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(そして、あくる朝・・・そこには、朝早くに起きたジョカリーヌ様(・・・と、言うより、この方リッチーだから、寝ないでも済むの)が、
“ここ(遼來軒)の手伝いをせぬのも、なんとも無下なる事”・・・と、思い、
お手伝いをするところから、ちょっとづつ・・・・な事に、なっていくようでありまつ。)
ジ:お早う―――ですにゃ〜
カ:お・・・っ、こっ・・・これは・・・お早いこって・・・で、何か用―――なんで?
ジ:ん――?うん・・・私も、ここにおいてもらっている以上は、ここの手伝いを―――と、思っちゃったりなんかして―――ね?
カ:は・・・さ、サイでござんすか・・・
(お・・・おいおい、ど―――なっちゃってんだ?この人、自ら住んで・・・手伝うなんか、言っちゃってたりしてるぞ―――?)
凰:あら、お早う―――って、カンさん?ど――しちゃったんです?
カ:あ・・・凰蓮・・・さん、いや、あれ・・・・
凰:は・・・・(女禍様・・・) 〔ど、ど―――しちゃったって言うんです?これ・・・〕
カ:〔し、知らねぇ―――よ・・・昨日、久々に部役会に出たと思ったら・・・今日は、これだもんなぁ〜〜〜〕
ジ:おぃ――――カン・ネイ、凰蓮・・・チミたちは私の顔を見てるなり、なぁ〜〜んの話しをしてんにゃ〜〜〜そか。
カ:あ――――っ、こ、こりゃド〜も・・・い、いゃあ・・・あんまり突然だったもんで・・・つい・・・
ジ:然様か―――では、何を手始めにすればいい〜〜ンにゃそか?
カ:え?あぁ―――そうですね・・・じゃあとりあえず・・・この、干しアワビを、水で戻しといて下さい・・・。
ジ:む―――。 分かりました、これですな・・・・。
(そう・・・・ソ――ナンスっ!!女禍様、日頃は、疲れたの、ナンだの、忙しいのを理由に、このお店の手伝いをも、していなッかったんす!
それが、またどういう風の吹き回しか・・・急に心を入れ替えられたのか・・・(って言うより、別人だしぃ〜〜)
お店のお手伝いをする〜〜と言って、そこの女主人の凰蓮さんと、厨房師のカン・ネイさんを驚かせたようであります。
そして、そして―――)
カ:(は――――なんだか・・・前より、手つき良くなってね?)
凰:(前は・・・行き当たりばったりで・・・爆弾モノだったのに・・・今のこの方のは、きっちり、しっかり、手順を踏まえて・・・)
ジ:フンフンフン――――♪ (ふふ・・・それにしても、料理の真似事をいたすのも、幾年(いくとせ)振りとなるかのぅ―――)
(そう―――なんと、ジョカリーヌ様、あまり一般的には、知られてはいないのですが・・・お料理は得意なんです!!
では、どうして知られていないか・・・といいますと・・・
この方、リッチーだから、眠るのだとか、食べるのだとか―――は、もう、あまりしないようなのです。
(そのご様子は、―――Joka編―――の、元・長老のセリフを見てちよ?)
それからどしたの―――?)
ジ:(じゅる・・・)(ふんむ・・・)のぅ、カン・ネイ?ちょっち、このスープ辛くありはせんか?
カ:は・・・はぁ―――でも、そいつが、この店の 売り でして―――
ジ:なるほど―――然様か・・・でも、いま少しばかり、辛くしすぎる嫌いはあるの―――
これでは、血中濃度の、尿酸値が高くなってしまうのではないか―――?
カ:は・・・・(け、血中濃度の・・・・尿酸・・・って・・・)
凰:(こ・・・この方が、専門的なことを・・・???)
ジ:(ふぅむ・・・)で・・・こちらの鍋には、何が・・・・
カ:(・・・って)あぁ――――っ!! そ、それ、あけちゃあダメ―――っ!!
