<六>
?:――――あの・・・
コ:はい、なんですか?みゅ。
乃:・・・・・・・・・みぅ。
?:ここの―――受付の方ですよね?
あの、私ここの代表の方に、お目通り願いたいのですけど・・・
コ:あ、はい。 分かりました、少々お待ちくださいみゅ。
いこ、乃亜・・・・お仕事だよ?
乃:・・・・・・・・みぅ。
?:(か・・・・かわいィ・・・特に、あのちっこい方・・・一匹だけなら、別に構いはしない、それにあの子も喜んでくれるだろ・・・
ッと、いけない、いけない・・・今は仕事に集中・・・と!)
〔どうも、このキャリア・ウーマン風の女性、肚の奥で、好からぬ事を、企んでいるカンジではありますが・・・・
そんなことより、この方のご登場です。〕
お:はい、お待たせをしました。
あの――― 何かご用件でも?
?:あっ――― これはどうも。 私は、こういう者でして――――
お:はぁ・・・・えーと? ゼルゲンハイム研究機関、修理保全部門 ケイト=R=ディアナ さん・・・で、いらっしゃいますか?
R:はい、そうなんです。 この度はですね、当研究機関のシステムを、ご利用いただきまして、大変、感謝感激している始末・・・なんです。
つきましてはですね・・・・
お:え・・・あ・・・あの、ちょっと?
R:はい、なんでしょう?
お:い、入り口ではなんですから・・・どうか、お入りになさって下さいまし・・・
R:・・・・ぉお!(ぽんっ!) それもそうですねぇ、でわ・・・・失礼して・・・
〔なんと・・・このケイト某(なにがし)なる者、『ゼルゲンハイム研究機関』なるところの、修理保全の担当者のようですが・・・・
それが、わざわざ得意先に出向く・・・とは、外務の人間??とも、思えるのですが、
しかし、その話術はとどまるところを知らず、名刺をおひぃさんに手渡してからは、まさに矢継ぎ早に、説明を行ったようなのです。
でも、延々と、入り口付近で説明を聞き入るわけにもいかず、おひぃさん、どうやらこのケイトさんを、中に入れてじっくりと話を聞くようです。〕
R:ハァ・・・・ここが、ギルド・・・で、いらっしゃいますよねぇ・・・・いや、それにしても懐かしい。
お:え??あの・・・ケイトさん? あなた・・・・ここに一度、来た事があるんですの??
R:え゛っ?!あっ、いや、その、す・・・数年前に、ここのパンフレットを見たことがありましてね??
中々に、魅力的な会社だなぁ〜〜〜と・・・(あはは・・・・)
お:は・・・あ・・・そう、ですか・・・。(パンフ????)
〔・・・・おや?なんかちょっとおかしいですねぇ、ケイトさん、その口ぶりでは、以前にもここに来た事があるようなのですが???
それはそうと、どうやらここで、外回りより帰ってきた人がいるようです。
誰?それは、おひぃさんの、片腕のこの人・・・・〕
婀:只今戻りました・・・・。
お:あら、お帰りなさい。
婀:どうも・・・姐上。 ところで、そのお方は?
お:あ、そうそう・・・この方はですね・・・・
R:これは、これは――― 私、こういう者でございまして・・・
お:(は、迅っ!!)
婀:ふむ・・・(ほぅ) ゼルゲンハイム研究機関の・・・ケイト殿、で、ございますな?
R:はいぃ――― これからも、一つ、よろしくお願いします。
婀:そうですか――― ところで、そなた・・・初めて見る顔でございますよな??
R:えっ?!あっ・・・・あははは、な、何を言ってるんでごッざいますですかぁ―――!
とッ・・・とぅ――ぜんの事ではごじゃりませんですのコト???(うわっちゃ―――どぅしよ・・・)
婀:(ぅん・・・?)
〔そう、一番の切れ者として、知られている婀陀那のご登場!!
そして、彼女に近付くケイトさんなのですが、婀陀那の出した質問に、どことなく、しどろもどろになっているようですねぇ?
(おぃおぃ・・・・もう限界??)
と、そんなところへ・・・・〕
ゴ ト ・ ・ ・
R:(えっ???)
婀:・・・・・かかりましたようですなァ・・・・
お:・・・・ええ、そのようね。
R:あ、あのぉ〜〜い、今、隣の部屋で、大きな音・・・・
婀:いえいえ、何も、ケイト殿が心配するほどの事ではありませぬよ。
お:そうなんですよ―――? ちょいと大きめの ゴキ が ホイホイ に、かかったようでございますから・・・
ちょっと見てくるから、ここ・・・お願いね?
R:お・・・大きめの・・・ゴキ??
婀:どうぞ、ごゆるりと・・・・。
えぇ、ここ二三日、神出鬼没・・・でしてなぁ・・・。
ドッタン!☆ バッタン!☆ ドッタン!―――☆ バッタン!―――☆
ブぎゃ! へにゃ! の゛わ゛っ! ごわ゛っ!
R:あ・・・あんのぉ〜〜〜・・・その、ゴキ・・・って・・・人???
お:おほほほほほ、どうもお待たせを。
ほらッ!なにしてんのッ!早くこっちにきなさいっ!!#
ス:ほ・・・ほひょぉぉ〜〜〜い・・・(ボロ・・・)
R:あ゛・・・・。(―▽―;;)
婀:これが・・・かの、 大きめのゴキ にございますよ。
R:でッ・・・・でも、この人・・・・
お:ここ数週間・・・どこで知恵をつけてきたか、知りませんですけどねぇッ!
正面入り口からではなくて、窓のあるところから侵入する・・・だ、なんてッ!#
泥棒もいいとこですよっ!##
婀:しかも、堂々と遅刻してくれば、よきようなものを・・・こう、こそこそとして入ってくるから、姐上の怒りを買ってしまいましてなァ・・・・
R:あ゛・・・・っ、そ、そう、だったん・・・ですか・・・・。(あ゛はははは〜〜〜いい勝負だわ、こりゃ・・・)
お:さてと・・・(バカ)代表も来たことですし・・・今日ここへ来たご用件、改めて伺いましょ。
R:あ、はい・・・。 え〜〜〜っと、ですねぇ・・・・。
〔その、大きめのゴキとは、ご存知しなくても、あの男のようでありまして、派手なまでの 捕り物 があったよーでつ。
(しかし・・・それにしても、ケイトさん、何が“いい勝負”なんでしょか?)
それにしても、ここでようやくにして、本題に入れるようです、そう・・・・このケイト女史の目的が明らかに・・・!
と、そう思った時・・・・〕
J:たっだいま〜〜〜デスにゃ〜!
お:あら、お帰りなさい、Jokaちゃん
R:(う゛っ!げっッ!! ジ・・ジョカリーヌ・・・!)
J:ぷふぅ―――っ! ・・・・あれ?その人・・・・
R:(ぎっくうぅ・・・っ!!)
J:誰?
R:(ほ。)
婀:ああ、この方は、ゼルゲンハイム研究機関の、ケイト=R=ディアナ殿じゃよ。
J:ふっうぅ〜〜〜ん。(ニヤ)(←あ゛っ!!口元に、いぢ悪そうな笑みがっ!!(^フ^゛)
R:あ゛っはは〜〜〜ドモ、よろしくお願いします・・・。
J:よろしくネット!♡
〔なんと、今度は、いたづら好きな頂神様のご登場。
難なく、両者、紹介のほうを終わらせた・・・・ように見えたのですが・・・(あの、いぢわるそうな 微笑み が・・・ねぇ・・・)〕