<六>

 

 

〔しかも、婀娜那に降りかかった災厄はこればかりではなくて、

彼女も思うところがあり、心当たりのある場所―――そう、隣り街のあの公園・・・一女学生を救った場所―――に、向かい、

そこをくまなく探したのですが・・・・〕

 

 

婀:(はぁぁ〜〜・・・)なかったんだもんなぁ〜〜―――・・・。

  それにぃ・・・あん中に結構入ってたしぃ〜〜、もったいないことしちゃったんだよなぁ〜〜(しょぼりんこ)

 

♪―――キ〜ン コ〜ン カ〜ン コ〜ン―――♪

 

婀:あ゛・・・始業の予鈴だ・・・・

  デモほぉ〜〜〜ヤル気おきんなぁ〜〜〜―――・・・(ボボ〜ン・・・/士気低下)

 

 

〔まあ―――なんにしても、その時偶然居合わせた者に拾われたんですから、ないのは当然なんですが・・・

彼女がおった心の傷は相当に深いようでありまして、それが授業中でも顕著に現れてきてしまい・・・〕

 

起立―――ッ 気をつけ――――ッ 礼――――ッ

 

婀:あ゛〜〜〜―――・・・(ぼ〜)

 

慈:(うっわぁ〜〜―――婀娜那さん、見るからにヤル気がなさげ・・・)

 

 

婀:―――――・・・・・。

千:(神代千代子;ジルのクラスの委員長)

  あ、あの・・・先生、早く授業始めてください。

 

婀:あ゛〜〜〜――――あ゛?

  授業―――?? 授業――――・・・・(ガクゥ〜↓)

 

慈:(そ―――そりゃまあ、心情としちゃあ分からなくもないけど・・・

  何しろ、財布落とした上に、師範に怒られたんだからさぁ―――・・・

 

  でもぉ、それとこれとは別問題・・・)

 

 

千:ヤ・・・ヤル気―――でろ〜〜!

婀:―――――・・・・。(ずボボ〜ン/やる気さらに低下・・・)

 

千:ヤ、ヤル気でろ〜〜――――!!!

 

慈:(あはは〜〜・・・千代さんの“ヤル気出ろ〜!”でもさらに落ち込んでちゃ・・・世話ないよなぁ〜。

  ――――でも、本当に大丈夫なんだろか??)

 

 

〔―――と、まあこういう風に、明らかにやる気のない顔で臨んでいるわけだから、当然こうなってしまうわけで・・・(爆)

ジルのクラスの級長から、励ましのオーラ供給作戦が取られたものの、いかんせん重症のものには手遅れなわけであり・・・(苦笑)

 

ですが―――この後少し持ち直しまして、最後の力を振り絞って発せられた一言が・・・〕

 

 

婀:あ゛〜〜〜――――皆さん・・・よく聞いて下さい。

慈:(あ・・・・っ、持ち直したのかな?)

 

婀:先生、なかなかやる気がおきてこないんで、この時間は自習とします―――

慈:(あ゛・・・・そっちの方向に行っちゃったか〜〜

  まぁ〜ねぇ〜・・・そちらも妥当といえば妥当なんだけど・・・・

 

  ――――次の休憩時間に、励ましにいってあげますか・・・)

 

 

婀:では、この辺でぇ〜〜―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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