<十三>

 

 

バ:ところで・・・あの、港湾施設の一件なんだが――――

 

L:えっ?! あ・・・・はい、『火器』のほうは今からです。

 

R:おっ・・・!

L:どうしたの?

 

R:おい・・・・ちょっと、あれ・・・・見てみ?

L:どれ・・・あらぁ♡

 

R:だっろぉ〜〜? 丁度いいとこに・・・いいカモが、いやがったぜぇ。

 

 

〔―――と、ようやくここで、主旨の『火器の総チェック』に移るのですが・・・(それにしても、いいカモ・・・って・・・(^^;;)

 

でも、その時は、そう捕らえられても、仕方がなかったようなのです。(丁度その時、その場をうろちょろしてたのは、ウルク・ハイ《レベル・A》)

 

そのワケは――― 〕

 

 

バ:あれは―――・・・

(ウルク・ハイ・・・決して低いレベルのやつじゃあないが・・・・

この人達が、調べ物をしてる最中に、放っておくレベルでもない・・・・)

 

ちっ・・・仕様のない、ここはこの私が―――

 

R:バーディーさん、何もあんたが出るほどのもんじゃあないよ・・・

バ:え・・・っ?!でも、しかし・・・・ それじゃあ、あなた達のやってることに支障が・・・

 

L:はあぁ〜〜〜い!♡ これより、総ての火器のチェックをおっこないまぁ〜〜すぅ!♡

R:おめ・・・・なんか嬉しそうだよなァ・・・・

 

L:えぇ〜〜 そッりゃぁ〜もッちろん♡♡

 

  さぁぁ・・・て、まづは・・・『レール・ガンタイプ』と♡(カチ・・・・カチカチ・・・・)

 

バキ―――ン              カシュカシュ   カシィィ――――ン☆

 

ナ:う゛?え゛?お゛――――っ?!!

 

キュイィィ・・・・                ドババババババババ・・・!!

 

ド ピュピュピュピュピシュピュンピシュンピシュピシュピシュイィ―――ン

 

ウ:う゛を゛っ?!

 

 

R:あぁ―――ッ!バカ! 大外しぢゃあねぇか! どこ狙いつけてんだよっ――――!

L:うっ・・・うぅ〜〜〜ン♡ かぁいかぁ〜〜〜ん・・・♡(すうぅ・・・)

 

R:(こぉんのバガ〜 なに硝煙の匂い嗅いで、倒錯の世界に浸ってんだよぉ〜

  はっはぁ〜さては・・・今この時、思いックソぶっ放して、今までの憂さァ晴らそうって魂胆だなぁ〜?!)

 

ナ:えっっ?!!あ・・・あれ?? な、なにがどーなってんの?コレ!!?

バ:は・・・・(←呆然)

 

L:いっよぉぉ〜〜し、お次は・・・ッと♡  (う゛っふふ〜ん♡) 『粒子加速砲』・・・っと♡♡

 

バキ―――ン              カシュカシュ   カシィィ――――ン☆

 

バ:(あ・・・っ、あれも、あの時の・・・)

 

 

L:あっ、そおぉ〜〜〜れっ♡ そぉ〜〜〜うれっ♡ そおぅれぇ〜〜〜〜っっ!!♡

 

ジジ・・・・                 ドヒュ――――ン        ドヒュ―――――ン                ドヒュ―――――・・・・

パシュン          パシュィィ・・・・                パシュゥン・・・

 

ナ:ほお゛っ?!

 

ウ:うごぉっ?! な、なんだァ?コレは・・・・??

 

L:うっヒュぅぅ〜〜ン♡♡(←もう病みつき(^フ^゛)

  

  さぁさぁ〜〜・・・上手く逃げなさいよぉぉ〜〜? こっちは、当たんないよう、 わざと 外してんですからねぇぇ〜〜(ぐふふぅ)

  下手に当たったりなんかして、ゲーム・オーバーなんかに、させたりはしなくってよぉぉ〜〜?♡

 

R:えぇ〜〜い!くおぉらっ! お前だけ愉しんでんぢゃあねぇよっ!! 私にも貸せっ!くぬやろっ!

L:あ゛っ!! ちょいとっ!なにしてんのよっ!

 

R:いぃ〜〜だろぉ?! お前は、さっきので十分に愉しんだんだ、これからは私が・・・・

L:なに、ゆってんのよっ! コレからが本番なのよっ―――

 

R:ニえぇ〜〜―――い、次のはこ♡い♡つ♡ (ポチッとな)

L:あぁ―――っ、最後の愉しみに取っておいた・・・『火炎放射器』

 

チキチキチキ・・・・・                カシュカシュ   カシィィ――――ン☆

シュ・・・・                  ごオォ〜〜――――っ             ごおぉ――――ッ ごおっ・・・ ゴおぉぉ〜〜―――――――

 

ナ:ど・・・どわあぁぁっ!?

  お・・・おい、あんた達・・・コレじゃあまるっきり、『T−3』の“T−X”ぢゃん・・・

 

バ:(プッ! クックックッ・・・・) ヒャ〜〜―――っはっはっは!(←大爆笑(^^;;)

ナ:あっ!バ、バーディーさん・・・! 笑いごっちゃあないですよぉ〜!!(半泣)

 

バ:わっ――― わりぃ・・・(ひっひっ・・・)

  でも・・・(プクク・・・・) あっの女ぁ―――兇悪だったよなぁ〜〜?!

