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(さて・・・一応、エリアちゃんとの間で生じた誤解も難なく解け、アダナとヱルムのいる長老室に向かう二人、
と、すると・・・?)
女:さぁ〜〜て・・・・これからどうしよ・・・・
ガッ!−☆
女:おひゃ?!
びったぁ〜〜ん!
エ:な・・・・なにやってんですか、女禍さん。
女:あたた・・・・んもうっ!やぱしこのスカートの裾、長すぎなんだってばよぅ!
まぁた踏んづけて、スッ転んじまっただによ・・・。
エ:(う・・・うぅむ・・・これは前途多難ですわね・・・・(―フ―;;)
(あらら・・・・また、やっちゃったぁ?でも・・・今回はエリアちゃん一人だったんで、アダナのように不審がられることは、なかったようなのですが・・・・
では、その長老室にて。)
ア:オッ、出てきたぜ。
ヱ:どうだった?エリアちゃん、何か面白い事わかった?
エ:ハイッ!おかげさまで。 流石は、ジョカリーヌ先生ですよね?
女:あ・・・・あははは・・・しょ、そうですわのね。(←ばれまい、ばれまいとして、テンパッテまフ。(^^;;)
エ:・・・・・。(^フ^;;)(大丈夫かな、この人・・・。)
(な、何の差しさわりのないはずの会話なのに・・・・女禍さま、そりゃちょいとあんた、緊張しすぎなのでは??
と、まあ、話の方向性を変えるために、女禍さまが切り出した提案というのが・・・?)
女:あっ、そだ。 皆さぁ、お腹すかない? なんなら、妾が作ってあげよーか?
ア:・・・・へヱっ?!ジ、ジョカりん、料理なんか出来たの?
ヱ:初耳ですよね・・・。
女:(あいや〜!やっちまったぁべか??)
い・・・いや、まぁ―――その―――、いわゆる一つの・・・ノゥある鷹は爪隠す・・・・なんちて―――ってのは、ダメ??
ア:ま、まあ・・・作りたいんだったら作れば?
ヱ:止めろ・・・っていうわけにもいきませんしねぇ。
女:えっ?!えっ?!!ふんとにィ? ぅッわ−よかった、私ャまた、断られるかと思ったよ、言ってみるもんだわさねぇ〜。
エ:(おいおい、地が出てるッちゅーに・・・(―
―;;)
じ、じゃあ、私がお手伝いいたしましょう、ジョカリーヌ先生。
ヱ:あ、それでは私も・・・。
ア:私は、やんないよ―――ッと。
女:あら、どうして?
ア:そりゃ、私はどっちかッつ――と、食べ専門だもんね――。
女:あ、そう。(なんか、サヤちんみたいなヤツだわね。)
ぅしっ!ならばいざゆかん!戦場へっ!!
エ:(せ、戦場・・・って・・・(―
―;;)
ヱ:(ジ、ジョカリーヌ様??)
(なんと・・・女禍さま、ここでお料理作る・・・っていってますけど、なんだか本物のジョカリーヌ様は、しないってよ?
でも、アダナとヱルムの二人は、 お好きにどうぞ・・・ とは。
に、しても、女禍さま、不用意な発言をして、ヱルムさんから疑惑を持たされたようですが・・・?
それはさておき、お台所にて・・・・。)
女:お鍋〜お鍋〜〜に・・・・包丁に、おたま、おたま。 あ、それとまな板は―――ッと・・・って、あれ?
まな板ないんだ、ンじゃあこの板を代用にしちゃお。
エ:は・・・・。(ぱちくり)
女:それから音調味料・・・っと。 油に、砂糖、塩、醤油・・・は、流石にないか、あれ?これなんだろ・・・・(ペロ)
ふんむ・・・なんかに使えそうだね、とッとこ、それから、酢に、トンがらしに・・・・
ヱ:ほ・・・・。(て、的確に探してますね・・・)
女:そいから、お次は食材。 今日は〜〜ッと、おッ、こりは鳥の肉だね、それに・・・おネギと、ニンジン・ピーマン・タマネギ・・・
おや?これは・・・(くんかくんか)柑橘系かァ・・・よぉし、仕上げに使えそうだね。
ぃよおぅし、これだけあれば何とかなるッしょ? でゅわ!くっきんぐ・たぁ―――いむッ!
テケテケ テンテン テンテンテ〜〜〜ン!♪
チィ―――ン〜☆
女:ホい、でっきあっがりぃ〜〜!
エ:は・・・・
ヱ:あの、なんなんですか?これ・・・
女:ムフフ〜ン、ジョカリーヌ様、特製の 鳥のブツ切り、とろみあんかけソース な−−のぢゃ!♡
ア:フぅ〜ン、どれ・・・?(パク) おッ!こいつは意外とイケるねぇ〜!
ヱ:えっ?!本当に?
エ:(パク・・・)あ・・・っ、本当だ・・・。
この、甘酸っぱい味と、最後にさりげなく使ったユズの皮が・・・・・すっごくマッチしてる・・・。
女:えッへ――ン!どぉーンなもんじゃいっ!(鼻たーかだか)
エ:あのぉ・・・このお料理の作りかた・・・私に教えてもらえませんか?
女:えっ?!別にいいじゃよ?
エ:えっ!?本当ですかぁ〜? うっわ――い、やったァ! これでアダナ様に、食べてもらえるお料理のレパートリー増えちゃった♡
さっすがは、異界のお料理ですよねっ♡
女:うんっ!そだね♡
ア:は・・・・?!(カシャァ――ン)
ヱ:え゛?!!
エ:(あ゛・・・・っ!!)
女:(ほえ?)
ア:お・・・っ、おい、エリア?い、今なんつった?
ヱ:い、 異界 の お料理 ・・・・ですって??!
エ:ひ・・・(し、しまったァァ・・・わ、私ったら、ついうっかり・・・・) あ・・・あぅぅ・・・そ、それは、そのぉ〜〜。
女:なぁーに言ってんのじゃ!この子は、 意外においしい料理 って言ったのじゃよ−。
ア:は・・・・はぁ・・・そうなの?
ヱ:・・・・。(じぃぃぃ・・・)
(なんと・・・・普段しっかり者のエリアちゃんが、ここで珍しく大失態を・・・
と、言うのも、今言ったように、女禍さまが作った昼食の料理を、事もあろうに“異界の料理”・・・って、それを聞き逃すはずもないアダナとヱルム。
しかし、女禍さま、それは聞き間違い・・・と、諭したようですが、一方のヱルムさんは、疑惑の目線でエリアちゃんと、女禍さまを見ていたわけで・・・)
エ:あ・・・あぃぃぃ・・・・(::―x―)
女:これこれ、こんな幼い子の揚げ足取るようなマネしないのッ!イケない事じゃよっ??!
ヱ:・・・・・はァい、分かりました・・・・。
女:うんうん、よしよし♡