<伍>
(・・・・・しかし、これでヱルムさんの誤解が解けたわけではなく、よりいっそう不信感が増していったようでして。)
〜読書中〜
女:フンフンフン〜♪(ペラ・・・)
〔実は、今この方が読んでるのは、こっちの世界での、ファッション雑誌みたいなもの・・・・(^^;;)〕
ヱ:・・・・・。(じぃぃ・・・・)
〜おやつの時間〜
女:うぅ〜〜ん、実においちい紅茶じゃよねぇ〜。(ズズズ・・・・)
ヱ:・・・・・・。(じいぃぃぃ)
〜おトイレにても?〜
ヱ:・・・・・。(じぃぃ)
女:にょ・・・おわっ!なんじゃそ・・・。 な、何をやっておるのかッ!ヱルムちゃんっ!!
ヱ:・・・・ちッ!−☆
〜(なんと・・・)お風呂場にて〜
ヱ:(ぱっちり) |◎|
女:(ブッ!!) は・・・わ・・・(く、空中から・・・・目???)
こ、こりゃ――っ!たれじゃあ!覗いておるのはあっ!!
ガサガサ・・・
女:い゛・・・え゛っ!?ふ、風呂場の・・・外??(ヒク・・・)
ほ、ホントにおったというのか・・・覗き魔が・・・?(ゾ〜〜〜〜(―フ―;;)
ゆ、油断ならんところじゃのぅ・・・ここは・・・・。
(明けて翌日、あれ以来、疑惑の目で見られ続けられることに疲れ、すっかりやつれ果てた、女禍さまがいたわけでして・・・・
その、彼女に近寄る、小さな影が一つ・・・)
女:はぁぁ・・・・ちかれた・・・。
に、してもましゃか、寝る時でさえも、見張ってんだからにゃ〜〜おひぃ・・・ぢゃなかった、ヱルム・・・って子。
こりは、誤解とくのに大変ソーだわ。(はぁぁ〜〜〜)
エ:ご、ごめんなさい・・・私も、うっかりあんな事さえ言わなければ・・・。(ぐしっ)
女:あ・・・っ、あぁ・・・エリアちゃんには、全く関係のないことにゃそよ。
はぁ〜〜これからは私も、もちッと自嘲せねぼ・・・・(女禍さま、字、ちがふ・・・・それを言うなら 自重 (―フ―;;)
エ:ホント・・・済みません・・・。(反省)
(ところ変わって、長老室でのヱルムと、アダナの会話)
ア:お〜〜い、きったぜ。 で、なんか用か。
ヱ:あの・・・、昨日からのジョカリーヌ様、ちょっと変じゃあないです?
ア:あぁ〜〜あれ・・・。 そんの事なら、心配ご無用。
ヱ:・・・・は??
ア:ちゃァ〜ンと、手は打ってあるってよ、そこんとこは心配すんなって。
ヱ:はあ・・・・それでは、具体的には、どんな手を?
ア:(フフフ・・・ン) そこはそれ。
昔ッから、ジョカりん知ってるヤツに、近付いてもらって、モノホンか、ど―だかを調べる・・・ってなスンポーよ。
ヱ:成る程、で?いるんです?そんな人が。
ア:いるじゃんかよっ♡ 一人だけ・・・・な。(フフフ・・・・)
ヱ:ふぅんむ・・・。 ・・・・・(はっ!)も、もしかして?!
ア:そっ、その・・・・もしかして。
(そして、お昼時に、その人物がやってきたのです。 自分の畑で取れた、野菜を持って・・・。)
女:さぁ〜ってっとっ、今日はなんにしよかね〜〜♡
?:ちょっと、よろしいかね?先生・・・。
女:えっ?!へっ??!は・・・はい。(ぱちくり)
?:ほれ・・・ワシですじゃよ。(ニコニコ)
女:え゛?ええ〜〜ッと・・・(カシャカシャカシャ・・・・)
ヱ:・・・・。(じいぃぃ・・・)
ア:ぅヒヒヒ・・・・。
エ:(うわっちゃあ〜〜、敵も中々にやるわね・・・ジョカリーヌ一番によく知る、このお爺さんよこしてくるなんて・・・・
さすがに、バレたかな?こりゃ・・・・)
女:(チィ〜ン!) あっ!そだそだ!坊主だ!坊主! なにやってんのかね、チミは。
ヱ:(あれま・・・・)
ア:(ほぉ〜〜〜)
ジ:・・・・。
エ:(ほわ・・・当たった・・・この人のあだ名を一発で・・・・)
ジ:(フ・ム・・・・) ところで、先生。 ワシんとこで作った野菜、料理してくれませんかのう。
女:うん、いいけど? じゃあちょいと見せて?
ジ:はい、これですじゃ。
女:ホぉ〜〜こりはこりは、大根に、小芋、それに・・・・キヌサヤだねぇ。
(ぅしっ!)あんがと、坊主、お陰でお昼のお献立、決まったぞよ?
(そう、そのある人物とは、ここの 元 長老のジョセフ=ベーリングだったのです。
その彼が持ってきた食材でひらめき、早速料理を始める女禍さま、そして・・・・それを見つめるかのように佇む老人。
そこには、恩師と教え子・・・・だけではなく、何か・・・こう、言いようのない、想いを秘めた男の目がそこには存在していたのです。)