 

ナ:(じ・・・じょ〜だんぢゃあないょ――― こんなん・・・タケ坊に見られたら、どう思われるか・・・・)

 

 

〔なんと!あの港の『拠点つぶし』の件で、披露された兵器の数々が、白昼堂々と、日の目を見てしまったのです!!

 

しかし・・・的はたった一つなのに、その攻撃の数々は大外れ(でも・・・それは、分かってのように、ワザとのようで・・・(^^;;)

 

しかも・・・今までに、何があったのか、ミルーナ主任は、ここで総ての憂さを晴らさんとしてるようですが・・・・

それを傍(はた)で見ていたディアナさんも、『私にも貸せ――』とは・・・

 

どうやら、この二人、相当の業を抱えてこっちにきちゃったよーでつ♡

 

しかし――― その的になってるヤツは、たまったものではないので、当然――― 〕

 

 

ウ:ひっ・・・・ひえぇ〜〜〜っ。(逃走)

 

R:あ゛っ!! あんちきしょう、逃げ出しやがった!

L:ええ゛え゛っ?!うっそぉぉ〜〜っ! まだまだこれからなのにぃ〜っ!

  逃げんじゃあないわよっ!待ちなさいよ――――っ!!

 

バ:(ひっひっひっ・・・・)そ、そりゃあ〜―――逃げ出したくもなるわぁ〜な?

ナ:あ・・・あたしの、人間としての権利は??

 

R:くっそぉ〜〜〜っ、んにゃろ〜〜〜っ・・・

 

  ん〜〜〜なぁらばっ! 奥の手の・・・・コレだあぁぁっ!!(カチカチカチカチ・・・・)

 

L:ぁ――― ああ゛っ!! そ、そのパス・ワード・・・緊急のとき以外、使っちゃダメ―――だって・・・!

 

 

―――コード【NATARAJA】―――

―――受理・サレ・マシタ―――

 

ザ・・・ ザ・ザ・ザ・ザ・ザ・・・・・・・

どっくん・・・・                    ドックン・・・・                    どっくん・・・・

 

ナ:ぅう・・・うわわっ?! (あ・・・っ)こ、これは???

バ:(ぅん?なんだ・・・? 今までは、右腕だけだったのが・・・・今度は・・・・左?)

 

  ンぐ――――っ?! お・・・・おぃ・・・・ナオミ・・・  お、お前・・・コレは、一体・・・?!!

 

L:ち、ちょいとぉ!あんた・・・・本気なの??

 

R:仕方・・・・ねぇだろ? 的が、逃げっちまったら・・・なぁ?

  それに・・・こっちのリンクも、確認取れて、一石二鳥・・・じゃあねぇか・・・

 

 

〔この、予想の範疇を超えた、不測の事態に、的のウルク・ハイ、恐れをなして“逃げ”をうったようでつ。

 

でも、ここでなぁんと、ディアナさんが、上の方から、

“呉々も、このコードは、緊急(つまりは、自己の命の危険性)時以外には、使用せぬように・・・”

と、きつぅく言われた、ある“モノ”を起動させるコードを、入力しちゃったみたいでして・・・・

(“するな!”といわれたものを、ついしたくなるのは、ヒトの悲しい性・・・(^^;;)

 

では、そのある“モノ”とは・・・?

ナオミの左腕に、以前から実装されていたもの・・・

 

“魔銃”『ストラディ・バリウス』

 

その後の、或る機関での解析により―――

その“武器”のもてる、予想外の潜在能力の高さに―――

 

師と、その高弟が―――

 

間違って、安易に喚起される事を恐れ―――

 

施された封印―――

 

そのコード名こそ

 

=NATARAJA=

≪ナタラージャ≫

 

 

ここで、全国のよいこの皆に、解説せねばなるまい。(富●敬調に・・・(^^;;A)

そもそも『ナタラージャ』とは、遠い海の向こうの国、印度の宗教、『ヒンドゥー教』の三主神の一つ、『シヴァ神』の別称。

破壊と、創造の二つの意味合いを持つ、この神のもう一つの呼称が、魔銃である『ストラディ・バリウス』起動のコードに使われたのは、

何たる皮肉か・・・・

(よいこの皆は、まねをせぬように・・・な?≪ジョカリーヌ様;談≫)

 

 

しかし――― 実装していたナオミ本人も驚いた事・・・・

それは、その形状は、以前みたことのある(とは言っても、ほんの二・三回)“それ”とは違う・・・・

とても、似ても似つかぬモノ・・・

 

以前までは――― ハンド・ガンよりも、少し大きめの口径――― だったものが―――・・・

この、“ノヴァ・ハーツ”と、融合してしまったせいもあるのか・・・

 

まるで、それは―――

 

近未来を、髣髴とさせてしまうような―――

大身の砲身に―――

 

その背後に、生えたる―――

天使のような―――

 

が、付与していたのです。(でも・・・ひょっとして、コレ・・・って、単なる『ノヴァ〜』の影響なんでは??)

 

いぃえ――― なにを隠そう――― これこそが、この“魔銃”の、  真の姿  だったのです。〕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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