<五>

 

 

〔しかも―――下手人らしき女の口からは、“ある事”を示唆すべき物事が語られだし・・・〕

 

 

婀:えっ?!ああ―――いや・・・その、ね?

  よ、羊羹買おうと思ったらさぁ・・・

陣:思ったら―――?

 

婀:さ・・・財布落としてたのに気づいてなくてぇ〜〜

母:気付いてなくて?

 

婀:それでぇ〜〜―――・・・

  私のヌーぶら姿、見ホーダイ〜♡ ッてなことで手を打っちゃったんだけどさぁ〜・・・

慈:(ヌーぶら姿 見ホーダイ〜)・・・・って、何なんデスか―――それ・・・(ヒク)

 

婀:でもぉ〜・・・さ?●輪ギリギリまで見せたんだよ?

 

陣:<ブッ―――!>(はなぢ)

慈:ぁあああ!陣君!!

  つか、婀娜那サン!・・・あそこでそんなコトしたんスか?!!

 

婀:え゛え゛〜ッ、だってぇ〜仕方ないぢゃん―――

  背に腹は代えられなかったことなんだしぃ―――

 

慈:(背に腹は〜〜・・・って、普通やるかなぁ―――そこまで・・・)

  ――――って・・・師範・・・。

 

綺:#〔怒髪天衝〕#

婀:魚ッ!!

 

 

出てけぇ〜〜この馬鹿もんがぁ―――っ!##

 

 

〔なんとも・・・婀娜那、お金がない分自分の ナイス な バディ で、補おうとしようとしたようでつが・・・

そこはそれ―――当然の如く綺璃惠からの怒りを買ってしまうこととなりまして・・・〕

 

――げしっ!――

 

婀:あ゛い゛い゛っ―――!

綺:ッっ―――たく・・・塩を撒いとけ!塩を!!

 

〜ぴしゃんっ☆〜

 

婀:つつ〜〜あ―――いててて・・・

  き、綺璃惠さぁぁ〜〜ん!開けて―――開けて下さいよぅぅ〜〜!!(どんどんどん!)

 

綺:やかましぃ―――!“真蔭”の名を貶めよって・・・この、バカめが!!

  キサマは当分―――ここの敷居をまたぐのは禁止だっ!!#

  とっとと帰れっ―――!##

 

婀:い゛い゛〜〜ッ・・・そ、そんなぁ―――・・・

  (がっくり↓)・・・・わかりましたぁ―――(とぼとぼ・・・)

 

 

〔なんともきついお達し―――向こう一週間・・・ではなく、おそらく綺璃惠の怒りのほとぼりが醒めあがるまで、

『練武館』の敷居をまたぐことは禁止――と、いう厳罰を科せられ・・・

 

それでも、何一つ抵抗することすらなく、婀娜那はその罰を受け入れる形で・・・独り道場を後にしたのでした。

(嗚呼〜それにしても、その背に哀愁の漂っていることか・・・)

 

 

陣:―――大丈夫なんですかね?婀娜那先生・・・。

慈:えっ?ああ―――まあ、『自業自得』な、わけなんだし・・・

  それに、師範の怒りも一過性のモンだと思うから、そんなに引きずるようなことはないと思うよ?

 

 

〔ジルちゃん・・・そりゃ甘い、甘いですよ〜?

なんといっても、引きずりますよ?特に『食い物』関係は―――ね。(そこかい!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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