≪二節;因縁炸裂≫
キ:ぬぅわっはっはぁ〜―――! 中々面白いことをしてくれたようだが・・・このワシに、そんなちゃちなモノが通用すると思うたかあ〜!
リ:なに・・・あいつは―――!
〔近くにいずとも、その気配に声だけでその存在が特定できた・・・
なぜならば、彼の存在こそは、リリアの故国ハイネスブルグの国境を侵(おか)し、仲間であるイセリアの想い人の命を奪ったヤツなのだから・・・
だから―――その存在・・・キュクノスのことを忘れようはずなど、有り得なかったのです。
故に、それが喩え敵(かな)わぬであろうとも、本能が先に働き・・・図らずとも七魔将の前に立ちはだかるリリアが―――〕
リ:お前ぇえ〜〜!
キ:ああん・・・なんだ―――小娘ぇ・・・
リ:この私を―――見忘れたかっ!
キ:あ〜?! 知らんなぁ・・・お前如き、細かき存在なんぞ・・・
リ:そう・・・忘れたの―――でも!私は忘れなどしない!!
以前―――お前は、私の故国であるハイネスブルグの国境を侵し、多くの仲間達の命を奪った・・・
キ:ハイネスブルグ・・・だと? ・・・ああ〜、何の歯ごたえも感じなかったあそこか。
リ:云うなぁっ―――! お前は・・・決して許しておくわけにはいかない!!
〔その場は――― 一旦退いて再び出直してくるのが最善、定石だったのかも知れません・・・
けれどリリアは、自分の仲間達をまるで虫けらの如くに殺していったキュクノスのことを、許しておけるほど単純ではなかったのです。〕