≪三節;真犯人の正体≫

 

 

〔―――ところで・・・今回の任務をこなして、ご褒美にありつこうとするユミエなのですが・・・〕

 

 

ユ:・・・ない―――やはり・・・

マ:あ゛・・・あたしじゃねえってばヲ?

 

ユ:そうよね〜・・・今回の任務はあんたと一緒だったもんね〜・・・

  それじゃ―――だったら誰の仕業だって云うのよ!!#

 

 

〔どうやらこちらの方でも(別の意味での)任務は完遂されていましたようで・・・

 

―――とは云え、=禽=としての任務遂行中にも、容疑者とみていた仲間とは一緒だったので、今回の犯人だとはならなかったようですが・・・

日頃の行いがあまり良くなかったので、今までの嫌疑までも蒸し返されての仕返しを危惧したマキは、一目散に隠れ家から逃げ―――

こちらもある事件の調査をしている、フィダックの定食屋まで逃げ込んできたのです。〕

 

 

マ:ちちしょ〜〜ぶわぁあ〜〜ん!

 

サ:へい―――らっしゃ・・・って、あら?あんた確か・・・

マ:ねぇぇ〜ちょっと聞いてくださいよ―――メイドさぁん!

 

 

〔主に東部の事情を探るため―――旧フ国のジン州城であったフィダックを活動の拠点としていた=禽=は、

よろしくこの地方の住民になりすまし、現在サヤやマダラが切り盛りしている定食屋を頻繁に利用していました。

 

だから顔もよく覚えてもいて、よく愚痴や四方山話(よもやまばなし)を聞いていたのです。

 

ところが―――・・・ふいにマキがこの定食屋へと転がり込んでくることにより、

ここ最近この地方で起きているある事件の真相が判ることになろうとは・・・

 

 

それよりも―――なぜ自分がここに逃げてきたのかを説明するマキは・・・〕

 

 

サ:はあ? ああ・・・そう―――そりゃ〜災難だったねぇ。

マ:災難―――ってなもんじゃないですよう! なんだってあたしばっかり〜・・・

 

サ:あ・・・あははは―――(さぁ〜て、大変なことになってまいりましたよ―――)

 

料:サヤ様―――おや?そちらの方は・・・

サ:ああ、ちょいとね―――今回の件の被害者・・・みたいなもんさ。

 

料:・・・そうだったのですか―――それはお気の毒な事を・・・申し訳ございません、ご迷惑をおかけしたようで―――

マ:ほえ? なんで・・・あなたたちがあたしに謝るわけ―――?

 

サ:どうして〜〜って・・・なあ?

料:そうですねぇ―――・・・

 

 

ユ:あっ―――見つけたわよ、マキ!!

マ:し・・・しょえぇ〜ユミさん・・・

 

ユ:ちょっと―――メイドさん・・・その子をこちらに引き渡してもらいましょうか。

 

 

〔今も、自分がやっていないことを聞き、これはいよいよもって只事に収まりきらなくなった―――と、感じたメイドに料理人は、

そこで改めて過失は自分たちの方にあった・・・ことをマキに対して謝るのですが、

当のマキにしてみても何について謝られているのか、皆目見当もついていない様子―――

そんなところに、ユミエがマキの逃亡先を割り出し、この定食屋に現れ・・・

ここにマキの運命も、早、定まれりか―――と、思われたのですが・・・〕

 

 

サ:ああ、ちょいと待った―――もしかしなくてもあんたが今怒っていることって、誰かに隠していた甘味を食べられたことについて〜〜なんじゃないの。

ユ:あら・・・よく判ったわね―――そうよ!こいつが・・・今回だけならまだしも、以前も私のご褒美に手をつけやがって!!#

 

サ:(うっは・・・こりゃ〜相当被害が甚大化してんなあ―――)

  あ゛〜〜・・・だったらさぁ、今回の件は多分この子じゃないと思うよ?

ユ:―――なんでそんなことが云えるの・・・

 

サ:いやあ〜だってさあ―――・・・

 

                                          

 

――ぎぃよええ〜〜!――

 

料:・・・どうやらかかったようですね―――真犯人が。

 

ユ:はあ? 真・犯・人?? 誰よ・・・それ―――

サ:だったらさあ〜今からその人のアホ面拝みに行く?w

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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