<肆>

 

 

(さて・・・一応、エリアちゃんとの間で生じた誤解も難なく解け、アダナとヱルムのいる長老室に向かう二人、

と、すると・・・?)

 

 

女:さぁ〜〜て・・・・これからどうしよ・・・・

ガッ!−☆

女:おひゃ?!

びったぁ〜〜ん!

 

 

エ:な・・・・なにやってんですか、女禍さん。

 

女:あたた・・・・んもうっ!やぱしこのスカートの裾、長すぎなんだってばよぅ!

  まぁた踏んづけて、スッ転んじまっただによ・・・。

 

エ:(う・・・うぅむ・・・これは前途多難ですわね・・・・(―フ―;;)

 

 

(あらら・・・・また、やっちゃったぁ?でも・・・今回はエリアちゃん一人だったんで、アダナのように不審がられることは、なかったようなのですが・・・・

では、その長老室にて。)

 

 

ア:オッ、出てきたぜ。

ヱ:どうだった?エリアちゃん、何か面白い事わかった?

 

エ:ハイッ!おかげさまで。 流石は、ジョカリーヌ先生ですよね?

女:あ・・・・あははは・・・しょ、そうですわのね。(←ばれまい、ばれまいとして、テンパッテまフ。(^^;;)

 

エ:・・・・・。(^フ^;;)(大丈夫かな、この人・・・。)

 

 

(な、何の差しさわりのないはずの会話なのに・・・・女禍さま、そりゃちょいとあんた、緊張しすぎなのでは??

 

と、まあ、話の方向性を変えるために、女禍さまが切り出した提案というのが・・・?)

 

 

女:あっ、そだ。 皆さぁ、お腹すかない? なんなら、妾が作ってあげよーか?

 

ア:・・・・へヱっ?!ジ、ジョカりん、料理なんか出来たの?

ヱ:初耳ですよね・・・。

 

女:(あいや〜!やっちまったぁべか??)

い・・・いや、まぁ―――その―――、いわゆる一つの・・・ノゥある鷹は爪隠す・・・・なんちて―――ってのは、ダメ??

 

ア:ま、まあ・・・作りたいんだったら作れば?

ヱ:止めろ・・・っていうわけにもいきませんしねぇ。

 

女:えっ?!えっ?!!ふんとにィ? ぅッわ−よかった、私ャまた、断られるかと思ったよ、言ってみるもんだわさねぇ〜。

 

エ:(おいおい、地が出てるッちゅーに・・・(― ―;;)

  じ、じゃあ、私がお手伝いいたしましょう、ジョカリーヌ先生。

 

ヱ:あ、それでは私も・・・。

 

ア:私は、やんないよ―――ッと。

 

女:あら、どうして?

 

ア:そりゃ、私はどっちかッつ――と、食べ専門だもんね――。

 

女:あ、そう。(なんか、サヤちんみたいなヤツだわね。)

 

  ぅしっ!ならばいざゆかん!戦場へっ!!

 

エ:(せ、戦場・・・って・・・(― ―;;)

ヱ:(ジ、ジョカリーヌ様??)

 

 

(なんと・・・女禍さま、ここでお料理作る・・・っていってますけど、なんだか本物のジョカリーヌ様は、しないってよ?

でも、アダナとヱルムの二人は、 お好きにどうぞ・・・ とは。

 

に、しても、女禍さま、不用意な発言をして、ヱルムさんから疑惑を持たされたようですが・・・?

 

それはさておき、お台所にて・・・・。)

 

 

女:お鍋〜お鍋〜〜に・・・・包丁に、おたま、おたま。 あ、それとまな板は―――ッと・・・って、あれ?

  まな板ないんだ、ンじゃあこの板を代用にしちゃお。

 

エ:は・・・・。(ぱちくり)

 

女:それから音調味料・・・っと。  油に、砂糖、塩、醤油・・・は、流石にないか、あれ?これなんだろ・・・・(ペロ)

  ふんむ・・・なんかに使えそうだね、とッとこ、それから、酢に、トンがらしに・・・・

 

ヱ:ほ・・・・。(て、的確に探してますね・・・)

 

女:そいから、お次は食材。  今日は〜〜ッと、おッ、こりは鳥の肉だね、それに・・・おネギと、ニンジン・ピーマン・タマネギ・・・

  おや?これは・・・(くんかくんか)柑橘系かァ・・・よぉし、仕上げに使えそうだね。

 

  ぃよおぅし、これだけあれば何とかなるッしょ? でゅわ!くっきんぐ・たぁ―――いむッ!

 

テケテケ テンテン テンテンテ〜〜〜ン!♪

 

チィ―――ン〜☆

 

女:ホい、でっきあっがりぃ〜〜!

 

エ:は・・・・

ヱ:あの、なんなんですか?これ・・・

 

女:ムフフ〜ン、ジョカリーヌ様、特製の 鳥のブツ切り、とろみあんかけソース な−−のぢゃ!

 

ア:フぅ〜ン、どれ・・・?(パク) おッ!こいつは意外とイケるねぇ〜!

ヱ:えっ?!本当に?

 

エ:(パク・・・)あ・・・っ、本当だ・・・。

  この、甘酸っぱい味と、最後にさりげなく使ったユズの皮が・・・・・すっごくマッチしてる・・・。

 

女:えッへ――ン!どぉーンなもんじゃいっ!(鼻たーかだか)

 

エ:あのぉ・・・このお料理の作りかた・・・私に教えてもらえませんか?

女:えっ?!別にいいじゃよ?

 

エ:えっ!?本当ですかぁ〜? うっわ――い、やったァ! これでアダナ様に、食べてもらえるお料理のレパートリー増えちゃった

  さっすがは、異界のお料理ですよねっ

 

女:うんっ!そだね

 

 

ア:は・・・・?!(カシャァ――ン)

ヱ:え゛?!!

 

エ:(あ゛・・・・っ!!)

 

女:(ほえ?)

 

 

ア:お・・・っ、おい、エリア?い、今なんつった?

ヱ:い、 異界 の お料理 ・・・・ですって??!

 

エ:ひ・・・(し、しまったァァ・・・わ、私ったら、ついうっかり・・・・) あ・・・あぅぅ・・・そ、それは、そのぉ〜〜。

 

女:なぁーに言ってんのじゃ!この子は、 意外においしい料理 って言ったのじゃよ−。

 

 

ア:は・・・・はぁ・・・そうなの?

ヱ:・・・・。(じぃぃぃ・・・)

 

 

(なんと・・・・普段しっかり者のエリアちゃんが、ここで珍しく大失態を・・・

と、言うのも、今言ったように、女禍さまが作った昼食の料理を、事もあろうに“異界の料理”・・・って、それを聞き逃すはずもないアダナとヱルム。

 

しかし、女禍さま、それは聞き間違い・・・と、諭したようですが、一方のヱルムさんは、疑惑の目線でエリアちゃんと、女禍さまを見ていたわけで・・・)

 

 

エ:あ・・・あぃぃぃ・・・・(::―x―)

 

女:これこれ、こんな幼い子の揚げ足取るようなマネしないのッ!イケない事じゃよっ??!

 

ヱ:・・・・・はァい、分かりました・・・・。

 

女:うんうん、よしよし

 

 

 

 

 

 

 

 

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