凰:ヒっ?!!(キィィ―――ン・・・)
ジ:・・・・。(キィィ――〜〜――ン・・・) ど、どうしたんにょ、カン・ネイ、いきなりな大声を出しおって・・・
凰:〔そ、そうですよ・・・私は、近くだから一瞬、鼓膜が破けたかと・・・・〕
カ:〔そ、そんな悠長な事、言ってれる場合か? あ、あの鍋の中は・・・あの方の 好物 の あれ が・・・〕
凰:〔へ・・・?あ、あれ・・・って・・・〕
カ:〔そ―――うだよっ! また、味見を名目に、全滅させられちゃあ、こちとらたまったもんじゃあ・・・〕
ジ:(っつ―――たく、もう・・・)どれ・・・(カパ・・・)
凰:あぁ―――っ!そうこう言ってるうちに・・・開けちゃいましたよ!!?
カ:だああぁ・・・っ、なんで人のいう事、聞かんねぇかなぁ〜〜〜・・・・
(なんと、今、ジョカリーヌ様が開けたお鍋には、こちら側(お店)には、相当に不利益になるようなモノが、入っていたようでして・・・
(一体ナンなんでしょか・・・?)
でも、このあるモノ、実は、この方(ジョカリーヌ様)にとっても、ある因縁深いモノでして・・・・
(参:これも、この裏の――Joka編――を見てもらえれば分かるんですが・・・・(^^;;)
で・・・どうなったんか―――と、言いますと??)
ジ:ン―――?ナンじゃ?この・・・・どこぞで、見たことのあるようなものは・・・
四肢に・・・ヒレ?? はは―――ま、まさか・・・河童がここにいる・・・ワケではないよ・・・なぁ・・・。
カ:はぁ〜〜〜――――なに、ゆってんすか・・・それ、あんたの一番の好物の、 蛙 ですよ・・・
あぁ〜〜〜〜あ、こりゃまた、作り直し・・・かなぁ。
ジ:の゛お゛っ゛?!!
ち、ちょっ・・・カン・ネイ??い、今・・・なんと・・・?(カエル・・・とな???)(◎ブ◎ll;;)(だら・・・だらだらだら・・・(いうまでもなく、脂汗・・・(― ― )
カ:え?だから・・・あなたの一番の好物の、台湾食用蛙だ・・・って言ってる・・・って、ああ?
ジ:(のxのll)〜゜(ちぃ〜〜――ん)(←一部、魂が消失しました(^フ^;;A)
凰:あ、あれぇ?女禍様?? ど・・・どーして、ご自分の好物を目の前にして、目をまわされて・・・??
(だって・・・・カエルって、いわば、ジョカリーヌ様の、天敵みたいなもんナンすもん・・・(―フ―;;)
(一応、この事は――Joka編――に・・・)
その正体が分かり、今、ご自分の手に(しかも直(じか)に)持ってる、足つき胴体を前に・・・
この方の魂は、あわや違う世界に転送されそうになり・・・数時間は、動かれなかったといいまつ。
そして、次に気が付いたときには、女禍様のお部屋にて、横になり、だれぞかの看病を受けている自分がいる・・・と、いうことの認識を得たようです。
では、一体誰が、この方の看病を? それは―――この一大事をカン・ネイより受け、馳せ参じた、女禍様の保護管理人の・・・)
ジ:う・・・ん・・・・うぅむ・・・・(はっ!) こ、ここは・・・それに、そなた・・・
婀:ふぅ〜〜、どうやら気が付かれたようですな・・・それにしても、ビックリいたしましたぞ?
カン・ネイ殿の、“急に白目をむいて、動かれなくなった・・・”この一報を耳にしたのですからなぁ・・・・
ジ:ど・・・どうも、申し訳ござらぬ・・・あれだけは、生来苦手でござって・・・
婀:は・・・成る程、無敵といわれた、あなた様でさえも、不得手なるモノが、おありでしたか・・・・
ジ:ハハ・・・面目ない・・・。(それにしても・・・坊主のヤツめ・・・今回ばかりは、お前を恨むぞ・・・・)
(それに、どうやら、ジョカリーヌ様が、カエルが嫌いなのは理由・・・それも、元・長老のジョセフ氏に起因がおありのようで・・・
(まあ、それもまた機会があったらばあげまするので・・・今はそゆことでゴカンベンを・・・(=フ=;;)
それから、その日は、身の毛もよだつようなものを、直に触ってしまった事もあり、どこへも行かず、出ず、
婀陀那と四方山話をして過ごした・・・と、言うことです。)