のようですよ〜〜? そのことがよぅく分かる事として、廊下に出ていた、男子生徒の反応が・・・・)〕
男:(お・・・っ)お――――い! 教頭が、えっらい美人の先生連れてきたぞ―――?!!
男:えっ?! 美人―――ってどれくらいの??
男:そっりゃあ―――― もう!モデル真っ青の!!
慈:へ――――っ?! モ・・・モデル並ぃ??!
あ・・・ありえねぇ〜〜 絶ッッ対ありえねぇ〜〜〜。(ガタガタ・・・)
教:あぁ〜〜〜これこれ、皆座りなさい。
え〜〜〜――― 実は、小林先生が、不慮の事故に巻き込まれて、重態になったので、
代わりとして、半月後の10月から赴任のところを、急遽今月から来る事になった先生を紹介します―――
あ〜〜・・・先生、どうぞこちらに・・・・
先:はい――――。
〔教頭先生からの紹介を受け、噂の美人教師登場―――!
その出で立ちは、
紫のスーツに
目には銀縁眼鏡
という、少しお堅いイメージの女(ひと)が・・・・
でも、男子生徒のみならず、女子生徒の反応がこれまた・・・〕
男:うっわァ・・・・すっげーキレぇ―――・・・
冴:へぇぇ・・・・ この人が、朋の言ってた・・・・
朋:(って・・・)あれぇ―――?
慈:な゛・・・・。(ンガ・・・)
冴:アレ?どうしたの? 朋。
朋:(あの人・・・) ねぇねぇジル、あの人・・・って、あの人だよねぇ?
(って・・・)ジ、ジルぅ??
慈:う・・・・ウソだぁぁ〜〜〜! でったいウソだぁぁ〜〜〜っ!!
朋:―――は??
先:え・・・ 始めまして、今日からこの教科を担当する事となりました、
黒江崎婀娜奈
と、いう者です。
どうか、末永くお引き回しのほどを・・・。(にっこり)
女:な、なんて・・・お淑やかで・・・・お上品そぉ・・・
男:オレ、まぢで惚れちゃいそぉ・・・♡
冴:(は・・・あ・・・)す、すばらしい・・・なんて、丁寧すぎる挨拶なのでしょ・・・(うっとり)
朋:あの人・・・実は教師だったなんて――― でも、とてもよくお似合い・・・・(うっとり)
慈:(ぅはぁ〜〜・・・いいよ、ちみらは・・・・あの人の本性知らないんだから・・・)
私は、そうゆうの知ってるから・・・今の挨拶でも、ウソ臭く聞こえるんだもんなぁ〜〜・・・・。(はぁう)
〔そぅ――― なんと、大方のお察しどおり・・・
その新任の教師とは、あの婀娜奈女史だったのデス。(でも、まァ・・・・彼女美形やからねぇ??)
そしてそして――――〕
婀:はい、それでは、早速授業を始めることといたしましょう――――
男:そっれよりさぁ――― 先生、結婚してんの―――? それとも、独身―――?
婀:うふふ・・・・それは、な♡い♡し♡ょ♡♡ それでは、教科書の52pを開いて―――
男:ねぇねぇ――― 授業よりさぁ・・・オレ達、先生の事が、もっと詳しく知りたいなぁ―――
婀:うふふ・・・・そぅねぇ・・・・それじぁ。
先生、まだ、結婚してなくて、独身だけども・・・・君達みたいな、幼いのには――― 興味もてないなぁ・・・。
慈:(うっわ・・・よく言うわ・・・昨日、私を襲いかけたお人が―――)
婀:はい――― そんな事より、授業のほう、再開しましょ―――
男:ねぇ――― 先生・・・・おっぱいおっきいようだけど、何cm? ひょっとして・・・・Hカップ??
婀:・・・・・・ねぇ、君達――――
〔おっと―――?! 今の・・・生徒のセクハラ発言・・・これにはさすがに怒ったか―――
に、見えたのですが・・・・〕
婀:イイ加減にしないと、先生、怒っちゃうぞ――― コラっ――――♡(うぃんく)
男:(うっわぁぁ〜〜〜かっわえぇ〜〜〜)
冴:(あぁ―――・・・普通の先生なら、あんなこといわれたら、怒ったりするのに・・・・ステキ―――)(うっとり)
朋:(人間・・・・出来てるんだわぁ―――)(うっとり)
慈:・・・・・。
(あ゛は・・・そうやって、いつまで猫かぶり通すつもりなんだろか・・・・この人。)(←そこはかとなく不安)
〔――――・・・と、まあ、万事がこの調子のようなのでぃす。〕