<拾壱>

 

 

〔そして―――・・・半信半疑で、祠に向かったおひぃさんは、そこで、何かに身構えている、三つの影を見たのです。〕

 

 

お:あ―――っ!!? サ・・・サヤさんに、Jokaさま・・・・それに、アルディナさんまで―――!!

  そ、それにしても・・・他の人達はどうしたのです??

 

サ:臾魅のヤツは・・・そこにいるアルディナを探しにやったんだが―――・・・

  (くッ!!)一緒にこさせなかって正解だったぜ・・・・。

 

女:やはり―――ここに戻っていたようね・・・・ヤミー。

  それにしても、よくここだ―――って、分かりましたね、アルディナさん。

 

ア:・・・・・。

 

女:―――・・・犯罪者は、犯行現場に戻ってくる・・・って、よくいうけど、もしかして それ なのかな?

 

ア:そんなん、めでたいもんじゃあねぇよ・・・・。

  はっ!!笑わせやがるぜ―――・・・こんバカ、これで私を挑発しているつもりでいやぁがるとは・・・

 

 

女:(むっ―――!! 瘴気が・・・また、一段と―――!!)

  ねぇ―――おひぃさん、あの子はどうしたの??

 

お:えっ――― あ・・・ああ、あの子でしたら、この先の公園で、待っている―――・・・と

 

ア:(ナニ? “あの子”・・・だと??)もしかすると・・・エリアがこっちにきてるっていうのかい??

 

女:(来る―――!!!) よそ見しちゃダメ!! アルディナ―――・・・

サ:ナニっ―――!

お:くぅ・・・・・っ!!

ア:・・・・・。

 

 

―――ど お ぉぉ     ぉぉ     ぉぉ     ・・・・ん―――

 

 

〔この時――― かなり大きな瘴気爆発が起こり、それと共に、件(くだん)の 死せる賢者(リッチー);ヤミー が、現れたのです。〕

 

 

女:っっ―――・・・っく!(こいつ・・・とんでもないのをおこしてくれたわね―――!!)

サ:っ・・・く、今のはさすがに堪えたぜ・・・。

お:(な・・・なんてこと・・・半径5mが焼け野原・・・・なんて・・・)

 

ア:・・・・。

  ――――この程度・・・・この程度かよ・・・・この程度のヤツに・・・ヱルムのヤツぁ ココロ を奪われちまったってェのかょ―――!!

 

  許せねぇ・・・おいっ――!! この田舎もんがぁ!! この私を、怒らせたこと・・・後悔させてやる!!!

 

ヤ:フ・・・フ・・・フ・・・・この、私の、瘴気爆発に耐えうるとは・・・・中々に見上げた根性だ・・・

 

ア:ザケてんじゃあねぇ―――! 喰らいやがれ!!

〜グレヴ・リバース・アンドゥ・ストロイ・デ〜

<大地より、怒りの雷よ、登れ>

=アーク・サンダー=

 

ヤ:ほ・・・ほぅ―――・・・これほどとは・・・。

  ならば・・・こちらも、それなりの返礼をせねば、失礼に当たるというもの・・・ふっ――――喰らえ・・・

〜“業”なる炎よ、敵を包みたまえ〜

=イグニス・ストリーム=

 

ア:うっ―――!! ぐわぁぁ―――っ!!

 

 

お:あ―――・・・アルディナさんっ!!

 

 

ア:ヘっ―――へへへ・・・な、中々やるじゃないよ・・・ちょいと油断しちまったよ・・・。

  なら――――っ! これでどう・・・・だっ!!

〜シ・キ・アルベルデルバウ・チャコール・アゥゴスメイデス〜

<四極なる力よ、その威を指し示せ>

=インディス・クリミネイト=

 

ヤ:この術・・・・面白い、受けてたとう。

〜我れは信ずる、絶大なる護りの力を〜

=エクスキューショナー・ガード=

 

 

 

ア:〜クゥエーラル・サック・トゥエラリヒヤ・ディン〜

<時空よりなる、撃ち貫きしモノよ、その大いなる力を発現せよ>

=ヴェイパーズ・クライム=

 

ア:〜ディダーズ・ローンウェル・ゲル・ハー・アゥンサンブラ〜

<高名にして、至高なる炎帝の炎よ、我に仇なす者を薙ぎ払え>

=イフリート・キャレス=

 

ア:〜ビューロー・エンパイアス・グリマー・グロス〜

<不浄なる大地の力よ、彼の者に罰を与えたまえ>

=カルネージ・デストラクション=

 

ア:〜ヴァーデン・ミール・ガルフ・バルバスバウ〜

<奔流よ、我が力となれ>

=メイル・シュトローム=

 

 

お:は―――・・・あああ! ど、怒涛の四連撃!!

サ:やったか―――!!?

女:これで―――・・・倒せなきゃ・・・あっ!臾魅ちゃんにナオミさん!

 

ナ:お・・・おい、どうしたっていうんだ・・・こりゃあ。

  なんだか、おかしな気が感じられるから来てみれば―――・・・そ、それになんだぁ?あいつの顔・・・

  ありゃあ、まるでガイコツじゃないかよ・・・

 

女:(そう・・・アレが本来の リッチー の姿なんだけど・・・ね。

  ま、無理もないか・・・あのジョカリーヌさんも、このアルディナさんも・・・こんなのとは程遠いもんね・・・)

 

臾:おっわぁ〜〜〜それにしても、どないしたら、こんなんなるンや・・・あの二人・・・化けモンとちゃうやろか??

 

 

〔この・・・ヤミーの現れた事により、その怒りをいっそう深うするアダナ・・・

自身もリッチーであるがゆえに、次々とレベルの高い術を繰り出していったのです。〕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

>>