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(そして、その後―――何者かの通報によって(恐らくは、サヤ)、この、ただならぬ現場に駆けつけた警官が二人・・・
それは、あの―――ナオミと、バーディーが・・・)
ナ:おい、一報もらって、駆けつけてきたぜ・・・
サ:ああ、すまねえな・・・
バ:(あ・・・・) ・・・・・。
ナ:何を水臭い・・・アタシも、この人には、特訓やら、なにやら・・・随分と、世話になってるからな・・・
サ:そうか・・・・そうだったな。 それより、どうした、バーディー。
バ:・・・あなた達がここにいる・・と、いうことは・・・
婀:いや・・・これはその・・・
ジ:勘違いするではない、今、この場におるのは、神としてではない。
人間、個人として、立ち会うておるのじゃ。
バ:そうか・・・そいつは、どうも。
ナ:〔バ、バーディーさんっ!!〕
ジ:それより・・・何をグズグスとしておる、早う救急の手配をして給れ。
バ:あ、ああ、分かった・・・(ピッピッ・・・) ああ・・・もしもし・・・
ナ:・・・・。(おひぃさん・・・)
ジ:・・・・。(ジィ・・・)
ナ:・・・・ん?どうかしたの?Jokaさん。
ジ:いや・・・なんでも、ない・・・。(ザ・・・ッ)
ナ:・・・・。(おかしなの・・・)
婀:・・・・申し訳ございませぬ・・・。
ジ:・・・なにが・・・ですかな?
婀:このような事がなければ・・・あなた様は、今頃、元の世界に帰って・・・そして、女禍様と入れ替わっていたでありましょうに・・・
それを・・・・真に、申し訳ない―――っ!
ジ:別に・・・気にされることではない―――、それよりも、良きお方のようでありまするな、大事にしなさるがよろしい―――。
婀:真に―――辱(かたじけな)いっ!!
ジ:ところで―――先程、おひぃさんに寄り添っていた女性は?
婀:は―――?あ、あぁ・・・ナオミ殿の事でありますか・・・あの者が何か―――?
ジ:ほぅ―――なるほど、ナオミ・・・と、申すのか―――
婀:あの、ジョカリーヌ様??
ジ:あの者―――何か、その身体について、なにやら訴えてはおりませなんだか―――?
婀:身体の―――?いいえ、サヤ殿や、臾魅殿からは、特にそのような・・・それが何か?
ジ:そうか―――今は、特に何も―――か・・・いや、分かり申した、こちらの事ですので、あまり、気にはせんで下され・・・
婀:は、はあ・・・・そう・・・ですか――――
(そこで交わされた会話、その時、バーディーが放った問いかけに、婀陀那が一瞬躊躇するも、ジョカリーヌ様が、上手くフォローを入れたようです。
(その後、妙な緊張が一瞬走るのですが・・・)
しかし、それより、奇妙に移ったのは、ナオミをじっと見つめるジョカリーヌ様が・・・
その、彼女の視線に気付いたナオミは、どうかしたのかと、問いかけたようですが・・・ジョカリーヌ様は、なんでもないと、その場を去ったのです。
そして、今回の事を、しきりに詫びる婀陀那に、別の諮問を取ってかけたジョカリーヌ様・・・それも・・・
ナオミの・・・・そう、おひぃさんではなく、ナオミの体に、何か変調が起こっていないか―――と、聞いたようなのです。
そして、婀陀那は―――同じく、狩り手の、サヤや臾魅達からは、そんなことは聞いていない―――と、答えたのです。
この―――、一見して、なんのたわいもない会話が・・・後の、ある事に結びつこうとは、
その時は、想像だにしえなかった事に、違いありません・・・。
しかも、それを示唆するか・・・の、様な、この方の、このお言葉・・・・)
ジ:(そうか―――、今までに、何もない―――と、いうことは、 まだ、あれは、 目覚めておらぬようじゃな――――)