<十一>

 

バ:(それにしても――― ナオミ・・・どうしてお前が、こんな体に・・・)(ペタ・・・)

  ん―――? おや・・・こ、これは?!!

 

サ:どうしたんだ――― バーディー

バ:あ、いや――― それより、こいつをちょっと触ってみてくれ・・・

 

サ:あァ・・・。  で、コレが、どうかしたのか?

バ:お前――― 気付かないのか? 今のナオミは、いわば、機械のようなものなのだろう?

  それが・・・どうして、こうも生温かい・・・

 

サ:ふぅん・・・確かにな。

  ロボットや、アンドロイドの類は、血液が流れていないのが、通説・・・だからな。

 

  だが――― 今のこいつには、ナマの温かみがある・・・

 

バ:だろう―――?

 

 

R:どうか―――したんですか? お二人・・・

 

バ:え?あ・・・あぁ・・・

サ:なぁに、ただ、こいつが―――

 

R:(ふ・・・)まるで・・・生きている――― ようだ・・・と?

サ:(ピク) ・・・・・あぁ。

 

R:それは簡単なことですよ・・・言葉通り、その人は、“生きて”いますから。

 

バ:ええっ?! でも――― それじゃあナゼ、ナオミに、端末とかがつなげられるんだ??

 

L:それこそが――― =ノヴァ・ハーツ= 最大の特徴・・・そう、開発者の方に、伺っていますから。

 

バ:開発・・・者・・・?!

 

R:そぅ―――(にっ)

ロンベルト=ヴェダ=ゼルゲンハイム

  それが、このシステムの開発者の名前・・・・

 

L:そして――― ノヴァ・ハーツは、別名『活きている機械』。

  搭載されている、本人に取り憑く・・・と、言った意味合いではなく、完全に並立して存在するものでもある・・・

  と、そう聞き及んでいます。

 

R:そして、この“タイプU”は、あらゆる武器を実装している・・・いわば『戦闘マシーン』のようなもの・・・

 

サ:武器を・・・・実装??

 

R:はい。

 その右腕は、剣や銃・・・はてまたは、粒子砲といった、その場の状況に応じて、あらゆる武器を選択・・・行使可能となっています。

 

バ:(―――そういえばあの時―――) それじゃあ・・・やはり、あれは、私の見間違えなんかじゃあ・・・

 

L:が――――

バ:(えっ?!!)

 

L:現在までのところ・・・“左”のリンクのほうは、確認が取れていません・・・・。

 

マ:(――左――・・・)

婀:(魔銃・・・=ストラディ・バリウス=・・・・か)

J:(ま・・・不幸中の幸いだった・・・かも、ね。)

 

 

〔そして、バーディーが、痛ましい姿に成り果てた、ナオミの体に触れた時・・・

またも奇妙な事実が判明したのです。

 

それは――― 機械のように、冷たい感覚ではなく、まさに“生きている”という温かみがあったのだから・・・

 

でも、ユーリア主任と、ケイトさんの言うには、彼女は生きた機械であり、

あらゆる状況下に応じて、その身を変形できる、戦闘マシーンだとも言いおいたのです。

 

そして――― これから、そのことを、実証するようです・・・。〕

 

 

R:――――と、いうことで・・・主任。

L:えぇ――― 火器の、総チェックを行います。

  と、いうことですので・・・この辺りで、どこか人に害が及ばない処――― って、あります?

 

サ:え?あぁ――― そうだなぁ・・・

J:だったら――― うってつけの場所、教えてあげるにょ?

 

 

〔その場所―――とは、そう・・・以前にも、全員で猛特訓をしたことのある・・・この、場所・・・〕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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