<Y>

 

 

(そして―――その日の、ギルドでのお仕事が終わり、

約束通り、ジョカリーヌ様は、婀陀那の言うところの、『部役会』に、女禍様として、出席するようです。

 

ところで―――その場所は?というと・・・

ジョカリーヌ様が、昼間訪れた、『遼來軒』にて―――)

 

 

婀:あ―――今宵は、女禍様も、出席であらされるので、皆、忌憚なく、意見を発してもらいたい。

 

カ:(お・・・おい、ここんとこメッタとお顔見せてなかったのに・・・)

キ:(ど、どういう風のふきまわしでしょ〜か??)

シ:(し、しかも、きっちりと正装で来るなんて・・・!!)

チ:(う、美しい!!)

 

ジ:・・・・どうかしたのか?皆、意見があるのなら、言ってみニャいと。

 

カ:(し、しかも!あの口癖のまま!)

キ:(ほ・・・本物!??)

シ:(・・・・と、いうことは、天変地異の前触れ??!)

チ:(う、美しい!!!)

 

婀:(・・・こやつら・・・)あ゛―――ないのであれば、妾から一つ・・・

  女禍様、妾も、あなた様の命により、妖魔討伐の任を承っておりまするが、

  こちらには、すでに『狩り手』なる者達もおるのです。

 

ジ:ほほぅ――――。

 

婀:つきましては―――よろしく、彼の者達と、連繋を取り合い、共に妖なる者を、討伐しましょうではないか―――

  と、いうのが、妾の意見としてはあるのですが、いかがなものでしょう。

 

ジ:ム―――、婀陀那ちゃんの意見、尤(もっと)もではある、早速彼の者達に、つなぎをとりたいものではあるが―――?

 

婀:は―――、承知仕りました。 では、今宵などはいかがでしょうや?

 

ジ:今宵―――よろしい、善なるは急げと申す、案内してもらおう。

 

婀:御意―――。

 

 

(な、なんと・・・ KAKYOU のメンバー、久々に部役会に出た女禍様(正体は・・・ね?)に、驚いているようで、満足に意見すら出来ないよーでつ。

ま、まあ――それほど、この方が、来る・・・と、いうことと、しかも正装(ほれ、あの――古代中国の皇帝の服――のことだよ)で来てる・・・

と、いうのがめづらしかったようなのです。

 

そこで、婀陀那が代わりに出した意見―――と、いうのが、

サヤ達の『狩り手』と、協力しあって、―――妖魔討伐の任に当たる―――と、いうこと。

 

そして、狩り手の皆が集まっているであろう、シホの教会に赴くようです。

 

〜〜教会にて〜〜

 

そこでは、サヤ達が、今夜と、これからの計画を立てているようです、

そこへ――――)

 

 

サ:この前は、R地区だったな―――で、今回はD公園か・・・どうも、頻繁にうろついてやがるなぁ・・・。

バ:まあ・・・な、ヤツらは、こっちの都合なんぞ、考えてくれちゃいないこったし・・・

臾:ハぁ―――ちったあ休ましてもらいたいわ・・・

ナ:そう、贅沢も言ってらんないだろ?

 

 

婀:―――ご免!―――

 

 

サ:あ――・・・あ゛? おい、臾魅、お前、ここ鍵かけるの忘れたのか?

臾:ハぁ〜〜?なに、ゅうてんのや、最後に扉くぐったンは、アミさんやないですか。

ナ:あたしのせいにすな!

バ:はぁ〜〜―――なに内輪もめしてんだか、このバカどもは・・・

 

 

婀:なんじゃ・・・誰もおらぬ・・・と、いうより、一足遅かったのですかな?

ジ:・・・・それにしては、奥に気配を感ずる・・・

 

婀:なんと、そうですか・・・・ヤレヤレ、客人を待たすとは・・・・これ――!誰かおらぬのか――!

 

 

サ:あら?あの声・・・・

臾:よう聴けば、婀陀那はんのですなぁ・・・どないしはりましたんやろ。

 

 

(婀陀那と、ジョカリーヌ様が・・・・来た、のはいいのですが、どうやら狩り手の連中、

大事な話し合い(主に、仕手の計画など)をしているときは、誰も入ってこられないよう、入り口の扉に、鍵をかけていたようなのですが・・・

こう、いとも簡単に、第三者の侵入を赦してしまったのは、最後に入ってきた、誰かがかけ忘れた―――

そう、つまり、責任のなすりあいになってしまい・・・客人の二人を待たせる格好となってしまったのです。

 

そして―――)

 

 

サ:ん――――なんだ、やっぱ婀陀那・・・・に、Jokaぁ?!!

 

婀:これ、出迎えるのが遅いぞ。

ジ:まぁまぁ―――この者達も、何かと忙しいのではないのか――にゃ〜

 

サ:いや・・・まぁ・・・な。 そ、それにしても・・・Joka?お前、なんだって、そんなカッコで・・・

 

ジ:ん?ん―――まぁ気にするではないじょ。

 

サ:(気にするな―――つったって、気にしないほうがムリ・・・)

 

臾:なぁ―――ドン、きてたのだれやったん・・・・(って・・・)女禍はん??

ナ:オ、おい・・・神様自らお出まし・・・ってことは・・・・

 

バ:・・・・なんか、用なんですか・・・・?

ナ:(ああっ!ちょっちょっ!!バーディーさんっ! か、仮にも相手は神なんですよっ??!)

 

バ:・・・そんなことは知っちゃあいない、こっちには、こっちの 務め というものがある、

  それを邪魔するようなら、たとえ神とてご容赦いただく!

  

  それが、私の矜持だ。

 

ジ:(ほほぅ―――ここにも、骨のありそうなのがおるものよなぁ―――)(ニ・・・)

 

婀:それは、妾達とて同じ事、それに、今日ここに赴いたのは、何も邪魔だてしよう―――などということではない。

バ:・・・ほおぅ、なら、何のためにここに来たと・・・

 

婀:ナニ、お互い、やることは同じ事ゆえ、手を取り合って、協力いたそうではないか・・・・と、言うことですよ。

  レイテル=バルディア殿。

 

バ:・・・・断る・・・・と、言ったら?

婀:・・・ナゼ?断る理由など、どこにもないはずじゃが・・・?

 

ナ:(そうですよ!バーディーさんっ!ここは一つお互いに協力し合って・・・)

バ:お前は・・・口を吐(つ)くな!!

 

ナ:うっ・・・く。

 

バ:確かに―――、こちらは猫の手も借りたいほど、タイヘンなんだが―――、他に手を借りるまで、落ちぶれちゃあいない。

  自分ところの事は、自分達で何とかするさ。

 

  と、いうことで、協力の願い出、実にありがたくはあるが・・・お断りしよう。

 

サ:――――だ、そうだ―――こいつも、頑固なトコがあってな、スマねぇのな。

 

婀:ナニ、こちらは一向に構わぬよ・・・そちらの都合の一つも考えずに、行動に出てしもうた、妾のほうこそ非はある・・・赦されよ。

 

バ:――――こちらこそ―――さ、中に入って、計画を練り続けるぞ・・・・

臾:スまんな―――カンニンな―――?  婀陀那はんに、Jokaはん。

ナ:ちょっと、もったいないことしたな・・・・

サ:ほれ、グチ言ってないで、さっさと入れ・・・

 

 

(そう・・・そこで織り成されたのは、互いに手をとり、協力し合っていこう―――と、する神側と、

自分達の事は自分達でする―――と、言う人間側(狩り手)の主張だったのです。)

 

 

 

 

 

 

>>